34話目 カシャエリア
無理やり投稿のところがあります。
それなりに今後の話に関わるのですが、繋ぎの話のような感じです。
次回もこんなような感じになると思われますが、早く事象が起きてどうするか状態にしたいと思ってます。
それと、この3連休、想像以上に忙しく書こうと思っていた3分の1も書けませんでした。
疲れが溜まってるのが自分でわかります。
タスクin湖の邸宅、秋始の月3日
ドラゴンが来た、何かあわただしくしているのが気になって来たのだろう。
「タスクよ、どうしたのだ」
俺はつい先ほど地上に降りてきた。
外からの声に返事をするために出た。
「ドラゴン・ウィーディ、問題が発生して今まで出ていた」
「そうなのか、そなたの気配が一瞬で消え、そして一瞬で現れた、どういうことなのかと興味をもってしまい来てしまったのだが」
「今はこれから戻らないといけないので、この次話しますよ」
今度ドラゴンと話をしよう、ゆっくりと。
今はともかく引き取ってきた子供達が心配だ、エリアスも心配そうだ。
村にある簡易住宅、村人には普通の木で出来た家に見えるが、の子供達はおおむね元気だった。
おおむねと言うのは、子供の中には俺やエリアスが急に居なくなって不安になってしまった子がいたのだ。
特に小さな子に多い。
エリアスの顔を見るなり、抱きついて泣き出した子供までいた。
少し大きな子は、俺に「おかえりなさい」と声をかけてくれた。
一番の年長者、カシャエリア(13歳)だ。
「ただいま、何かあったかな?」
留守中のことについて尋ねた。
「特になかったです、ソウルさんも良くしてくれましたから」
ソウルとは昔からの使用人と言うことにしている部下で、護衛兼子供達の面倒見役といったところだ。
「そうか」
「それよりタスクさん、急にどうしたんですか?」
子供にしてはしっかりした口調だ。両親が健全なときには読み書きも少し習っていたこともあり、それなりに裕福な家の子だったらしい。
両親の死と同時に回りのハイエナ達にすべての財産をむしりとられて、まったくの無一文になってしまい、追われるように住んでいた町を出てきたらしい。
そしてついこの前まで住んでいた村に流れ着いたと。
ガウスレバス領内の村々は、基本的に孤児達に寛容だ。
とりわけ助けるようなことはしないが、孤児が増えていたりしても受け入れて雑用をさせて小遣いを与えたりしている。
「急に急用ができてしまってね」
「タスクさん、急な用事を急用と言うのであって、急な急用っておかしいですよ」
「…たしかにそうだ、そんな指摘を受けるなんて思ってなかった。しっかり勉強しているんだな」
「ごまかさないで下さい、そんなこと誰でもおかしいって思います。それに勉強をしなさいって言ってるのはタスクさんじゃないですか」
そうなのだ、俺は子供たちに勉強をさせている。
以前から考えていたように、しっかりした道徳観念をもった人に育ってくれて、そしてどこに出しても恥ずかしくない教育を受けさせたいと思っている。
なんか道徳観念とか教育とか、はっきり言って俺の柄じゃないがそれでもこれからの可能性を秘めている子供達には、できるだけ選択の幅が持てるようになって欲しいとは思っている。
地球圏ではそれが当たり前なのだから。
ここは違うと言われても、俺にはそれをどうにかする知識も、力もあるのだから出来る範囲では子供達の力になってあげたい。
「そうだったな、すまない。しかしなぜなのかは今はまだ話せない、時期がきたら話すよ」
カシャエリアは不満そうな顔をするが、「わかりました」そう言ってくれる。
顔はむくれ顔だ。
「カシャエリア、大丈夫だった?」
エリアスは子供達をなだめ終わったのだろう、俺の横に立ち声をかける。
「はい、エリアスさん」
その後は居ない間どうだったかの話になった。
たった2日だが、それは激しい2日だったようだ。
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