20話目 仕官
投稿です。
時間が無く書きだめがなかなかできず、今回は書いてから1日ほどしかたっていません、読みのなおしが1回しかできてません。
ご都合主義の展開がいっそう進んでいます。
今日中にまた次話を投稿したいと思いますが、思ったようにできるか心配。
今回投稿の後半は今までの回想形式で若干の設定が出てきます。
はっきり言って設定はあまり考えていなかったのです。
もともと話のアイデアありきですので、それにあわせるように出てきた設定です。
それでも今後はいくつかその設定が出てくると思いますので、よろしくお願いします。
タスクinガウスレバス家の別荘から
ガウスレバス家当主のガルバジに仕官についての話で別荘まで来ていた。
「それで仕官については考えてくれましたか?」
「はい、いくつか条件はあるのですが仕官させていただこうかと思います」
「そうですか、それは良かった、タスク殿のような方を野に埋もれさせておくのはもったいないですからな、それで条件とは?」
「はい、実は私事なのですがときどき急に行かなくてはならないところがあり、そのため突然連絡が取れなくなることがあります、なぜかは聞かないで下さい。それと意に沿わないことはやらないことを了承していただきたい、なにもガルバジ殿の言うことをまったく聞かないと言う訳ではありません。犯罪や良心に反することはたとえ命令であっても聞けないと言うことです。いかがですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なるほどタスク殿にはタスク殿の矜持があるという事ですな、私もタスク殿の意に沿わないことを無理強いしようとは思いませんので、わかりました」一瞬の間だったが返事が返ってきた。
「解っていただいて助かります」
「しかし最初に言っていた連絡がつかないとはどういう意味で?」
「文字通り急に連絡が取れなくなる場合があると言う事です、帰ってこないというわけではないです、ある事情により急に行かなければならないところがあるのです」
「しかし、それは近いところなのですか?帰ってくるということは話の感じからどこかに行くように思うが」
「え~~、そうですね遠いと言えば遠いですけどすぐに戻ってこれると言えば戻ってこれるところでもあります」
「ふむ、よくわからんがタスク殿の言うことを信じるとしましょう、こちらから仕官を持ちかけたわけですからな。それに戻られるというのですから」
まさか宇宙に上がっているとは言えないからな、この前の宇宙生物の件がまだ解決したわけじゃないからどうなるかわからない。
それにあんまり縛られるのも嫌だから、こう言っておけば何かあるとき急にいなくなっても不思議じゃないからな。
その後、仕官はとくに問題もなく進み、村での家もエリアスに言って住めるようにはなった。
ちなみに仕官はしたが普段は村の家にいることになった、ここでの仕官、とくに魔導士に関しては住む場所が個人の自由になっていることが多いそうだ。
研究に没頭する者がいたり、危険な実験をやりたがる者もいて無理に貴族の屋敷の近くに住まわせた場合何がおきるかわからないからだ、実際数十年前に研究実験の最中、大きな爆発があり貴族の屋敷も含めてすべて吹き飛んだことがあったからだ。ちなみにそのときの事故で10人以上の人が亡くなったそうだ。
そしてその後は徐々に住む場所の指定が無くなって行ったとのことだった。それに魔導士の仕官は、仕官と言う名のパトロン的な意味合いが強いらしい。
そんなこともあり特に問題も無く普段は村に居ることが許されたのだ。だからと言って自由気ままに居るわけでは無く離れて住んでいる魔導士はその土地での住民台帳の作成や公共的な活動をすることが課せられていた。
他にも仕官先の貴族からの依頼で動いたり、公式の場に出たりすることもあるとのことだった。
仕官したことを機に、タスクは村に持った家に極々簡単な診療所を作ることにした。公共的な活動はするようにと言われていたのでちょうど良かった。
と言っても簡易診断装置で診断し、持っている薬を渡すと言う程度だ。
それに、思った以上にアクセサリー類が好評なのでそれらも置くことにした、しかし診療所とアクセサリーが一緒の場所にあるのはどうも違和感があり、すぐに部屋を区切り別々にすることにした。
それぞれの部屋が狭くなってしまったが仕方無い。
診療所は男女関係なく好評で、アクセサリー類についても女性からものすごく好評でどちらか一つにすると言うことがまったく考えられないほどだったのだ。
アクセサリーの常連客にはガウスレバス家のセフォリア嬢やシャウリ婦人も居たのは当然である。
エリアスの回想in湖の邸宅
私たちの艦隊が謎の空間湾曲に飲み込まれ、地球圏から約2億光年離れたこの宙域に飛ばされた。
