16話目 報告そして推論
疲れがたまりすぎて書き溜めができません。
思った以上に進まない・・・
書きたいなって思ってることはあるのにどうつなげてどう書こうか、今も思案中。
タスクin湖の邸宅
セフォリアお嬢さんの治療を終え2日後、湖に戻ってきた。
治療直後は家族からの多大な感謝と本人からの声にならない感謝の言葉、思った以上の反応にびっくりした。
両親は食事に招待して感謝を表したいと言っていたが、まだ完治したかわからないので次に来た時にまた見せて欲しいと話し遠慮した。
まず、確実に治った自信はあるが堅苦しい席は遠慮したいのでそれらしいことを言って断ったのだ。
人との接触が欲しくて村に行ったりしたが煩わしいのは面倒だ。
今は先日遭遇した宇宙生物について話している。
「ある意味、あれは完全生物とも言えます」
ロプスが画面を表示しながら説明する、地球圏とのやり取りも重ねてかなり確度の高い推論を出している。
「宇宙空間でも活動でき、ワープすら可能にする器官をもち、エネルギー補給をしなくても10年以上活動できる、こんな生き物が存在するなんて信じられないそうです」
「たしかにそうだろうな」
「それに生物完全シミュレートの結果も出ました、地球圏では新しい解析プログラムが出来ていましたのでバージョンアップしました」
「通信がどうにかできるのは助かるな、それでどうだった?」
エリアスも隣で興味深そうに聞いている。
「はい、表と数値を表示します。それぞれ説明していきます」
「わかった」
その後順番に説明を受けていった、端的に言うと結構ワカラン!そりゃそうだろ俺はもともと生物学や鉱石学なんかの専門家じゃない、それでも気になったことについてはそれなりに聞いていった。
その中でも特に気になったのは知能があるのか?あるなら意思疎通はできるのか?そしてあれの目的はなんなのかだった。
「知能はある程度あるようです、個々で活動しているときはレベルは低いようですが自我を持っています、そして条件が加わることにより端末的な状態に変化するようです」
「端末?どういうことだ?」
「はい、前回我々が遭遇したときは自我を持った状態だったと思われます、ですのであの宇宙生物がとった行動はあれ自身の判断によるものだと考えられます」
「フム」
「端末的な状態とは、あの生物に関して言うと社会性昆虫を進めたような状態のことです」
「社会性昆虫?それを進めた状態?なんだそれは」
「はい、あの宇宙生物には上位となるものがあると考えられます、働き蟻から見た女王蟻といった感じです、そしてさらにそれを進めた状態とは例えば働き蟻が女王蟻の手や足そのものになると言う事です、手足に自我はありませんよね。脳から、この場合上位種の命令で動くようになります」
「なるほど、普段は個々で動き、あるときは自我の無い手足のようになるということか」
「はい」
「と言うことはだよ、手足のように動いているものよりその上位に位置してる、脳にあたるもののほうが問題だと言う事じゃないか?」
「はい、そうです、しかも上位にあたるものが一つとは限りません」
「一つじゃない?」
「はい、一段上の脳にあたるもののさらに上に脳があるかもしれません、働き蟻の上に女王蟻、さらに上に大女王蟻、さらに上に特大女王蟻のように上が居るのではと考えられます」
「ぶっ!なんじゃそりゃ!」
「これが今出ている推論です」
続けて現在の観測体制を報告してきた。
「あの生物が来たと思われる恒星系の調査なのですが、さきほどの報告の中にもありましたワープエネルギーの補給に関係して」
「そんなのあったっけ?」
「はい、それであの生物はあの恒星系、と言うより恒星から出ているエネルギーをエネルギー源の一つに使っているようです」
「あの恒星って他のと違うのか?」
「はい、原因は今のところ不明ですが質量のわりに重力が小さいです、それによって何がどう影響するのか現在のところまだデータ不足で結論が出ていません」
「はぁ・・・そうか」
わかったこともあるが余計わかんなくなったことも出てきたな。
「なんか頭が綿になりそうだよ」
ロプスからの説明を終え大広間でソファーに座ってエリアスに声をかけた。
「仕方ないです、今のところ確定情報が少ないわけですからできるだけ多くの情報から今後の展開を考えないといけないです」
「それは解ってるけどね、それにしたって断片情報が多すぎるな。結局肝心のあれの目的ははっきりしてないからな」
「そうですね」
「はぁ、疲れた・・・・」
「・・・・・・」
「そういえば次、村に行くのはいつだったかな?」
「はい、5日後にこちらを出るのが良いかと思います」
「わかった、そのあたりの予定はエリアスにまかせるよ」
「はい」
「セフォリアさんのところにも経過を見に行かないといけないな」
5日後か、それまで何をしようか、やりたいことはいくらでもあるからな、何を売りに行くか考えよう。
それにしてもこれまでちょっと珍しいと思われるものを持って行きすぎたな、今度は無難なものだけにしよう。
挿絵なんてついている方、自分で書いてるのでしょうか?
絵書く才能皆無なのでつけたいと思ってもつけれず残念。