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17話目 それぞれの思い

本日2回目の投稿です。


さっきまで4時間寝ていたのですが、疲れがいまひとつとれていないような。







エリアスin湖の邸宅




セフォリアさんの病気も治したし、宇宙生物の調査もある程度は順調ですし、これ以上あんまり問題がおきないようにしないと。


ただでさえセフォリアさんのインフルエンザを治したときに、尾行まで付けられたんですから怪しまれない程度にこの世界での立ち位置を明確にしておいたほうがいいんじゃないかな。


司令に相談したほうがいいかしらね。















セフォリアin別荘屋敷内



お父様とお母様がこんな田舎に来られるとは思ってもいませんでした。


しかも来た理由が私の病気の治療のためだなんて、治るなんて諦めていたので聞いたときも信じられませんでした。


今は全身の肌が綺麗になっている、私の肌ってこんなに綺麗だったんだ。


それにしても、急にやってきていきなり治してしまうなんてタスクさんて本当にどういった方なんでしょう?


話したいと思っていたことがたくさんあったのに、あんなに自信たっぷりに病気が治るなんて聞かされてそのまま話すことも出来ませんでした。


病気も治ったことですし、今度は色々お話をしたいですね!



















カベルin別荘屋敷内



お嬢様の病気が治った、それもこんなに短時間で。


ますますタスクと言う人がわからない。


たぶん間違いなく腕の立つ魔導士なのだろう、しかしその名前は聞いたことがない…。


先日知り合いに病気の治療などを行っている『タスクと言う魔導士がいないか』問い合わせてみた、返事はまだ無いがなにか手がかりになる返事が返ってきて欲しいものだ。






















ガウスレバス夫妻in別荘屋敷内




「家令のアウシュレバンからセフォリアの病気の治療ができるかも知れないと聞き急いで来た訳だが…」


「最初は信じていらっしゃらなかったですわね」


男爵の話しかけにその妻が答える。


「それはそうだろ、今までどんなに手を尽くしても治らなかったのだぞ」


「そうですわね」


「それがたったの3日だぞ!」


「はい、3日でしたわね」


「この10年の苦労とセフォリアの心労は何だったのだ?!」


「本当に・・・・あの子の今までの痛々しいのがいったいなんだったのか・・・・」


「なにはともあれあの子が治ったことは嬉しいことだ、これで婚姻の話も出てくるだろう」


「まぁ!もう婚姻の話ですか?ちょっと早すぎると思いますわよ」


「何を言うか、あれはもう今年で24になるんだ、行き遅れと言われてもおかしくない」


「それはそうでしょうけど…」


「ともかくいくつか声をかけてみようと思う」


「そうですか・・・・それにしてもタスクさんってどういった方なんですか?」


「それがさっぱりわからん、こちらに来る前に家令頭(かれいがしら)に調べるよう言ってきたがいまだになんの連絡もない」


「そうですか、それにしてもあんなに簡単に治してしまうのですから名の有る治癒魔導士なんじゃありませんか?」


「そうかとは思うが、おまえはタスクと言う治癒魔導士、聞いたことがあるか?」


「いえ、わたくしはありません」


「そうだろう、わしも無いのだ」


家令頭(かれいがしら)からの連絡を待つしかないですわね」


「そうだな」


2人の会話はそこで終わった。




















セフォリアin別荘屋敷内



今日はタスクさんが来られる日だ、朝からいつ頃来られるか楽しみにしてる。


治療の魔道具の中から出てきて今日までますます肌が綺麗になってきてるよう、タスクさんが『出た後は栄養に気をつけた食事をして下さい』と言っていた、そしてそのとき『バランスよく食べれば肌はもっと綺麗になるはずですよ、睡眠も忘れずに!』なんて言っていた。


ことば通りになっている、この前のインフルエンザでしたっけ?あの病気のときも言われたとおりの時間には元気になっていた。


すごく腕のいい治癒魔導士で間違いないです!


それにしても早く来ないかしら、御礼も言いたいし聞きたいこともいっぱいあるんですから。


















マシュリーin村内





タスクさんってどうも治癒魔導士らしい、しかもかなり腕の立つ。


ぜんぜんそんな感じがしなかったので、ずいぶんなれなれしくしてしまったのではないかい?


普通魔導士と呼ばれるような人は、偉ぶっていて権力を笠にかけているような人ばかりって感じだから。


つくづくタスクさんはそんな感じがしない、それにガウスレバス家へ奉公に行っている村の子の話では『タスクさんはお忍びで村に来ているんじゃないか』と言っていた。


どこかのお偉いさんかもしれないって。


そうかもしれないね、考えてみればそう思うところがある。


こんな村に定期的にしかも10日ごとの(いち)に毎回来るなんて今まで誰も居なかった。


こんな村に珍しい装飾品をあんなに持ってきた人も居なかった。


薬は持ってきた人はいたがあんなに大人数を治せるほど大量に持ってきた人なんていなかった。


タスクさんとエリアスさんの会話も本人たちは気をつけているんだろうけど、ときどき聞いたこともないようなことを互いに言っているのを聞く。


魔導士と言われる人だったら合点がいく。


でもそんな人にこの村に住んでなんてことを言ってしまったよ、どうしようかね。


気分を悪くしてもう来なくなってしまったらどうしようかね。


はぁ・・・・・・・



















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