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15話目 治療

どうにかこうにか投稿です

タスクinブルーマーブル星、湖の邸宅から



村に行く前日には地上に降りた、やらなければいけないことが多くエリアスやアポロも忙しい。


ロプスもムーン3で艦船の建造施設・採掘部隊の編成などせわしなく準備している。


俺は方針や指示を出し最終決定をするだけなので、ある意味一番ヒマかもしれない。


まあそれでもそれなりに動いてはいるが。


「明日村に行く準備はどうかな?」


「はい、機材の準備はできています。しかし今回は時間が無かったので露天で売れるものが少ししかありません」


「仕方ないな、今回は病気治療をメインで行こう」


「はい、明日の朝には出ますので今日は早くに休んでください」


「そうだな」


その日は地球圏から送られてきた雑誌のデータを表示して寝るまでのしばらくのあいだ読んでいた。雑誌を読むなんて久しぶりだ。




翌日は朝から出発し昼前には村の近くの街道まで来ていた。


「指令、最初は広場で露天を出して店番を部下に任せて、その後ガウスレバス家の別荘に行きますか」


今回は簡易治療装置を持ってきているためいつもより大掛かりな台車とそれを引く馬らしきものを連れてきている。


馬らしきものは野生に居る生き物を捕獲し飼いならしたものだ、ここまで言うことを聞くようになるにはかなり大変だった。


最初は興奮して手がつけられなかったため、やりたくはなかったが薬の投与などをして興奮を抑えたりした。


そして数日前になってやっと地球で言うところの馬と同じほどに扱えるようになったのだ。


そして簡易治療装置は簡易とは言ってもそれなりに大きく、形状は筒状で全長は約2.5メートルほどあるカプセルだ、それに制御するコンソールなどがあり縦5メートル、横2.3メートルの荷台はイッパイの状態だ。


重さもあり最初は運ぶことが出来るのか?と思ったのだが馬に似た動物は思った以上に力が強く心配することがなかった。


「わかった、そうしよう」


村に着き露天も出し、エリアスと共にガウスレバス家に向かった。










「こんにちは、如月です」


「これはようこそ、お待ちしていました、どうぞ中へ」


応接室に案内された、そこには前回は見かけなかった人が2人いた、2人とも年齢は40をこえたくらいだろうか。


「ようこそ、ガウスレバス家当主のガルバジと申します」


「同じくその妻のシャウリと申します」


セフォリアお嬢様のご両親か、


「はじめまして如月タスクと言います」


自己紹介を終え本題に入っていった。


「まだお嬢様には皮膚病の治療については話しておりません、本当に大丈夫なんでしょうか?」家令が言ってきた。


「私たちも治ると聞き急いでこちらに来たしだいです、どうなんでしょうか?」当主のガルバジがさらに聞いてきた、母親のほうは話に入ってこないが心配そうな表情だ。


「大丈夫ですよ、時間は少しかかりますが治ります」俺が言った。


多分60時間もあれば治るだろう。


「やはり時間はかかりますか」さっきよりは声のトーンは良い感じに聞こえるが嬉しさは思ったほど感じられなかった。


「そうですね、2日から3日ほどかかるかと思います」


「「「2~3日で?!そんなに早くですか?!」」」ご夫婦と家令さんの3人の声が綺麗に重なった、声のトーンも上がり声量も段違いだ。


「はい」俺は当然のように返事を返した。


「時間がかかると言ったので、てっきり半年とか1年とかかかると思っていました」シャウリさんの言葉だ。


「そんなにかかりませんよ、あの手の病気は今までにも治療実績がありますから」


「あの病気の治療実績ですか、どちらの地方ですかね?」


「まあ、それはおいおいと言うことで」まあ地球では実績がありますよなんて話す気は無いですけど。


「そうですか、なにはともあれ宜しくお願いします」


「わかりました、エリアス準備をしてくれ。それとご夫妻、そして家令さん、お嬢様に治療をお伝え下さい」


「わかりました」


「さて、準備準備!」


屋敷の中で広くて治療に専念できる部屋が無いか確認しそこに簡易治療装置を設置した。


「これで治療するのですか?」父親のガルバジさんが聞いてくる。


「はい、この中に入っていただき治療します」


「なるほど、こんな大掛かりな魔道具は初めて見る、如月殿はどこの魔導士なのですか?」


「魔導士ですか、まあ当たらずとも遠からずと言うことにしておきます」たしかにこの星の文明ではこれらの技術は魔法のように感じるだろうな。


そこまで話してセフォリアお嬢様がやってきた。


「お連れいたしました、旦那様」


「おお、待っていた、セフォリアお前の病気が治療できると如月殿が言ってくださり、これからその治療にとりかかろうと思う」


「話は家令より聞きましたが、本当なのですか?」


「治せますよ、少し時間がかかりますけど」俺が返事をした。


「如月様、この前はありがとうございました。こんなことでまた会えるとは思ってもいませんでした」


「そうですか、こちらはこの前来た時から家令さんと話していたので予定通りなんですけどね」片目をつぶりきざっぽく見せた。


「そうだったんですか、知っていれば前もって準備もできたのですが」


「準備?ですか?」


「こちらのことですので」


「そうですか」


「あ!時間ってどれくらいかかるのですか?」


「はい、2~3日ってところですね」


「え?そんなに早いんですか?」あっけにとられた表情をしている。


「早く始めればそれだけ早く終わりますから」


「わかりました」


「セフォリアよ、そこにある魔道具の中に入って治すのだそうだが、大丈夫か?」


「はい、お父様大丈夫です、病気が治るのでしたら不安はありますが我慢します」


「中に入ってしまえば気持ちの良さにすぐに眠ってしまいますよ」


「そうなんですか?」


会話は続いていき、セフォリアはカプセルの中に入った。


その後治療は順調に進み、当初の予定通り60時間で病気を治すことができた。
























昨日やっと感想などの書き込み設定を変えることが出来ました、恥ずかしながら今までちゃんと設定できてなかったです。


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