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21話目 依頼

本日2回目の投稿です。

















カベルinガウスレバス家別荘屋敷内






今は主のガルバジ様とタスク殿の調査について話をしている。


「私のほうでもタスク殿について調査いたしましたが、結果は何も出てきませんでした」


「そうか、わしのほうでもここに来る前に家令頭に調査を依頼してきたが同じだ、何も出てこない」


「大丈夫なのでしょうか、そのようなものを引き入れて」主に対して非礼な言葉かもしれないが、これも本心から心配しているから出てきた言葉です。


「何も出てこないということは、少なくとも後ろめたいことはないのではないか?」


「はい、悪い話はすぐ広まるというのはあるでしょうから、しかしこんなに何も出てこないというのはおかしいかと」


「ふむ、そうだな、何にしろあれだけの腕前でどこにも召抱えられていないとなればぜひとも欲しいと思うのは仕方がないではないか、それにタスク殿の存在を隠すつもりもないので何かあるならいずれ何か出てくると思うのだ」


「わかりました、主の言うことももっともだと考えます、では私は今後どうですれば」


「タスク殿の存在を隠すつもりは無い、腕も認めている、しかしどこから何が出てくるかわからん、その対応を頼む」


なるほど、何か出てきた場合は逐一調べて報告し、臨機応変に対応せよということと理解した。




















タスクin村の診療所兼自宅



タスクの家は村の中央から少し西に位置し、裏は雑木林になっている。雑木林を奥に奥にいくと湖の邸宅に着く、数十キロの距離だが。


以前は家族4人が住んでいたのだろう、それなりの広さはある。


しかし、一番大きな部屋を診療所とアクセサリーなどの販売所で2つに分けているのでどうしても手狭に感じてしまう。


そんなふうに使っているので他の部屋に中2階をつくったりして、少しでも使いやすいよう工夫をしている。


いつかは小さな小屋でも作りそこに診療所なり小物売り場などを移したほうがいいな、そんなことを考えている。


そしてそんなところにガウスレバス家の使いのものだと名乗る人がやってきた、広い部屋が今はないので一番広い診療所で話を聞いている。


「主から依頼があり、それをお伝えにきました」そういって親書を持ってきたのだった。


文字についても調査は出来ていてすでに圧縮記憶注入はすんでいる。


手紙を読み終わり使いの人に話しかけた。


「私に、ガウスレバス領内の村を定期的に回って欲しいと?」


「はい、そうです、治癒のできる魔導士であちこちを回ってくれる方がいないもので、治癒魔導士が仕官された場合は必ず打診される慣例のようなものです」


「そうなのですか、しかし魔導士の場合はかなり自分の思い通りにできる待遇とお聞きしましたが、これだと自分の時間がとれないほどになってしまうのでは?」


「たしかにそうですが、実はそうでもないのです。先ほども言ったようにこれは慣例のようなもだと。しかも打診されるものだと、ぶっちゃけて言うとですね断る人が多いのです」


「ぶっちゃけましたね」いきなり言葉遣いが変わった感じだ、しかし当の本人はあまりそうは思っていない。


使者としては新米なのだろうか、丁寧な言葉とそうでもない言葉、乱暴な言葉の使い分けがまだまだだ。


「仕えている魔導士の方々でも基本的にかなりの自由があります。断る自由もです。すべてを断ることはできませんが、例えば今回のような依頼の場合行くことはできないが住んでいるところで診療をし、遠くから来た者は格安で診察すると言った感じです」


「なるほどね」


「しかし、離れた村に治癒魔導士が不足しているのも事実です。しかもガウスレバス領はもともと治癒魔導士が不足しているんですよ」


「と言うと?」


「5年ほど前、治癒魔導士が亡くなられて、そこで学んでいた若い治癒魔導士も霧散してしまい、今はガウスレバス様のガウスレバス市に数人居るだけなのです」


「その人たちはなぜ村を回ったりしないので?断られたんですか?」


「以前は行っていたですよ、数十年前は」


「数十年前?」


「はい、高齢で移動するのがつらくなってるんです、かなりの高齢ですから、たしか皆70台だったかと、あ!最高で80台の方もいたはずです」


「それはまた、タイヘンだ」


「どうですか、回ってもらえないですかね」行って欲しいと思っているのだろうが期待が大きいとも感じられない、他の領地では依頼があったら代案を出してほとんど断ることが多いのだろう。


「わかりました、回りましょう」


「やはりそうですか、わかりまし…え?回ると言いましたか?」


「はい」


「ほんとにですか?」


「はい、いいですよ。人助けになるのでしたら定期的に回りますよ」


「そうですか!助かります!他の村の人も助かります!」


「スケジュールについてはのちほど連絡します、そしてお願いなのですがそれぞれの村の人数や男女比、年齢の分布などがありましたら教えてください」


「そんなものが要るんで?」


「はい、診療に回るわけですから最低限の資料は必要です」


「そうでしたか、今までそんなものが必要だとは聞いたことも無かったものですから」


「そうでしたか、私は他の治癒魔導士の方とちょっと違いますからね。やり方も違うかもしれないです」


「いえ、こちらも回っていただける方が5年ぶりですので資料が残っていなかっただけかもしれません、ともかく依頼のものについては出来るだけ急いで用意します」


「お願いします、そういえば回って欲しい村の数はどれほどあるのです?」


「そうですね、全部で5箇所です、あ!この村が外れますので4箇所です」


「わかりました、それではこちらも準備できましたら出発しますので資料のほうお願いします」


その後はこの場で解る範囲で各村の状況を聞き、話は終わった。



















どうんかこうにか投稿しましたが、今回も読み直しが1回です。


どうなんだろうか、こんなんで。



次回は今日中に投稿できればいいのですが、日が変わった直後にでもできればいいな~、できるかな~



ともかく!明日の朝までにもう一回投稿目標です!


その次はたぶん1~3日ごとの投稿になるだろうな・・・・



おかしなところがあれば教えてください、誤字も今まで以上にあるかと思います。

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