ウミホタル
俺の名前は、八代 聖。地方大学に通う三年生。
都会への憧れはあって受験もしたが、桜咲かず滑り止めで受かった大学へ通っている。
しかし、まぁ住めば都とはよく言ったもので、今はここに骨を埋めてもいいと思えるほどに気に入っている。
雪国育ちとしては、雪が降らない温暖な気候の時点で既に天国なのだ。
突然だが、うちの大学には毎年秋の終わりに、大学から遠く東の端にある岬を目指して歩く伝統行事がある。通称『岬完歩』だ。
元々は空手部の鍛錬が目的だったらしいが、今ではオープン参加となり、参加者は激増。ちょっとした地方イベントになっている。
参加者の多さとは裏腹に内容は過酷で、歩く距離は何と100キロもある。
往復フルマラソンをしても、お釣りが来る。
こんな過酷な行事に何の因果か、酔狂か今年初参加。
現在、ひたすら太陽が昇る方角を向いて歩いている。
「なぁ、聖。待まてよ!そんなに飛ばすと足に来るぞ」
「そうかぁ?これでも俺、元サッカー部だから平気」
「そうか脳筋か。なら元放送部をもっと労ってくれ」
「ぷっ!そっちが本音か」
軟弱アピールをかますこいつは、荒川 樹。同じ大学に通う悪友だ。入学式の時、浮かれた輪に入らないでボッチ飯を食ってた姿に親近感を覚えて仲良くなった。
猫のような柔和な見かけをしているが、致命的な欠点がある。酒癖が大変よろしくないのだ。この前、街中で飲んだ時なんて「進めば分かるんダー」とか叫びながら、道路脇のパーキングメーターに止めている車の上を歩きだす頭がいたいやつだ。
そんな、いっちゃんと2人てくてく歩く。
バイトにヤバイ客が来たとか駄弁りながらひたすら歩く。
まだ、大学を出発して2時間も立っていない街中だ。車はさほど多く無いが、国道沿いのこの道はコンビニが数百mおきにある。やっぱり現代人にはコンビニは絶大的な安心感を与えてくれる。
欲を言えば、聞いたこともないコンビニのシェアが高いのが気になるが、そこは目を瞑るとしよう。
「なぁ、これ本当に100キロあんの?」
「何で?みんなそう言ってるよ」
「いや、グルグルせんせーに聞いたら90キロちょいって出たぜ」
「なら、切り上げれば100キロだ」
「そっか、さすが理学部」
「ありがとう。経済学部」
そんなくだらない言葉を交わしつつ延々歩く。
大学生ってほんと時間の無駄遣いさせたら最強種だよな。
「おい、あれって九宝山か?」
暇そうに景色を眺めてた、いっちゃんが左手の山を指さす。
「ああ、そうだよ」
「えっ!?お前その反応、まさか行ったことあんの?夜景がきれいって評判だけど……あら、いやだ」
「何想像しとるか知らんが、サバゲーだよサバゲー」
「何だ……あの山に夜な夜な出るって噂の『しねしね団』ってお前のサバゲー仲間のことだったのか」
「うるせー」
大学を出て5時間。20キロくらいはきただろうか。もうすぐ空港が見えるから多分そのくらいだろう。
まだ、元気だ。きっと日頃の走り込み(ウイ○レ)のおかげだな。
空港はなんもない土地に造られる。つまり、ここから先は過疎地域という名の辺境が広がっている。魔境じゃないだけマシか。
「聖ぃ、そろそろ飯にしねぇ?」
ヘタレ最弱種いっちゃんが悪魔の誘い。とは言え時計を見れば、11時半。大学生としては、徹マン以外では拝めない日の出の時間から歩いているから、いい感じにお腹が減っている。断る理由はない。
「だな」
「せっかくだから、この辺の飯屋入る?」
「いっちゃんよ。貴様どこぞのブルジョワだ?こちとら暴利を貪られとる奨学生だわ」
「ならどーするよ」
「あそこのファーマーズマーケットでよくね?」
「さんせー!!」
最近増えてきた、生産者の名前が書かれた野菜が並ぶ建物に入る。
「こういうところって野菜だけかと思いきや、田舎寿司とか、刺身とかも置いてるよなー」
マンボウと書かれたレアな刺身を手にいっちゃんがつぶやく。
そこはまず、マンボウに触れてくれ。
「俺、この前農学部のやつに連れられて来たんだけど、ここでイノシシの解体ショーやってたぞ」
「マジで?」
「マジマジ。丸焼き無料に釣られて行ったら、まさかのバラすところから始まった。あれグロすぎて都会なら絶対にアウトだわ。美味かったけど」
「食ったんかい!」
「そりゃ食うだろ。ちゃんと胃の中アルコール消毒したから大丈夫だよ」
「そんなもんか」
「そんなもんだ」
そんなこんなで、田舎寿司をぶら下げながら佳景を求めて海岸線へ。
最近増えてきた津波タワーに登り昼飯。時計を見れば12時半。
ほんと大学生の時間は無駄に過ぎていく。
「やっぱグルグルせんせー間違ってたな」
柚が香る田舎寿司を頬張りながら、いっちゃんがつぶやく。
「あん?なんでよ」
「だって大学生って、絶対真っ直ぐ目指さないでしょ。それ込みの100キロなんだって」
「つまり、AIは我々大学生を超えられないってことか。さすが経済学部。彗眼だな」
「それ学部関係なくね?」
「確かに」
飯を食べ終え、肌寒い風が吹く海岸線を颯爽と走るチャリに抜かれながら、てくてく歩く。日差しがあったかいのが救いだな。
小川をいくつか超えて、有名な財閥の創業者の生家の脇も通り過ぎてひたすら歩く。
気づけば日がかなり傾いている。
ここまで思いの外、時間が掛かってしまった。
「なんかさ、太陽って海に沈むイメージってない」
いっちゃんがいつになく情緒的なことを言い出した。いきなりどうした?
