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24話目 自衛

少し早く帰ってこれたので投稿です。


ご都合主義あります!スミマセン








セフォリアinガウスレバス邸客間までの廊下




タスク様が来ました。


いつも一緒にいるエリアスと言う方と共に。


いつも一緒にいるけどどういう人なんでしょうか?


それより、以前からタスク様に頼んでました特別製のイヤリングは持ってきていただけたのでしょうか。


「タスク様、ここまでお疲れではないですか?」


「大丈夫ですよ、それよりセフォリアお嬢様の気になっているのはご依頼のものではありませんか?」


「そんなことは・・・・・」


「わかりますよ、持ってきてますので後ほどお渡しします。特注品ですので他にはありません」


「そうですか、楽しみです」自分でも顔がほころぶのが解る。


タスク様もそんな私をみて少し笑ってる、ちょっと恥ずかしい。



















タスクinガウスレバス邸から出発





翌日の朝村の状況を示した資料をもらい出発した。


もらった資料は羊皮紙のようなものに書かれていた、ここでは本来羊皮紙は高価で簡単に渡してくれるものではない。


しかし今回ガルバジは奮発したようだ、惜しげもなく渡してくれた。


タスクもありがたく受け取った、何かお礼しないとダメだな。


タスクのほうが恩を売っていて返す必要などないのにそんなことを考えてしまう。


村へ行くにあたり案内役も兼ねて護衛の衛士がついてきている。


それはタスクのところに手紙を持ってきた若者だった、名前はポラスと言う。なんだかかわいらしい名前だが20歳ですでに成人だ(ここでは成人は15歳とされているとのこと)。


結婚もしており子供もいるそうだ。


「それにしてもタスクさんはすごい治癒士だそうですけど、どの方面が得意なんで?」


目的地に着くまで、雑談しながら徒歩での移動なのでポラスは色々聞いてくる。


我々、タスクとエリアス、それに護衛兼荷物持ちで連れてきている部下の全部で3名はひっきりなしの質問攻めにだんだん辟易してきていた。


今ではエリアスがおもに対応している。


「方面と言うと?」エリアスが意味がよく解らず聞き返している。


「怪我とか病気とか、そんなようなことですけど」


「なるほど、そうですね特にどちらが得意と言うわけでもなくなんでもできますよ」


「そうですか、それは頼もしいですね。町にいる治癒士なんて怪我が得意のと病気専門なのとで、もし間違って反対のところに行こうものなら逆にひどくなることもあるんですよ」


「そうなんですか」


ここまで話していて護衛に着いてきている部下が声をかけてきた、「司令、少し先に生き物の反応があります、攻撃性が感知できます」小さな声だ。


「なんだ?敵か?」


「はい、魔獣と呼ばれるものかと思います」この地域には魔獣と呼ばれる人を襲う生き物がいるらしい、しかも村へ続く道でも出るらしい。


ガウスレバス市から村に続く道では、それでもかなり少ないが出ることがあるらしい。


だから護衛をつけると言っていたのだな。


「エリアス、魔獣らしい」


「魔獣ですか?どこにいます!」話が聞こえたのだろうポラスが聞いてくる。


「道の右側、50メートルほど先の茂みにいるようです」護衛の部下が話す。


「あんなに離れているのにわかるのか?」ポラスが聞いてくる。


「伊達にタスク様の護衛はしていない」


「たしかにそうだな、ここは私にまかせて、後ろに下がっていてください」


「大丈夫か?」俺が心配になり聞いてみた。


「大丈夫です、何度も経験がありますから」


「そうですか、わかりました。まかせます」


ポラスが単独で前進し魔獣のいると思われる茂みに近づいていった。我々はその場にとどまっている。


一瞬だった、茂みから思った以上に大きな生き物が2匹出てきた、熊に似ているが少し小さい、体長1メートルほど、頭には牛のようなツノが生えている。


魔獣がポラスの右側から腕を振り回し殴りかかってくる、大きな爪もあるのであたると一撃でやられるだろう、しかしポラスはうまく左にかわし剣で切りかかる。


魔獣の皮は思った以上に分厚いのだろう、まったく切れる感じがしない、切るのをあきらめ突き刺すことに変えた。


ポラスは振り回される腕を避けながらスキをついて剣で突きをいれている。


2匹からは連携などと言うものは感じられない、やたらめったらに襲ってるように見える、ポラスも苦戦はしているがやられるような感じもしない。


魔獣は出血しているがなかなか致命傷にならない、魔獣が大きく吼えた、それが合図だったのだろう倒せないと思ったポラスに背を向け2匹とも標的を変えこちらに向かってきた。


