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47話目 依頼

ちょっとだけ書き溜めしていたものを投稿します。



























タスクin子供達の家の前、秋終の月29日




湖の邸宅から直接街道に出られる道を作っておいたので、そこを通ってガウスレバス市に向かい、そのまま村々を回っていった。


湖へ直接繋がる道は、普段はカモフラージュしてあるので人が間違って踏み込んでくることはまず無いだろう。


定期巡回診療は順調に済み、ドラゴンのウィーディーと一緒に村に戻ってきた。


村々を回っている間にウィーディーは、『タスクはかなり腕の立つ魔導士だ』と思うようになったようだ。


それと同時に『魔導士以上の力を持っているんじゃないか?』という疑問も持ったようだ。


ドラゴンにすべてを話すこともできず、正直なところ誤魔化すのに苦労した。


しかしそれ以上にウィーディーは、人間の町の中を歩いていると言うことに興奮しっぱなしだった。


「いやはや、楽しいものだったな、人間の町と言うのは」


ウィーディーは西村に帰ってきて感想を言っていた。


正確には湖のほとりに住んでいるので帰ってきたとは違うのだが、生活圏に戻るとそういう気になるのだろう。


子供達の建物の前で話しこんでいると中からカシャが出てきた。


「おかえりなさいタスクさん、エリアスさん」一番の年長だけあって落ち着いた感じで迎えてくれた。


「ただいま、何か変わったことはあったかな?」


「いえ、特にありません。タスクさんそちらの方は?」


ウィーディーに視線を向けて聞いてくる。


「ああ、こちらはウィーディーさんと言う。少し前に知り合って一緒に村を回ってもらっていたんだよ」俺は簡単に紹介をした。


「そうですか、ウィーディーさん、カシャエリアと言います、よろしくお願いします」


カシャはしっかりと挨拶をする。


「よろしく、ウィーディーです」ウィーディーも微笑みながら丁寧に返した。


「タスクさん、セフォリアさんを呼んできますね」


そういって中に入っていった。


「しっかり挨拶のできる良い子だな」ウィーディーがカシャを褒めてくれる。


俺はにっこり微笑んで笑顔を返した。












巡回診療から帰ってきた日の夕方、マシュリーさんがやってきた。


「タスクさん、相談があるんだけどいいかい?」


いつもより真剣な感じが伝わってくる。


マシュリーさんを食堂に案内し、そこで話を聞くことにした。


「どうしたんですか?」


「相談なんだがね、実は…」そこまで言ったところでセフォリアさんとエリアスが部屋に入ってきた。


カシャが、2人にマシュリーさんが来たことを伝えたのだろう。


「「こんにちは、マシュリーさん」」2人がいつものように挨拶をする。


「ああ、こんにちは」マシュリーさんは、2人にも聞いてもらうつもりだろう、「一緒に聞いてくれるかい?」と言ってくる。


2人も席について話を聞くことになった。


「タスクさんはこの前まで行商人をしていただろ、そこで頼みがあるんだけどいいかい?」


頼みと言われても何をやったらいいのか解らないので返事のしようも無い。


「できることでしたら力になりますけど、ともかくどうしたんですか?」


「そうだよね、順番に話すとするよ」


そういって順序だてて話してくれた。


話というのは、冬のあいだの食料についてだった。


西村は当然ながら農作物の生産を主とする農業の村だ。


他に狩猟などもあるが極わずかである。


そして今年の農作物のできばえなのだが、不作ではないが村人全員が冬を乗り切るには若干少ないだろうということだった。


税として納める分や、村に必要な共同物を購入するとどうやっても少し足りなそうだ。


いつもは村人数人で買出しに出たり、村に来る行商人から足りない分を購入するのだが、どうも普通より高く売りつけられているんじゃないかと感じられるようだ。


そこで村人の一員になったタスクに、行商人をしていたときのつてを使って食料の仕入れをしてもらえないかと言うことだった。


タスクとしてもやってあげたいと思ったのだが、問題があった。


それは実際には『この地でのツテはまったく無い』と言うことだった。


行商人と称して最初は行動していたが、実際には宇宙艦隊の司令である。


「どうだろうか、お願いできないかね?」


力になってあげたいけどどうしたものか、艦隊の食料を少し供出しようか、しかしここの食材と少し違うからダメだろうか?どうしたものだろう。


俺が難しい顔をしていると、


「やっぱりダメかい、ダメなら仕方ないね、無理にお願いしてもなんだから…」


「イヤ!大丈夫です、任せてください。どうにかしましょう」マシュリーさんの困っている感じに思わず返事をしてしまった。


「そうかい!そう言ってもらえれば助かるよ。タスクさん頼むよ」


マシュリーさんは感謝の言葉を返してくれるが、とっさにしてしまった返事をどうしようか考えなければいけなくなってしまった。






















話の展開をまた考え中。


どういう順番にしようかまた悩んでいます。

子供達中心の話も投稿したいと考えているけどさてどうしようか、それともセフォリアの話?エリアスの話?さてどうしましょうかね。





感想などありましたらよろしくお願いします。


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