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治癒士への対応

なんだか思っていたより投稿に時間がかかりました。


早く薬については終わらせて次の話にいきたいです。










コバタ村、冬始の月20日 朝  タスク



今日の午後は村の整備について代表者が集まって相談することになっている。


そういえば北区域の代表が、用事があって来れないかもしれないって言っていたな。


そんなことを考えているとドアをノックする音が聞こえ声をかけられた。


「タスクさん、セフォリアさんがきました。それとお客さんです」


カシャエリアがドアを開けて言ってくる。


「お客さん?誰だろう?」


「ずっと前来た冒険者の人がいましとけど、他にもいました…」


少し声に不安が感じられる。


「どうかしたのかな?」


「…」


「何かあるのかな?」もう一度カシャエリアに声をかける。


カシャが小さな声で答えてくる「大人の人が多いとなんだか怖いです」


以前の記憶がよみがえるのだろう。


ん?でもこの前ここで試食会したときはなんでもなかったはずだけど?


「でもこの前の食事したときは、なんとも無かったと思うけど?」


「あのときはみんな知ってる人でしたから…」


「そうだったのか、悪かった。そこまで気がつかなかっったよ。カシャはエリアスを呼んできてくれないかな。その後はいつも通りでいいかな」


「はい、わかりました」











玄関まで出るとセフォリアさんとセバスさん、それに以前来た冒険者2人、それに初めて見る人が1人。


「おはようございます」


「おはようございます」セフォリアさんが返してくれた。


「今朝はどうしたんですか?いつもは見ない方がこんなに」


「はい、タスク様にお話があってわざわざ来られたそうです。ちょっとお時間いいですか?」


「そうでしたか、わかりました。では玄関先でもなんですからどうぞ中に」


そういって中に案内した。








「こんなところで申し訳ありません」


そういって案内した先は食堂だ。


基本的にお客さんと話をするところはここになる。


テーブルはあるしイスもある、飲み物を運んでくるのにも便利だ。それに広い。


まぁ、テーブルやイスが安っぽく見えるのはご愛嬌ということで。


全員にイスを勧めて俺も席につく。


長テーブルを挟んで右からセバスさん、見知らぬ男性、ギフロさんにサワサさんの順番だ。


セフォリアさんは皆が座るのを待って俺の左となりの席につく。


「セバスさんにギフロさん、それにサワサさんでしたよね、今日は急にどうしたんですか?それとそちらの方は?」


俺の質問にギフロさんが答えてくれた。


「こちらは冒険者ギルドのドミンゴ頭領です」


そこまで言うとドミンゴ頭領が話を引き継いで自己紹介してきた。


「はじめまして、冒険者ギルド総括で頭領をしているドミンゴと言います以後お見知りおきを」


「これは丁寧にありがとうございます。如月タスクと言います。よろしくお願いします」


そのとき「遅くなりました、タスク様」


エリアスが食堂に入ってきてそのまま俺に右側に座った。


「カシャは?」


「はい、小さな子たちのお守りです」


「そうか、あ!すいません。それで今日はどういったご用件なのでしょうか?」


エリアスから視線を正面に戻しドミンゴさんに問いかけた。


「イエ、そちらの用事は大丈夫なのですか?」ドミンゴさんが気を使ってくれるようなことを聞いてくる。


「大丈夫ですよ、報告を受けただけですから。それでどういった用件で?」


「いやいや、タスク殿はなかなかせっかちですな。今までお会いしたことのある治癒魔導士殿とは違いますな。これは失礼でしたら謝罪いたします」


「いえ、いいですよ。それで?」


そこからはすごかった、ドミンゴさんは俺のことを『褒める』『持ち上げる』、おべっかととれるような言葉のオンパレードだ。


露骨に褒め称えるばかりではなかったが、それでも俺にしてみればちょっと信じられないくらいだ。


しばらく聞いているとさすがに話を遮ってしまった。


「ちょっとまってください」


「なんでしょうかタスク殿」


「すみませんが、先ほどから話されているその高潔で天才的で才能あふれて様々な奇跡を起こしたのはいったいどこの誰の話ですか?」


ドミンゴさんはちょっと驚いた表情をした。


「タスク殿の偉業を話しているつもりでしたが、なにか?」


「いや~、なんと言うか、そこまで持ち上げるような話はしなくていいですよ。そこまでの偉人ではありませんから私は」


ドミンゴさんはさらに驚いた顔をしている。


「頭領様、タスク様は気さくな方で心の広い方です。お知りになっている他の治癒士殿へのようにされなくても大丈夫ですよ」


セフォリアさんの言葉に俺がウンウンとうなずく。


と言うか、治癒魔導士にはあんな感じで話すものなのか?あれだけ露骨なら聞いてる方は逆に引くと思うけどな。


「いや、それでも…」ドミンゴさんはうろたえた感じだ。


「大丈夫ですよ」セフォリアさんが再度言う。


「もっと普通に話して話して下さい」俺もセフォリアさんの言葉に同意する。


2人の言葉に「わかりましたと」と返事を返して、そこまでとは違う和んだ話し方になった。









これ(薬)に関連する話は次話で終わります。



そのあとは本編ではありますが違う話題の話になります。



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