8話目 要求はのんでもらいます!
エリアスon地上宅内
たしかにタスク司令の気持ちもわからないわけではない。
ではこちらの要求も飲んでもらわないと。
「わかりました、司令の言うことも人間としてもっともです」
「そうだろ!」
なんか勢いのいい返事だなー。
「でも安全のための装備は必ずしていってください」
「危険なのか?」
ちょっと不安な感じの言い方だ、こんな未開のところなのだから治安が行き届いてるわけでもないでしょうに、ちょっとは考えてくださいよ。
「そりゃそうですよ、治安維持が地球圏と同じ水準なんてありえません。
脳波連動防御フィールドとロプスによる完全バックアップ護衛体制は承諾していただきます」
「それくらいだったら身体の行動に不便が無ければまったく問題ないよ」
「ありがとうございます」
防御フィールドは最大レベルでも稼動できるよう万全の準備をしなきゃ。
ロプスとの連動で亜空間フィールドを使ってエネルギーをダイレクトに送ろう。
「ここより東の方向に約8キロほど行けば小さな村がありますので、まずはそこがいいかと」
「そこが一番近いんだろ、しかしエリアスはなんでも準備万端で助かるよ」
「そりゃ副官ですから」
ちょっと胸をはって言ってやれ、私のありがたみをわかってちょうだいな。
その後順調に現地の人々との接触が行われた。
最初は単にどんな感じなのか見に行っただけだったが、その後は交流を持つために大きな町からきた商人と言う触れ込みで現地に違和感のない物を持ち込んで売りにいった。
最初のころは邸宅の回りにある木の実や自然にできている芋のようなもの、地球圏では自然薯といった感じだろうか。
味は思ったより甘みのあるものだったが、良く似ていた。
他には工作機械で作ったガラスの小物のような物を持っていったりした。
それらを持っていくと珍しがられて思ったより早くうちとけることができた。
そして、こちらの素性に疑問を持たれないように気をつけるのは忘れなかった。
一回の長さはまちまちです、
区切りで投稿してます。
ご都合主義なところもあるのは勘弁してください、どこかにヤマ場があると言う訳ではないかもしれません。