30話目 勢いに任せて
活動報告より少し早めの投稿です。
今日中にもう一回投稿予定です。
詳しくは活動報告で。
結局一月のうちにドラゴンと話をし、来てもらえるように頼んでみるとなった。
ちなみに今は夏終の月に入ったばかりだ。今月のうちに接触はしないといけないな。
こちらからもお願いがあったので、ガルバジ殿と協議することになった。
お金がかかることでもあるので、家令頭のセバスも呼び交えての話だ。
まず浮浪児の対策だ、この地域では当たり前なのかもしれないがこれからの可能性がある子供を、あんな生活環境に置いておくことは出来ないと感じるのだ。
対策として資金を出せないだろうかと訴えたが、結局ダメだった。
来年から、少しはどうにかしようとは言ってくれたが、年内は無理なんだそうだ。
ちなみにここでは『年度変り』の習慣もあったが、春始の月が年度変わりと新年の始まりになるんだそうだ。
まだ半年以上ある、冬もある訳だし凍死することもあるかもしれない。聞いてみると実際年に10人近くが毎年凍死しているそうだ。
それではダメだ、「では私がすべてやりますので、いいですね!」
最後は啖呵を切ってしまった。俺が啖呵を切ってしまうまでにはかなり紆余曲折があったのだ。
正直なところ、俺にとってはどうなるかわからないドラゴンなんかより、目の前にいる明日も生きていけるかわからない子供のほうがずっと気になる。
ガルバジ家にとっても言い訳があるのもわかる。
領地内にいる大多数の人をまず最初に守らなければいけない、どうしても少数の路上生活児は後回しになってしまうのだ。
それでもここは、他の領地よりはまだいいそうだ。
ひどいところだと、子供だけでなく領民の大多数が生活苦に陥ってるところがあるのだそうだ。ごく一部の領地らしいが。
子供達の保護と衛生面での教育もするとなってしまった。
これも話の行き掛かり上なってしまった。
子供達はコバタ村にも数人いるが他の村に比べてかなり少ない、他の村には平均10人弱ほど居るようだ。
まずはその子供達を集めて西村に連れてこなければいけない。
中には来たがらない子がいるだろうが、そこはどうにか説得して連れてくるしか無いだろう。
それにこの地域にはあまり出ないが、人買いが数年に一度現れて子供を連れて行ってしまうのだそうだ。簡単に言えば奴隷商人だ。
連れて行かれた子供達は、運よくいい人に買われればいいが、大抵はろくでもない人間に買われる。
死ぬまで働かせられたり、かわいらしい女の子だと性のおもちゃにされることも少なくないらしい。
人買いや奴隷などの取引は基本的に中央からの通達で禁止されているが、それでも人を買うような人間なのだから、まともなことを期待などできるはずもない。
子供の保護を尚更急がないとダメだ。
エリアスや他の部下も使って子供達を集めるとしよう。
タスクin夏終の月、18日、コバタ村タスクの診療所、の隣に建てた木造偽装プレハブ住宅
結局月の終わり頃には全部で35人の子供が集められた。
タスクは簡易住宅を建て、子供達を住まわせるようした。
読み書き、算数の教育もしていく予定だ。当然ひもじい思いなどさせない。
エリアスもかなり協力的で、10日くらいで『お母さん』と呼ぶ子供まででてきた。見た目だけはかなり若く見えるけど子供には関係ないか。
そのたびに「お姉さんと呼びなさい」と子供達に言っている。
ガルバジとの約束も忘れていない、明日には湖の邸宅に行く。
もう少し話の展開を早くしたいと思っているのですが、思うようにいきません。
文才無くすみません。
つじつまの合わないことや、おかしいんじゃないか?何か忘れてない?などがありましたら教えてください。
中には理由があってしている場合もありますが、本当に間違っていたり忘れてしまっている場合があるかもしれません。
よろしくお願いします。
それと感想なんてものもありましたら、そちらもよろしくお願いします。