表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全財産をガチャに注ぎ込んだ結果、チームでハブられていた俺は成り上がる  作者: かわち乃梵天丸
第一章 全財産をガチャに注ぎ込んだ結果、なんだかんだでトッププレイヤーになる
32/54

レッドレイク

 久しぶりに思う存分に勉強をした気がする。


 分からない所が完全になくなるまで勉強し、自分で納得出来る所までしたつもりだ。


 ここまで勉強すると心にかなりの余裕が出てくるな。


 明日小テストがいきなり有ったとしても満点取れる気がする。


 時間に余裕があるとここまで心に余裕が出来るものなんだな。


 俺が12時間掛けて勉強を終えると雪もひらがなの勉強を終えていた。


「雪、ひらがなを覚えられたか?」


「はい、しっかり覚えられました。ばっちりです」


「随分と覚えるのが早かったな」


「てへへへ、凄いでしょ?」


 雪の書いた文字を見るとまだ書き慣れて無くてミミズがのたくったみたいな文字だったけど、12時間という短時間で覚えた文字としては十分合格点の出来である。


 たった12時間という驚異的な学習速度でひらがなを覚えられる雪はすごい。


 さすが学習型AIと言ったところか。


 明日は絵本でも見せてやろう。


 きっと楽しんでもらえると思う。


 さてと勉強は終わりだ。


 俺はレベル上げに出掛ける事にした。


 既にキャンプ地は決まっている。


 豚王の城だ。


 勉強中にミキさんから連絡が来て豚王の城のトリガー取りを手伝う事になっている。


 俺のマイルームの有るタルミースラの街からレッドレイクの街まで早馬車で移動。


 レッドレイクの街でヘブンと合流し、そこからさらに豚王の城まで早馬車で移動となる。


 移動時間9時間の本当の旅だ。


 別の裏ボスのトリガーをソロで取に行ってるミキさんとは豚王の城で後から合流する事になっている。


 なんでこんな長時間掛けて長旅をしたり、ミキさんと後で合流する事になったかというと俺が未だにラスボスを倒して無いのでポータルを使えないからだ。


 本当ならヘブンがレッドレイクの街で合流する必要なんて何処にも無く、ポータルで現地の豚王の城に行けばいいだけの話だ。


 単にヘブンは俺と雪が長時間の長旅で暇してるんじゃないかと思って付き合ってくれてるだけだったりする。


 神聖国レッドレイクへは5時間の旅だった。


 レッドレイクとはプレイヤーがこのゲームを始める初期村のある三大陸の内の一つの首都である。


 騎士や僧侶でこのゲームを始めると騎士道を重んじるこの国の所属になる。


 ちなみに魔法使いと盗賊は魔導郷タルミースラ。


 戦士や格闘家を選ぶとガルマン帝国の所属になる


 ここで合流するはずだったヘブンが、まだフレンドの装備取りの手伝いを終わって無いらしくしばらくこの街で時間を潰す事になった。


「ご主人様、ヘブンさんが来られないみたいなんですがどうしましょうか?」


「そうだな。時間つぶしに飯でも食うか」


「ご飯ですか!」


「ご飯と言っても屋台だからそんなに期待して貰っても困るぞ」


 さすが三大陸の中でも一番賑わっている首都。


 通路に人がごった返している。


 人を掻き分け屋台の有る市場を目指す。


 レッドレイクの屋台は串焼きが有名だけど雪を連れて行列に並ぶと着ぐるみを着ている雪がレアパトだとバレて騒ぎになったら困るので空いているパン屋で済ませる事にした。

 

 でも有名料理店の監修が入ってる料理だからパンでも美味しい。

 

 ソーセージの入った丸パン買って雪に渡す。

 

 さっそくパクついた雪。

 

「なんですか、これ! お、おいしいです! なんですかパンなのにこの中に入っているソーセージのジューシーさは! 溢れる肉汁が堪りません!」


 俺も食べてみるが確かに美味しい。


 狩場での食事用にパンを買い込んでおいた。


 雪が5個目のパンを食べ終わるとヘブンがやって来た。


「ごめーん、待たせた?」


「ご飯食べてたから大丈夫」


「そんじゃ遠足気分でいこかー。おやつは5万ゴルダ迄ね」


「ちょっ! 多すぎ!」


 俺達は早馬車に乗り豚王の城へと向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