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35話目 平穏

投稿が思ったより遅れてます。


活動報告の通り24日中ではありますが、自分の中での予定より6時間以上遅いです。


休みの日から翌日の出勤までにできれば3回投稿したいと思っていたのですが、2回になってしまうかもしれません。


なんにしても出来る限りのことはしたいと思っています。

















タスクin村の診療所兼自宅、秋始の月4日、昼




セフォリアお嬢様が来た。


宇宙(そら)に上がったときにも来たらしいが、どうしたんだ?


「タスク様が戻られたと聞いて来たのですが」子供達の家の前で話している。


「どうしたんですか?」


俺の返事にセフォリアさんはちょっと戸惑った顔をしたあとに急に怒り出した。


「『どうしたんですか』はないじゃないですか、急に居なくなってしまって何かあったのか心配していたと言うのに」


「はぁ、そうだったのですか、それはすみません」


「!」なんとも言えない表情をして、プイって後ろを向いて帰っていった。


エリアスが近づいてきて言ってくる。


「司令、とりあえずセフォリアさんを追って謝ってきてください」


「?なんで?」ちょっと子供みたいな聞き方をしてしまった。


「はぁ…、少しは『男』として女性を扱ってください、ともかくお嬢様を追って謝って、別荘まで送ってさしあげてください。はやく!」


最後のほうは強い口調で言われてしまった。


「わかったよ、そうする」


そう言って俺はセフォリアお嬢様のあとを追いかけた。


そして別荘まで送って診療所兼自宅に帰った。














今は診療所で寝泊りはしていない。


診療所兼自宅としている家の部屋の狭さもあるが、隣に作った子供達用の住宅のほうが使い勝手がよく、今はそちらに部屋をとって寝泊りをしている。


仮設住宅とは言ってもそれなりに大きなものを作って良かったなと後になって思ったものだ。


少し建物について説明すると。


まず2階建てで、広さは幅約20メートル、長さ30メートルほど。


部屋が1階に8部屋、2階に10部屋、細長い形をしている。


1階にある部屋の一つを俺が自分用として使い、そこには湖の邸宅と連絡をとるための設備などを設置している。


他の部屋は基本的に子供達の部屋になっている。ひと部屋だいたい5人ほどだ。


1階の部屋数が少ないのは3つの部屋をぶち抜いて広くし食堂にしているからだ。


はっきり言って、この村の建物にしては結構大きい。


そして、この建物には村には無いものも取り入れている。


まずは電気だ。


明かりだが、見た目はランプ仕立てにしているが、よく見ると火を灯していないのがわかる。


子供達も最初は普通のランプと思っていたようだが、思ったより熱くないとわかり火ではないと理解している。


そして例に漏れず‘魔術’なんだと思っているようだ。


他にも電気を利用した家電をいくつか使っている。


他には水道だ、見た目は井戸にしてある。


人間が生きていく上で水は欠かせない、そして水はきれいであるにこしたことは無い。


今までは水を汲みに川まで行かなければならなかったのが、家の庭にある井戸で済むというのはかなり楽になったと喜んでいた。


そしてこの井戸は水道を使っているとは知られなかった。見た目も使い勝手もこの村に違和感が無かったからだ。


水道と言えば上水道だけではなく、下水道も作った。


排水設備を整えて、簡易浄化装置を地下に埋設して川に流した。


これも艦隊の得意分野の一つだ、排水と言ってもほぼ無害といえるレベルまでキレイになっている。


もともと長期宇宙航行にも使われるもの、宇宙では排水も循環させて使っているくらいなので当然飲むこともできる。


他にもいくつか生活を便利にするためのものがあるが、基本的に現地のものに偽装してある。


子供達も、聞いたこともないような便利なものを最初は不思議がっていたが10日もすると違和感なく使うようになっていた。


そしてそんな家にガウスレバス家の家令、アウシュが訪れた。


「タスク様はおいでですか」


玄関で声をかけた。


「はい、お待ち下さい、今呼んで来ます」対応に出たカシャエリアが家の奥に入り呼びに行く。


建物の奥からは子供達の声が聞こえる。


「お待たせしました、どうしましたか?」


「突然すみません、明後日なのですがガウスレバス市まで来ていただけないでしょうか」


「突然どうしたんです?」


「はい、明日シェフェイールア様が久しぶりに戻られると言う事で、小さなパーティーを開くのですが、セフォリア様の病気を治して頂いたタスク様にもぜひ出て欲しいと言われて来たのです」


「シェフェイールア?それは?」


「ガウスレバス家の末のお子様です」


「そうでしたか、わかりました。では明日こちらを出発すればよろしいですね」


「はい、セフォリア様も明日こちらを出ますのでご一緒にいかがですか?」


「わかりました、そうさせてもらいます」


明日から出かけると子供達に言っておかないとな、前もって言っておかないとこの前みたいになりかねない。



















誤字脱字などありましたらお知らせ下さい。



それと感想なんかもありましたらそちらも宜しくお願いします。


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