44話目 セフォリアの驚き
短いです。
仕事の疲れが激しく、なかなか書き進めません。
セフォリアin子供達の建物、秋盛の月5日
タスク様のところにいる子供達の世話にきだしてから少し経ちます。
子供達に勉強を教えているのは以前から知っていたのですが、思った以上に難しいことを教えていると改めて驚いています。
大半の子供達は勉強なんてしたことの無い子ばかりです。
計算が出来ないのは当然で、文字もまったく読めません。
そういった子が多いので基本的なことを勉強している子ばかりですが、中にはそれなりの教育を受けてきた子もいます。
カシャエリアがそうです。
彼女はここでは一番の年長で、両親が亡くなるまではそれなりに勉強してきたようです。
だからなのでしょうか、彼女には他の子より難しいことを教えているようです。
先日カシャエリアから声をかけられて驚きました。
そのときのことです、
「セフォリアさん、ちょっと教えて欲しいんですけどいいですか?」
彼女が、勉強でわからないことがあったらしく私に聞いてきたのです。
私が貴族の出だと知っているので、他の方より学問に精通していると思ったのでしょう。
「なんですか?」
「はい、これなんですけど」
そういって見せられたものは、思った以上にレベルの高いものでした。
つっかえながらも思い出しながら返答したのですが、これではしばらくすると答えられないものになってしまうのではないでしょうか。
カシャエリアに勉強に使ってる本を見せてらいましたが、後ろの方に書いてある内容はさっぱりわかりません。
200ページくらいある本でしたが、タスク様は『教科書と言うんです』と教えてくれたものです。
しかも羊皮紙でも無い物でできていて、ビックリです。
その教科書という物を使って勉強しているのですけど、まだ5分の1も進んでいないで、あんなに難しい内容だなんて…。
しかしタスク様が言うには『順番に勉強していけば、教科書に書かれている内容は理解できますよ』と言ってくれた。
最初の内容を見た限り、後ろのほうの内容が理解できるようになるなんて信じられないですけど、タスク様が言うのだからたぶん間違いないのでしょう。
「ありがとうございます」そういってカシャエリアは食堂の机に戻っていくが、教科書の後ろのほうの内容が理解できるようになるなんて、私も教えて欲しいと思うようになってきました。
後ほどタスク様にお願いしてみよう、私もタスク様から学びたいと。
次回の休みが決まりました。
なので次回投稿の予定もおのずと決まってきます。
活動報告に書いておきます。