外伝なのかな? 数百年後のある日
ものすごく久しぶりの投稿です。
長期間投稿無く申し訳ありません。
それでなんと言うか、本編とはちょっと違う話です。
ちょっとどころかかなり違います。
だいたい、2~3話で終わらせて本編に戻ります。
外伝?の続きはすでに出来ているのですが、投稿する段になって『なんかこれじゃイヤだな、続きは変えよう!』と思い立ち修正作業しております。
ちょっとだけこのお話にお付き合い下さい。
明るい日差しの中、背の高い細身の男が面白くなさそうに歩いている。
西に向かう街道だ。
野盗等が何処かに隠れて襲うのも出来そうに無いくらい開けている。
男の後ろから別の男2人が追いかけてくる。
「殿下!殿下!」
「待って下さい」
後ろの男たちが交互に言ってくる。
どうやら前を行く男と後ろの男たちは互いに知っているようだ。
「殿下はやめろ!」
追いついて来た男たちに細身の男が大きな声をあげる。
「やっと追い付きましたよ」
「殿下、朝起きたら居なくて驚きました」
2人が息を切らしながら言ってきた。
「だから、殿下はやめろと言っているだろ」
2人は納得しかねているようだが不承不承にも「「わかりました、ジーク様」」と返事を返す。
「そんなにお父上から言われたことが気に入らないですか?」
「そりゃあそうだろ、『検分を広めるために使いを頼まれてくれ』だなんて。俺だってもう18だ、十分に世の中のことを知っているさ!」
従者と思われる2人が『イヤイヤ、まだまだだろ』と心の中で思って目を合わせている。
「少しでも色々な経験をして欲しいと陛下は思われているんじゃないですか?」
「そうかもしれないけど、それだったらなんだってこんな平穏なところに来させるんだ?しかも『使いをしっかりこなさないと後継者と認めない』だなんて、どう言う気なんだ?」
「まぁまぁ、そう腹を立てないで下さい。見方によってはこんな平穏な旅で後継者と認めてくれるわけですから」
「それにしたって、これじゃ検分を広めるなんてないぞ!もっと危ないところだったり、問題のある地域だったら色んな経験ができるのに」
「危ないところだったらもっと大勢の人数を付けますよ、それにこんなお忍びみたいなことは無いかと思います」
「そうかもしれないけど、これから行くところのガウスレバス市なんて学術の町って言われているだけで俺にとっては糞も面白く無い町だぞ。しかもさらに西に行くんだろ?あそこより西なんてそれこそ典型的な田舎じゃないか、キサラギ領だっけ?あんな小さなとこに何があるんだよ!」
3人の男たちは、主に1人の不平不満だが、それの相手をしながら歩いて行った。
数百年後の話でした。
100年後なのか200年後なのか、それとももっと先の話なのか。
次回も読んでもらえてれば嬉しく思います。