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32話目 緊急

宇宙生物再び登場


でも少しだけ、しかも迫力も無い。















ガルバジin別荘宅内 ドラゴン会見後







以前に入ったこともある応接室でタスク殿に話しかけた。


「先ほど、ドラゴン殿が言ったことはどういうことであろうか?」


「どういうことと言いますと?」


「タスク殿の力を持ってすればと言うくだりじゃ」


「さぁ、私にはよくわかりません」


タスク殿は確かに何かを隠している、しかし娘の件について恩もある、それにドラゴン殿が言っていた「タスク殿と友好関係にある限りは保護を与えよう」という言葉、あまりタスク殿を問い詰めるのは適切ではないであろう。


「タスク殿が言いたくないのであれば今は詮索をしないでおこう」


「それで良いのですか?」セバスがやわらかい言葉で確認してくる。


「それでよい」


「ありがとうございます、機会が来ましたらすべて話させていただきますので、失礼します」そう言ってタスク殿は部屋を出て行った。


「いったいタスク殿はどういった方なのでしょうか?」カベルが聞いてくる。


「わしにもわからんが、少なくともタスク殿が我々の不利益になることは何もしていない、それどころか我々の力にもなってくれている」


「確かにそうです」カベルが少し小さな声で返事をした。


「それにタスク殿はいつかは話してくれると言っている、今は詮索はしないようにしようではないか」


タスク殿については今は詮索をするのを止めておこう、ともかくドラゴンから『保護』を貰ったのだから素直に喜ぶとしよう。




















タスクin別荘宅内



部屋を出てすぐにエリアスが声をかけてきた。


「司令、ロプスより緊急通信です」


「どうした?」


「宇宙生物が例の恒星系にワープアウトしてきました」


「わかった、すぐに行こう」


そこにセフォリア嬢が声をかけてきた。


「タスク様、お疲れ様です。ドラゴン様との会見いかがでしたか?」


「これはお嬢様、すみません急用ができまして行かなければいけません。これはお土産です」


持ってきたブレスレットを渡してすぐに別荘を出て行った。


急いで村にある家に行き、子供達に少しの間出なければいけないと伝え、部下に子供達の面倒を見るように指示した。


家の地下には湖の邸宅に繋がる高速チューブが引いてある、高速チューブとは地下鉄のように地下に筒状の通路を作りそこを高速で行き来できるものである。


チューブを使えば湖まで10分とかからない。







湖の邸宅につくとすぐに転送装置でロプスに移動した。


「ロプス、状況説明!」


「はい、現在宇宙生物は1匹、大きさは前回のものの4分の1、20メートルほどです。観測体勢を整えていなければ補足できるぎりぎりの大きさでした」


「ということは前回のさらに下に位置しているものなのかな?」


「その可能性があります、いかがしますか?」


「生け捕りにしよう、できるか?」


「はい、前回と違い体制を整えていますので大丈夫です」


「たのむ、念のため恒星系外周近辺まで移動たのむ」


「わかりました」


恒星系外周につくころには戦闘が始まっていた。


宇宙生物が現れた恒星系は現在の恒星系から97光年離れいてる、監視のために艦を以前から配置していた。


そして戦闘は基本的にはこちらから指示を出して自立思考戦闘艇が戦うわけだ。


「司令、指揮駆逐艦より入電、捕獲に成功。こちらの損害は軽微、計測するほど無いようです」エネルギーシールドを宇宙生物の回りに正方形の形で覆っている映像が映し出された。


「わかった、厳重に注意しろ、それと地球圏との連絡を密に、調査協力にこき使ってやれ」


「そうですね、こちらからも地球圏では考えられないブルーマーブル星の情報を送ってるわけですからね」


「たしかにそうだな」


2隻の駆逐艦は観測交代の艦艇が到着と同時にこちらに向かって発進した。


こちらから交代の艦艇が21時間かけて向かう、向こうの艦艇が観測データの引継ぎをして戻るのに約21時間、合計で42時間ほどかかる。


「エリアス、ちょっと疲れたあとを頼む」


「わかりました司令」


そのあとロプス艦内の俺の部屋で睡眠についた。




















セフォリアin別荘宅内



タスク様があわてて出て行ってしまった。


どうしたのでしょうか?


「お嬢様、どうしましたか?」廊下で立っているとカベルが声をかけてくる。


「タスク様があわてて出て行ってしまったのですが、何かあったのですか?」


「いえ、特には思いあたりませんが」


「どうしたんでしょうか、かなり急いでいました」


「私にもわかりません」


私は心配になりタスク様の家を訪ねることにした。


村から来ている女中に案内してもらった。


「お嬢様がタスクさんをそんなに気にかけているなんて知りませんでした」


「そう?」


「まあ、タスクさんは村でも人気者ですからね。小物売りとしてですけど」


そんな会話をしながら向かった。


タスク様の家は村の西にある、診療所兼住宅と言うことだ。隣には子供達が住んでいる家が建てられている。


村人の話では、タスクさんがすぐに組み立てられる資材を持ってきて、村人の協力で3日で建てることができたそうだ。


あんなに簡単に、丈夫な建物ができるなんて!とみんあ驚いていたそうだ。


そして、そこに住んでいるのはタスク様が『社会福祉』の一環として集められた子供達だ。


聞いたことの無い言葉で意味が今ひとつ理解できない。


「タスク様が急がれていましたが何かあったのですか?」


隣に建っている建物にいる子供達に聞いてみた、一番年長の女の子が返事をしてくれた。


「私たちにも『急用ができたのでしばらく留守にする』と言って居なくなってしまったんです」


「そうなの…」


「これはセフォリアお嬢様、どうしたんですか?」


タスク様の使用人だ、何か知っているかもしれない。


しかし使用人は結局詳しくは教えてくれなかった。


3~4日で戻られるはずだとだけ教えてくれた。


使用人の言葉を信じて待つとしよう。






















次話かその次あたりでタスクの今後の決意が出てきます。


ここを離れらない理由、自分で蒔いてしまった一番大きな種。


さてどうなるか。


一応考えてはいますが、少しは予告みたいなことも書きませんとね!


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