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全財産をガチャに注ぎ込んだ結果、チームでハブられていた俺は成り上がる  作者: かわち乃梵天丸
第一章 全財産をガチャに注ぎ込んだ結果、なんだかんだでトッププレイヤーになる
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起死回生

 俺はミキさんとヘブンに時間稼ぎを頼んで死神から逃げる。

 

 だが俺の背後からすぐに聞こえてくる悲鳴。

 

 それも同時。

 

 二人同時に倒されたって事は新たな技の範囲技で倒されたんだろう。

 

 犠牲になった二人は何の足止めにもならず消えた。

 

 振り向いてみてみるが死体は残っていない。

 

 死体が残ってないって事は蘇生不可。

 

 たぶん監獄に送られたんだと思う。

 

 もう死神を足止め出来るのは俺しかいない。

 

 俺は雪を出口の有る通路へと送り出す。

 

「雪! ここは俺が何とかするからお前はこの洞窟から逃げろ。エリアが変わってしまえば奴はもう追って来ないはずだ! なんとかそこまで逃げろ!」


「ご主人様も一緒に逃げないんですか? ご主人様と一緒じゃないなら私もここに残ります。ご主人様と別れるのは嫌です」


「バカ! こんな時に何言ってるんだるんだよ! お前がここで倒されたらキャラロストで一生会えなくなるんだぞ! そんなのは俺が嫌だ! 何としても逃げきって俺にその笑顔をもう一度見せてくれ!」


「わかりました! ご主人様のお望みなら雪は絶対に逃げ切ってみせます!」


 雪ははっきりとした意思でそう告げると出口へ向かって走っていった。

 

 さてと、俺はいいとこ見せないとな。

 

 一瞬で倒されて足止めにもならないというのだけは避けたい。

 

 何としても雪が逃げられるだけの時間を作りたい……って、おい! マジかよ!

 

 なんで死神が雪を追っていくんだよ!

 

 あっ!

 

 しまった!

 

 俺は死神に対してヘイトを取る行為を全く行っていなかった。

 

 死神のターゲットが雪になるのは当然。

 

 死神が雪を追いかけるのも当然だった。

 

 抜かったぜ!

 

 俺は雪を追う死神を猛スピードで追いかける。

 

 走る速度は敏捷性を司るステータスのAGIがカンストしている俺の方が速い。

 

 死ぬ気で走れば追いつける。

 

 俺は息を切らせて全力疾走をする事でどうにか死神に追いついた。

 

 そして俺は奴の背に飛びつく。

 

 片腕で首を締めつつ、余った右腕で脇腹を何度も突き刺した。

 

 デュランダルの複数回攻撃なので凄まじい出血で、どす黒い返り血で俺の視界が狭まる。

 

 だがこの腕は放さん!

 

 5度目の攻撃が終わった時、死神が俺を睨みつけた。

 

 死神は俺を背中から振り落とすと冷たい声で言い放つ。

 

「お前は不死の王であるノーライフキングの我に歯向かうというのか? ならばこの世界から完全に消し去ってやろう!」


「待て! 俺は歯向かう気なんて全くない。ただ、パトの雪に対する攻撃を止めて欲しかっただけだ」


「あれだけ我に手を出しておきながら、そんなたわけた事を言うのか? 今はお前が我に手を出した事を問い詰めておるのだ! 話をはぐらかすな!」


 死神さん、俺の攻撃で完全にキレてしまってる模様。


 規約がどうのこうの言わずに俺を敵に認定した。


 何を言っても無駄っぽい。

 

「それってキャラデリの事か?」


「キャラデリの上に、運営への妨害行為で永久アカウントの停止だ。おまけに他のゲームも出来なくなるように決済用のクレジットカード機構に虚偽の信用情報も流してやる!」


「ちょっ! なに言ってる?」


 なんだよこの死神。


 俺に突き刺されたことがよっぽど腹立ったのか完全にAIが暴走してGM代わりのキャラと言う事を完全に忘れてネットで晒されたら炎上必死の問題発言を連発してるぞ!

 

 これだけAIが暴走していると話し合いでどうこうするってのは無理そうだ。

 

 こうなったら力でねじ伏せるしかない。

 

 俺の反則レベルの追加効果の付いたトール装備ならきっといける!

 

 死神を倒せるはずだ!

 

「ならば俺の力でお前を消し去ってみせる!」


「ブハハハハハ! たかがプレイヤーのお前が不死の王の我に傷一つ付ける事も出来る訳がない!」


 ノーライフキングはいきなり即死技を発動。

 

 俺はその攻撃を盾で受ける。

 

 かかったな!

 

 俺はほくそ笑む。

 

 このトールシリーズの防具には物理反射100%と魔法反射100%が付いている。

 

 これは敵から放たれた与ダメージを被弾や回避に関係なく反射する技だ。

 

 しかも盾で攻撃を受ければ完全防御と完全回避が働きノーダメージで済む。

 

 つまり死神は攻撃を回避され自ら放った攻撃をそのまま受けるという寸法だ。

 

 簡単に言えば死神様はカウンターでオウンゴールだ!

 

 勝ったな!

 

 俺はゲスな笑みを浮かべた。

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