さては、かくれて飲んだのか?とりあえず、相槌を打つ。
「あるかも」
「でも、後ろみたら山に沈んでるんだぜ」
ほうほう。これはあれだな。風景に感動してるわけではないな。
「疲れたか?元放送部」
「そりゃ疲れるだろ。もう40キロは歩いたよ。人生初マラソンだよ」
「走っとらんがな」
へたるいっちゃんに、エセなんちゃら弁でツッコミをいれつつ、さっき買っておいたスポドリ(よくわからん名前だけど80円だから良し)を渡す。
「休んでもいいけど、俺、夜のうちにあの場所に着きたいから、あんまり遅れるなら置いてくぞ」
「……飲みながら、歩く」
さて、本題。
俺たち2人がこの完歩に参加した理由はゴールを目指してのことじゃない。
なら何なのか?
それは着けば分かること。
「この先がプロ野球のキャンプ地で有名なところ?」
いっちゃんが国道の青看板を指差す。大学から50キロくらいか?結構、歩いたな。
「そー二軍だけどな」
「さすが元サッカー部詳しいじゃん」
「小学校時代は野球やってたから」
「マジで?めっちゃアスリートじゃん」
「足首と手首だけの二頭身でな」
「それパワ◯ロじゃん!それなら、オレもやったよ。何人改造人間造ったと思ってるのよ」
「ダイジョーブ!!」
つくづく大学生とは時間を貪る生き物だ。
ここから先は、本当にコンビニがない。とさっきグルグルせんせーが教えてくれた。
だが、甘いなせんせー。田舎あるあるで、ぐるぐるせんせーがあるといっても既に潰れていることなど茶飯事だ。田舎の高い壁はAIでも越えることは出来ないのだ。
ならば、なおさらここで補給するとしよう。
「スポドリ、カロリーバー、アメにカップラーメン!よし」
「いっちゃんよ。カップラーメン買っとるけど、お湯どーするよ?齧るのか?」
「あっ!!チ◯ンラーメン齧ると美味いよな」
「いや、それよく見たらペ◯ングじゃん。ラーメンですら無いわ」
「でも、体動かすとこーいうの美味くない?」
「美味い。なら、ここで食ってくか?」
「よっしゃ!!」
窓辺のカウンターで男2人カップ麺を啜る。
「そーいえば最近のコンビニってバチってやつ消えたよね」
「あーあの青白い光のやつ?」
「そう」
「あれ電撃殺虫灯って言うらしいぞ」
「マジで?何そのアイテム感強めの名前」
「マジよ。俺ネット二度見したもん。なんかLEDの光って虫を引き寄せないみたいで、それで最近減ってるしいよ」
「さすが理学部詳しいじゃん」
「ありがとう経済学部」
「こーやってオレ達の景色は変わっていくんだな」
「おい待て。ザ放送部。何コンビニの前でたむろするヤンキーのフリしてるんだ?」
「ツッコミありがとう」
「どういたしまして」
腹が満たされたところでリスタート。
と、その前に
「いっちゃんよ。足大丈夫?」
「痛いよ。たぶんマメ潰れてる」
「絆創膏いる?」
「あるの?すげーありがたい」
「そん中」
言って、いっちゃんがぶら下げるコンビニ袋を指差す。
「えっ?お前いつの間に入れたの?」
「そりゃ、さっき。値段で気づかないとは。さすがブルジョワ」
「うっさいわい。コンビニで買うと高いのに。まぁ、背に腹は変えられないか」
車の縁石に腰掛け靴下を脱ぎ始めるいっちゃん。どうせ車は来ない。見ると、血マメが破れて結構エグいことになっていた。
「それ大丈夫か?」
「痛ぇよ」
「なら、やめとく?」
「いや、やめねぇよ。オレ、行かないとあの子寂しがるじゃん」
「俺がいれば大丈夫だよ」
「そうだろうけど、今日はダメだ」
「ーーだな」
既に時間は夜8時を回っている。
ここまで歩いて、まだ40キロ位あるとは、狂気のさただな。
だらけた大学生には、もはや苦行といってもいい。
「目的地まであとどれくらい?」
治療を終えたいっちゃんが屈伸をしながら聞いてくる。
あの傷口、あれは剥がすとき皮も捲れて痛いやつだ。
「たぶん半分位」
「そっか。なら今日中につけそうだな。オレの足ならな!」
「そこ自慢するとこじゃないぞー」
真夜中の国道沿いをてくりと歩く。男2人で、てくりてくりと。
「聖ぃ。去年はサポートカーだったな」
「……ああ」
落ちた速度が大切な記憶を呼び覚ます。
