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全財産をガチャに注ぎ込んだ結果、チームでハブられていた俺は成り上がる  作者: かわち乃梵天丸
第一章 全財産をガチャに注ぎ込んだ結果、なんだかんだでトッププレイヤーになる
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ホーツの洞窟

 ホーツの洞窟はLV15推奨の狩場である。


 その為LV10で来ると結構きつい事になる。


 だがそれはソロでの話。


 4人でパーティーを組めば合計LV40超えなので全ての敵が雑魚レベルである。


 LV10では強敵のコウモリもネズミも雑魚でLV15ギリギリ狩れるタイニーローパーも雑魚に成り下がる。


 最初のエリアにあるダンジョンだけあって敢えてパーティー戦は考慮せずにソロでゲームバランスを設定している様だ。


 ただ、今俺達が戦っている敵は限度を超えて弱かった。


 オーバーキル状態になってしまい一撃で全ての敵が爆ぜてしまう。


 敵が爆ぜると非常に困る。


 なぜかというとモンスタードロップの素材が取れなくなるからだ。


 このゲームのお金を違法に売っている業者がいる。

 

 その業者の利用しているBOTと呼ばれる自動狩りプログラム。

 

 そのプログラムを使った素材狩り対策でこのエリアで経験値が稼げなくなるLV20に到達すると敵を倒してもオーバーキル状態になり、敵を倒しても爆ぜごく僅かなお金は手に入るものの比較的高値で取引される素材が手に入らなくなっている。

 

 でも俺達はBOTなんて使ってない。

 

 それなのになぜか敵が爆ぜてしまう。


「なんだこりゃ? 敵が皆爆ぜて素材が取れないな」


「まだエリアカンストレベルの20に到達して無いから爆ぜる事は無いと思うんだけど、なんか爆ぜまくりだね。本当にLV15の狩場か怪しい位敵が弱いね」


「クエストを受けなかったらコウモリの羽のドロップもきっと無かったぞ。わけわからんな」


「これ、敵が弱いんじゃなく、お兄ちゃんのスキルのせいじゃないの?」


「俺のスキルのせい? でも今の俺はトール装備を着て無くて村人装備を着てるから反則並の強さじゃ無いぞ」


「たしかガチャで当てたスキルで全てのスキルをパーティーメンバーと共有するっていうスキルが無かったよね?」


「あー、そんなスキルが有った気がするな」


 雪を連れているのでまた目立って騒ぎになると困るので着ているだけで目立つトール装備を着ていない。

 

 着ているのは普通の僧侶用の低レベル装備でかなり弱くなってると思っていたが、ガチャのハズレでステータスがカンストするスキルを取っていたからそのスキルが共有されてパーティーメンバー全員が強くなっていたんだな。

 

 詳しく調べてみると有りました。


 『完全共有』


 全てのスキルをパーティーメンバーと共有するスキル。


 俺の持ってる反則並のステータスがヘブンやミキさんに共有されていた。


「うわー! なにこれ? LV12にレベルマッチしてるのに全ステータスがカンストしてるよ!」


「凄いでしょ? お兄ちゃんがガチャで当てまくったんだ」


「当てまくったって……あんた、もしやガチャ全部買ったの?」


「うん。全部買ったのは、お兄ちゃんだけだけどね」


「うはー! こんなとこに課金廃人が居たよ! もしかしてヘブンちゃんはアラブの石油王の娘で王族とか何かなの?」


「ちがうよ。ちっちゃい建設会社の社長の娘」


「ふえー! リアルで社長の娘なんだ」


「社長って言っても、いつ潰れるかわからない位のちっちゃな会社の社長だよ。だからミキちゃんのお父さんの方が稼いでると思う。それにお父さんとお母さんの留守中に食費として渡されたお金を全部ガチャに注ぎ込んで買ったから、私たちの今夜の食事なんて物凄く酷かったし! 今夜なんてキャベツがチョットだけ入ったインスタントラーメンだけだよ! お腹空いたし! もっと食べたいし!」


「それはお腹空いて大変だったのね」


「だから、ゲームの中で食べまくったよ。お腹張り裂ける位ね!」


「ふふふ、BBBダイエットだね」


「わ、私、太ってなんて無いし!」


 和やかな?会話を楽しみつつ俺たちは狩りを続けた。

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