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52話目 光の線

引越し準備のあいだをぬっての投稿です。


誤字などの修正は引越し後時間を作って行い予定です。



とりあえずは話の展開だけでもと言う投稿です。


























冬始の月9日昼前




ドマスケルニア帝国、|花乱栄永宮《皇帝の住い、読み方は各自に任せます》の庭園に出ていた皇帝が空に走る1本の光を見つけた。


そして視線を落とすともう1本の光が見えた。


「なんだあれは?」空を見上げながら小さな声で言った。


一緒に庭園にいる宰相も空を見上げた。


「?なんでしょうか?」


皇帝と宰相の行動を見て、警備に当たっている衛士も同じ方向を見上げた。


しかしそのときにはすでに光の線は消えていた。








シェフェイールアin帝国中央、学院内の庭




シェフェイールアはそのとき、友達と中庭で少し早い昼食をとっていた。


少し大きな伸びをしようと上を見ると、1本の光り。


「なに?あれ?」


「ん?なに?」一緒にいる友達がシェフェイールアを見た後に視線を追って空を見上げる。


ほんの少しの時間差だったのだが、そのときにはすでに光は消えていた。


「なんかあったの?」


「ん、今の見えなかった?」


「うん、なんだったの?」


「光の線が見えたんだけど…」








その日は帝国のあちこちで光の線が見えた。


遮蔽物が無ければ帝国のほぼ半分の面積の地域で見ることが出来ただろう。


多くの人が光の線を目撃したが、大多数の人は気づくことはなかった。











ドマスケルニア帝国、帝都ドマスケルニア。冒険者ギルド頭領、冬始の月9日午後




「それではサウバ、あとを頼むぞ」


「わかりました頭領、あとは任せてください」


頭領は『本当に大丈夫かね?』とちょっと心配な感じのようだ。


しかし今の冒険者ギルドで一番信頼のある事務方である。


彼以外に頼める者もいなかった。


「では出発しようか、どうだ?」


ザウバとサワサがあとに着いていく。


「ギフロさん、サワサさん、あなた達は頭領の護衛なんですからしっかりしてくださいね」


後ろからザウバが、ある意味失礼なことを言ってくる。


「おいおい、俺がそんなに頼りないか?こいつらは案内人兼取次ぎ役だ」


「そうでした。頭領お気をつけて」


頭領とその案内人ギフロとサワサの3人はそう言ってガウスレバス領に向けて出発した。












ドマスケルニア帝国、秘密のところ




報告する下っ端「お頭、冒険者ギルドの頭領がどこかにいくようですぜ」


偉い人「なんだ?何かあったのか?」


下っ端「それが皆目わかりやせん」


偉い人「ん~~ん、ここ何年もあの頭領が出ることなど無かったのにな」


下っ端「そうですねぇ」


偉い人「何かあるのかもしれんな」


下っ端「へい」


偉い人「よし!お前追いかけろ、そして調べてこい」


下っ端「へ?俺がですか?」


偉い人「他に誰がいる?俺たちゃぁ他にやらんきゃいかんことができたんだよ。一番のお偉いさんからの調べ物があってな」


下っ端「……」


偉い人「いやなのか?」


下っ端「へいへい、わかりましたよ、行きゃぁいいんでしょ行きゃあ!」


偉い人「そうだよ、行ってこい」


下っ端「へいへい」



下っ端は頭領たちのあとを追った。






















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