「タスクさん、思った以上に強敵です、逃げてください」ポラスが逃がすまいと追ってきているが野性の生き物に足の速さにかなうわけがない。大声で逃げるよう言ってくるが間に合わない。


さすがは魔獣!すぐに目の前にやってきた、エリアスも護衛の部下も魔獣と対峙している、魔獣は鉤爪を俺に向け振り下ろしてきた。


ガン!魔獣の爪は見えない壁にでもぶつかったように空中で止まってしまった、魔獣は意味もわからず何度も爪を振り下ろすがまったく届かない。


「Gyaaaaa!」大きく吼える。


防護シールドが完璧に作動している、ロプスからの全面バックアップとエネルギー供給があるので物理的な力だけでは、それこそ小惑星を破壊するほどの力でもない限りびくともしない。


ポラスが来てしまう前に片付けてしまわないとだめだ、近くでレーザーの発射を見られるのは避けたい。


「shot!」(撃て)俺が小さく言うと四方の空中に配置してあった極小型浮遊レーザーが魔獣を切断した。細切れである。


魔獣は何が起きたのかわからなかっただろう、一瞬だった。


エリアスも護衛の部下ももう一匹の魔獣を小型ブラスターとレーザーブレードを使い倒してしまった。


吼えようとしたのだろうが、空気を吐き出すことすらできず絶命した。


地面には俺が倒した魔獣の肉片とエリアスたちが真っ二つにした魔獣が地面に転がっている。


走ってやってきたポラスが呆然としていた。




一瞬の間があった。


「何をやったんです?」


脳波に連動している装置が過剰に反応し、魔獣は原型がまったくわからない状態にまでなっている。


科学技術による防御を説明してもわからないだろうから、この場は適当に誤魔化すことにした。


「一瞬のことだったので加減ができませんでした」


「すごい!あの魔獣を一瞬で倒してしまうなんて、こんなの見たことない!」


「そうですか?」


「あの魔獣はバウベアと言ってこのあたりではかなり強いんです」


「そうなのですか」


「それにしてもすごい!タスクさんもすごいがエリアスさんも、それに使用人の方も信じられないほど強いですね」


「まあ、今までに森の奥で生活していたこともあるので、それなりに自衛はできますよ」


「そうなんですか」


「はい」


そこまで話すとポラスは倒した魔獣を調べている。


一匹はそれはもう綺麗なくらい細切れになっていてまったく原型をとどめていない、もう一匹は体の真ん中辺りで横に真っ二つになっていたので容易に調べることができた。


「それにしても、こんなに見事に粉々になっているなんて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それにしてもなんでこんなのがこんなところにいたんだ?」ポラスがぽつりともらす。


「は?バウベアでしたっけ、普段はこのあたりにいないのですか?」普通に疑問を聞いた。


「ええ、バウベアは本来こんな街道あたりに居るはずはないんです、森の奥とか洞窟にいるのが普通で・・・こんなに人のいる近くで出るなんてどうしたんだろう」


「そうなんですか、なんにしてもここで考えていてもどうにもならないので村に急ぎましょう、村で何か情報が聞けるかもしれない」


「そうですね、では少し待ってください、魔獣の亡骸(なきがら)を道の真ん中に置いておくわけにもいかないんで片付けます」


そう言ってポラスは亡骸を街道から少し外れたところに穴を掘り埋めだした。


我々も少し手伝った、魔獣を倒した場合、街道などの人が通る場所だったら道から少し離れて穴を掘って埋めたり、焼いてしまうのが暗黙の決まりなのだそうだ。


その際、倒した魔獣の特定の部位を取って持って行くと、領地によっては換金できたりするようだ。







その後は順調に村まで行くことができた、その際ポラスは先ほどの『魔術』について聞いてきたが適当にごまかしておいた。


一つお願いしたのは、『あちこちで話して欲しくない』と。マウジリア殿や他の古参の家臣達と対立するようなことはしたくないので攻撃魔術を使えるのは内密にして欲しいと。


ポラスも人間関係が大事なのは解ってるようで、他言しないと約束してくれた。


今回は思いもよらず、魔獣が襲ってきたので一瞬で倒してしまったが失敗だった、アポロからかなり獰猛なものも居るとは聞いていたが思っていた以上だ。


幸いポラスしか見ていなかった、他言しないとも言ってくれたのがせめてもの救いだ。







今のところ1.5話分くらいは書き溜めできました。


早く帰ってこれたのでもう少し書くぞ!


でも眠いのもあるのでどこまでできるか!

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