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ナイトメアエピローグ
誰も何も気付かずに同じ時刻の中を繰り返す。
それが世界を救う代償としてこの時間に掛けられた呪い。
人間が選んだもの。
閉じた世界は開かない。
どんな力を使っても閉じられたものは鍵が無ければ開かない。
夢を見られる子供だっていつかは老いて朽ちていく。
世界を作った神さえも老いには勝てず朽ちていく。
主人公は入れ替わる。
くるくる廻る木馬ように。
時間と共に入れ替わる。
そこに代わりはいくらでも居るのだから。
そんな事を言った女は、変化せずに廻り続ける世界を延々と眺め続けている――。




