【プロットタイプ】発作
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
疲れたね。気温差激しいんだもん。
俺は昔から体が弱い。些細な事でも息が上がるし、脈が狂う。其れは幼少期からの日常だった。
が、そんな一面を見せると行動に制限が掛かるので、基本的に、余程の事がない限り、顔に出す事は控えている。
朝、起きるのが億劫になった。なんと言うか、体が重い。引き摺る様に状態を起こしても、またすぐに突っ伏してしまいそうな程。熱は無い癖に、体が熱くて仕方がない。
そう、ぐったりと壁に凭れていると、とっ、とっ、とっ、と足音が聞こえて来た。恐らく同居人の鏡花であろう。彼奴は俺が朝起きるのが少しでも遅くなると、容赦なく部屋に上がり込んで来るから。
「瑠衣た〜ん。朝だよ〜? 起きてる〜?寝てるなら起こすけど」
間延びした呑気な声で薄暗い部屋に上がり込むと、早速俺の様子を伺いに掛かった。
「今起きる」
何。何ともない。少し体が怠いだけだ。眠いだけだ。そんなの人生の中で何度もあっただろう。どうせ顔さえ洗えば何とも無くなる。
そう自分に言い聞かせながら、ベッドから起き上がって、数歩進んだ時の事だった。脳震盪を起こした様な目眩に襲われた。ぐにゃりと景色が歪み、視界が黒に染まる。しかし其れは一瞬で、立ち止まればなんとも無くなった。
「何分寝坊した」
「……一分かな」
僅かな沈黙の後に鏡花はただ一言述べた。
不味い。察せられたかも知れない。此奴は人の行動を観察してから演じる癖があるから。だが何食わぬ顔で通れば、きっと分かりはしないだろう。
そう、此奴の横を通ろうとした時だった。また強い目眩に襲われた。今度は立っていられ無くなるど強烈なもの。故に思わず鏡花の肩に縋り、凭れ掛かった。
「瑠衣たん、発作出てるでしょ?」
「何ともねぇよ」
体が熱い。そして怠い。立って居られない程に。其れに抗おうとも、俺は発作に負けて、そのまま気を失った。
次に目覚めた時、俺はベッドの上にいた。先程まで寄り添っていた鏡花の姿はなく、寝る前と同じ光景が広がっている。ただスマホだけが怪しい通知光を点滅させている。
――鏡花ちゃんは会社に行きました。瑠衣たんの会社と家族には連絡入れたので、そのまま休んでくだせぇな。
ただそれだけの連絡が入っていた。
「瑠衣くん? 私、休みだったから看病に来たよ」
瑠衣の体の弱さは、昔から。
怠くて熱い。そして歩く度に目眩がする。
其れでも座ってれば何ともない。
だから会社にも行くし、執筆もします。
結婚する時に約束してそう。
『俺が倒れても、自分がしたいこと優先しろ』って。
でもそうなると瑠衣の華族に申し訳が立たないから、こうやって連絡を入れてるんだと思います。
作者は今、何が良くて悪いのか分からないで書いてます。
だからなんか、何時も以上に拙い気がします。
このままで良いのか。