「あの子もこんな気持ちで歩いてたのかなぁ」
「知らね」
俺は空を観る。
街灯がなくてよかった。そして、誤魔化すように、
「あれって秋の大四辺形か」
「何それ?そんなんあるの?オレ大三角でも怪しいよ」
いっちゃんよ安心しろ、俺も名前しか知らん。適当だ。
「あー思い出した。あの子この竹みたいなの怖いって言ってた。なんかザワザワ音がするって」
いきなりどうした?注意散漫か?どうしたいっちゃんよ。
「それダンチクな。イネ科の植物だよ」
「マジ?なんで名前知ってるの?すげーな理学部。」
「こないだ農学部の奴に教えてもらった」
「なぁ、さっきも出たけどそれって女?」
「なわけないだろう。雀友だ。怒るぞ」
「すまん」
海岸沿いの道をてくてく歩く。
右手には海岸林。左手にも海岸林。海沿いの道あるあるで、いつのまにか山の中を横切る道に変わった。
「あの洞門を抜けた先を右だな」
「どーもん?古い野球漫画に出てくる人?」
「たぶんそれ土門。鉛玉投げる人。落石から道路を守るカバーみたいなやつ」
「理学部って何でも知ってるんだな」
「いや、さっき看板に書いてた」
「なんだ」
洞門の柱の隙間から海が見える。
柱と海が交互に切り替わる。回転のぞき絵みたいに移ろっていき、
「――ユキ!!」
「聖ダメだ!」
伸ばした手の先、見えた気がした人影。いっちゃんに服を掴まれ、呼び戻されて見直すとそこには何にもなくて……。
「あぶねー油断してた。聖だいじょうぶか?」
「……わりぃ」
「気にすんな。それより、もうすぐだろ?」
「ああ」
洞門の先を右に曲がる。そこには小さな港があった。
漁船がぎぃと音を立てながら、凪いだ海に浮かんでいる。
細長い突堤の傍に小さな砂浜も見える。
「どの辺?」
「わかんねー。でもユキは砂を撒いたって言ってた」
「そっか。ならせーので撒くか!」
「よし!」
なるべく綺麗な砂を集める。
スマホの灯りなんて無粋なものは要らない。
今日は、あの日と同じ三日月が空に浮んでいるんだ。
疲労で膝を曲げると痛みという信号が体を走るが、そんなことはどうでもいい。
2人で両手いっぱいの砂を集めた。表面の綺麗な白い砂。
突堤の先まで2人で走った。
疲れて足なんか上がらないけど、引き摺るようにして走った。
ーーそして
星屑のような白砂が夜空に広がる。優しい夜風が沖へと砂を運ぶ。
パラパラと音をたてて砂が海面を撫でると、
「すげぇ!!」
「……青い!!」
俺達の前に現れたのは沖へと伸びる青い川。
凪いだ海面に真っ直ぐ伸びる青い川だ。
「ユキちゃんの言ったこと、本当だったな」
「ああ、見てるかユキ!約束通り3人で来たぞ」
俺は胸しまっていたロケットを握りしめた。
◇◇◇◇
「また2人でいるの?仲いいんだね」
学食でいっちゃんと昼飯を食べていたら、後ろから声。
この声は、同じ理学部のユキだ。
「ちげぇよ。俺が行く所にいっちゃんが付いてくるんだよ」
「そうだよ」
「いや否定しろよ。ストーカーされてるみたいで怖いわ!」
「あはは。2人とも売れない芸人さんみたいに息が合ってるね!」
「「売れないは余計だ!」」
ユキは当然のように俺たちの席に座った。メニューはガッツリメンチカツ。
他の女子がサラダなんちゃらを頼む中、照り焼きガッツリを選ぶとはなんたる強者感。
「ん?欲しいのメンチカツ?そのタルタルチキンと交換する?」
「お前はどこの部屋に入門する気だ?」
答えを聞く前にタルタルを存分に纏ったチキンがユキの皿に。
――なぜだ何も返ってこない。
「きょうび鶴や亀はおろか、狐でさえでも恩を返すというのに」
おっと心の声が口に出た。
「私、ごんぎつね好きだった!」
そうか意味は通じているのか確信犯よ。
「そーいえば。二人は『岬完歩』出ない?」
「「出ない」」
「即答!?しかも2人して。何でよ。こんなにかわいいユキちゃんの誘いだよ?」
「はいはい。かわいい。かわいい。猫じゃらし振りたくなるわ」
「もー。それならサポートカーやってよ。免許取ったって聞いたよ」
「サポートカー?何それ美味しいの?」
気づけばユキの皿のメンチカツは消えている。
しゃべりながら、いつ食べたのよ?
