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5話目 惑星

タスクin艦内






こんなにいろんなことがあったんだ、お腹もすくわな。


ロプスの巨大な船体は色々な施設がある、惑星改造用の機材が無ければ移民船として使うことも考慮されていたからである。


しかし実際には機材にほとんどのスペースを取られている。


巨大な格納庫の一つを横目に食事を両手にもって独り言を言いながら歩いている。


どこで食べようかウロウロしているのである。


「司令!至急艦橋へ!」


エリアスのかなりあせったような声がスピーカーから聞こえる、どうしたんだ?


「居住可能な惑星がありました、すごいです!」


え?居住可能?ものすごい確率じゃないか!


「わかった、すぐ戻る」


俺はその場で声を上げて返事を返した。









宙図を表示しながら、「司令、この惑星です」


エリアスは興奮気味に話してきた。


アルティシファリ(人工的に)クリエイト(造られた者)とは思えない感情表現である。


わかりやすいように3D表示ではなく2D表示だった。


「2つ隣の恒星系かな」


「そうです、距離にして97光年ほど、時間にして21時間ほどの距離です」


それは思ったより近いと感じながらもう少し話を聞いてみた。


「それに生物もいるようです、高等生物の可能性もあります」


「10億分の1以下の確率じゃないか!」


俺はかなり興奮してきて、エリアスに指示を出した。


「すぐに向かおう!エリアス、準備してくれ、ろぷすはどうかな行けるか?」


「はい、大丈夫です光エネルギーも十分です、いけます」






居住可能な惑星と聞いてワクワクしていたが、それでも21時間を起き続けていることはできず、結局司令官席で寝てしまった。


眼が覚めると仮眠室だった、エリアスらが運んでくれたようだ。


艦橋に戻り状況確認をした。


「おはよう、状況は?」


「お目覚めですか、もう少し寝ていても良かったですよ」


そう前置きしてきてから説明してきた。


「あと2時間で目標の惑星の衛星軌道に入ります、3番目の衛星ですけど」


「3番目?いくつか衛星があるのか?」


「はい、説明していませんでしたね、全部で3つの衛星があります、一番内側のは直径が約9キロの衛星です」


「ロプスより小さいのか」


「はい、巨大な岩と言ったほうがいいかもしれません、2つ目は直径が約1200キロのほぼ球状です、最後が一番外側の直径約400キロの楕円衛星です」


「一番外側の衛星付近に待機して惑星の調査を行うのかな?」


「はい、それがいいかと思うのですが、いかがですか?」


「問題ないんじゃないかな、もし高等生物がいたとして、もし接触できるほどの文明があったとして、ていうか文明レベルはこちらのほうが低いってこともあるんだよな」


「はい、その可能性もありましたが、その後の観測からかなりの確立でこちらの文明レベルより低いことがわかっています」


「なるほど、ともかく不用意な接触は避けるとしようか」


「わかりました、優先事項の一つとして徹底させます」





衛星軌道に入り、その後の調査でぞくぞくと新しい情報がもたらされてきた。


まず、惑星の大きさは地球よりほんのわずか小さい、誤差と言ってよい範囲ではあるが。


海と陸があり、比率は8:2、地球より海の比率が大きい、大気の成分も酸素があり窒素があり、地球のものと良く似ていた。


正体不明な気体物質もあるが、人体には影響が無いこともわかった。


そして一番の関心ごとが、どういった生物がいるかである。


炭素系生物が確認され、珪素系生物も確認された、人間らしき生物が町や村などを形成していることも確認された。


「人間は社会的な生き物である、実践できるかな」


期待が少しずつふくらむ。


「司令の言わんとするところはわかりますが、言語が不明なのでしばらくはコミュニケーションはできないかと思います」


「確かにそうだった」


うなづくしか無い点を指摘されて少し残念だ。





























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