幸いにも地球圏とは通信ができたが、その通信で戻ることは不可能だと確認しただけだった。
その後生存可能な惑星を見つけ来たわけだが、そこには人が存在していた。
数十億分の一の確率で幸運に恵まれ、司令と私たちの艦隊はこの星に定住することにし、調査を開始した。
調査を進めれば進めるほど、この星は地球圏とはかなり違うことがわかった。
人とは違う種族がいるのもわかった、炭素系生物だけではなく珪素系生物まで確認できた。
中には特殊能力者も確認された、ここではそれを使う人を魔導士と呼んでいることもわかった。
生活水準は太古の地球の15世紀ころと告示している、そして特殊能力者がところどころ快適な生活を送るために力を役立てているようだ。
我々は北半球の最西端に位置する地域に拠点を作り、接触を開始した。
暦についても調査が完了した、この星の自転周期と公転周期は地球のそれと近く、自転周期が地球時間で24時間05分03秒、公転周期が360.003日だった。
月日の呼び方も簡素なもので、春の初めの月で春初の月(地球の北半球で3月頃)、春の盛りの月で春盛りの月(4月頃)、春の終わりの月で春終の月(5月頃)と言った感じだ。
夏や秋、冬も同じような呼び方のようだ、それぞれの月は30日で一つの月として1、年は12ヶ月としている。
実際には昔からの生活や習慣と密接に関係し呼び方ができたようだったが我々は解りやすいよう便宜的にこう理解した。
ちなみに我々がこの星に来たのは冬終の月(2月頃)の終わりのころだったようだ。今は夏盛りの月(7月頃)になっている。
経済活動も思った以上に活発で、貨幣での取引が一般化されていた。
貨幣の流通があるという事は貨幣の価値を維持する権力者層も存在しており、太古の地球にあった王政の形式をとっていた。
王政と共に貴族階級も存在しており、いくつかの事象を経てタスク司令は貴族の一つ、ガウスレバス家に仕えることとなった。
しかも治癒魔導士としてだ。
仕えると言っても、タスク司令がここで動く際にしっかりした肩書きがあったほうがいいだろうと言うことで決まったことで、簡単に言うと『見栄えのいい肩書きが欲しかった』ということ。
ガウスレバス家当主のガルバジさんにはとても話せないことだ。
ガウスレバス家に仕えることになり、村に滞在する家ももち、そこで診療所を始め、いくつかの小物の販売もはじめそれなりに充実した生活が始まったのではないだろうか。
そういえば忘れていたことが一つ!私たちがこの宙域にやってきた恒星系の方角から謎の宇宙生物が近づいてきた。
最終的には敵対行動と敵対意思が確認されたため破壊(生物ですが破壊と表現します)し、残骸を回収、地球圏との連携でその生物の調査をしている。
いくつか解ったことはあるが、それでも確定情報としてはまだまだで確度の高い現時点での推論にとどまっている。
今のタスク司令は1ヶ月のうち20日以上は村に滞在し、そのほかの日は湖の邸宅やロプスに行ったりしている、行き来しているのは主に宇宙生物について確認したり地球圏とのやり取りのためだ。
なんにしろ、忙しいような、それでいて無責任な生活を送っている。
読んでいて、話の展開が会話形式による進行が大部分だとわかるかと思います。
以前読んだ本で、情景描写に力を入れすぎると逆に読みにくくなると感じたことがあったからです。
会話形式主体で読んでみたいと思っていたのですが、思ったよりそういった物を見つけられませんでした。
そういったわけで、自分で書く機会があればそういった形で書こうと思っていたわけです。
それに文才が無いので情景描写ができないのもこういった書き方になった経緯です。
なんとなくあとがきを書き始めたらこんな話になってしまいました。
ちょっと説明、
月の呼び方をなぜ作ったかは、地域によって月に対する意識の違いがあるためです。
例えば日本では月の呼び方を順番に数字で当てはめて呼んでいます、1月、2月、3月といった感じです。
しかし英語では1月をjanuay、2月をfebruay、3月をmarchと言い、
決してThe first monthやsecond month、third monthとは言いません。
だからといって解りにくい設定を作ると混乱するので、季節を基準に考えました。
普段の会話でも「秋になってきたね~」とか「冬ももう終わりだね」なんて季節の変わり目にはすると思います。
そんなところから考えました。
通貨については、それほど大きく取り上げて話を進めようとは思わないので触れません。
出てきたとしても〇〇ゴールドとか〇〇ペニー(これはあるオークションの単位でしたね)で、「1ゴールド=10円」などの具体的な通過価値は考えてません。
今後変わることがあったらすみません( ̄ー ̄)ニヤリッ