「ルートの後半、コンビニないでしょ。だから、食べ物とか、カロリーとか、エネルギーとかの補給部隊が必要なんだよ」
「それ全部食べ物だよね?この食いしん坊」
「それに、こんなかわいい女子一人で夜道歩かせる気なの?」
「いや、どーせいつもの3人組ナツとハルも参加するんだろ?」
「バレたか……」
「聖、手伝ってやろうぜ」
「マジか!いっちゃん。まぁ、どーせ暇だからいいけど」
「やった!!よろしくね」
◇◇◇◇
「zzzz」
「くーー」
後部座席で、寝息を立てる美女二人。ユキの友達のナツとハルだ。
「二人とも意外にバテるの早かったな」
「そうかぁ?女子で80キロ近く歩いたんだ。凄いと思うよ」
「いっちゃん優しい-」
「ユキちゃんまだ歩くって?」
「ああ、最後までがんばってみるとさ」
「一人で歩かせていいのかよ?」
「途中から歩くとか、なんかズルくね?」
「確かに!って、聖!ユキちゃんは?見えないぞ!」
「ん?スマホかけてみる……やべ圏外!! ――いっちゃん車頼む!!」
俺は、直ぐに車を飛び出した。さっきまで前にいたんだ。道は真っすぐ。
迷うはずはない。
洞門を抜けて、走る。いない。――走る。――いない。
一端戻るべきか?まさか、器用にガードレール越えて海に落ちたとか?
疲れてたら有り得るのか?
焦燥感が胸を締め付ける。
「ユキーーーー!!」
「呼んだ?」
「へっ?ユキ?」
「やっほ。ユキだよ」
気付けば背後からユキが歩いて来た。
「ユキどこにいたの?」
「いや、さっき門みたいの抜けた右手の港で海が青く光って見えてさ。気になったから下に降りてたの」
「えっ!?80キロ以上歩いて寄り道?」
「うん。日頃の食欲がなせる技だねぇ。ごめん。ひょっとして心配した?」
「――した。」
「ごめんない。でも、聞いて!!海にね。青い天の川が流れていたの!」
「はぁ?何それ?」
「すっごいキレイだったんだよ!あっそうだ!今日のお礼にさ、来年、案内するからさ、3人で一緒に歩こうよ!」
「――どんだけ体力あるのさ?」
「へへ」
◇◇◇◇
冬の朝。病室の窓際には、小さな折り鶴が三羽並べてあった。
ベッドに横たわるユキは、頬がこけ、声もかすれていたが、それでも、あの日のままの笑顔を見せた。
「……ねぇ、聖」
「ん?」
「春が来たらさ、もう一回あの岬行こうよ。今度こそ、完歩したい」
乾いた声は、ひどく遠くに聞こえた。
手を伸ばした彼女の指は、骨のように細かった。
「……ああ、行こう。絶対だ」
その返事に、ユキは満足そうに目を閉じた。
せめてユキなら春までいてくれよ。
そんなささやかな願いも病魔は聞いてくれなかった。
「ずっと好きだった」
「ありがとう。私も好きだよ。これは絶対治さなきゃだね!よーしいっぱい食べるぞーー!」
思いは伝えた。ユキも同じ思いでいてくれた。
奇跡を願った。
――そして、奇跡を願った自分を呪った。
――無力だった。
火葬場でこっそりユキの骨をポケットに入れた。
今、この胸のロケットに入っている。
「ユキ。ユキの言ったこと、ほんとだったよ。こんなにもきれいな天の川が海に流れてるんだぜ。こんなの独り占めなんて出来ないよな。……ありがとう」
心の中で、そっと呟いた。これほど美しいものを、君が教えてくれたんだ。
ひと際大きな流れ星が、棚引く川の先に溶けて消えた。
俺はロケットの蓋を開けて、白い欠片をそっと海に流した。
「聖、いいのか?」
「ああ、これ以上きれいな場所は他にはないよ」
太陽が海に流れる青い川を隠すまで、二人でずっとその景色を眺めていた。
おわり
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!