3・前任者
まだまだ続きます。
この異世界を殺伐としたカオス世界にした前任者そして創造の片鱗 こいつを探して恒久の旅が始まるのか???
良かったノープラン、即席構成で3話まで乗り切った~~~
でも…モチベーションは下がり気味、WBCの大谷選手じゃないけど、もっと応援が欲しいです(ペコリ)
「う~ん」
キュアは目を瞑り腕組みをしたまま考え込んでしまった。
「わかった!」
「な、なんだ?」
「前任者だよ」
すると茂みから角が生えた凶悪な顔をしたホーンラビットが飛び込んでくる。
「ひ~っ」
無造作にマシンガンで打ち抜くキュア。
「どうも前任者は《創造の片鱗》らしい」
今度はゴブリンが二匹、棍棒をもって後ろから襲い掛かってくるのをキュアは振り向きもせず打ち倒していく。
「う、うわーっ!ど、どういうことか説明してくれ」
「うん、記憶、思考、演算領域が圧倒的に矮小な低能力低次元なお兄ちゃんにでもわかるように説明するよ」
「おい、枕詞が増えとるぞ」
「もう一回言う?」
「いらん」
「《創造の片鱗》っていうのは根源と対局する(存在じゃない存在)、でその一部ってこと因みに《創造》はこのプロジェクトの製造元でもあるわ」
「《創造》って言うのは《根源》にとっては、とっても迷惑な存在なの」
「敵同士って事か?」
「さすがお兄ちゃん見事に矮小な表現したわね、でもそういう事にしときましょ」
「いやいや、違うんじゃ 説明にならんだろ」
「でもこの物理世界に存在してるアナログ言語だと領域と互換性があまりに低いから無理だよ」
「う~ん」
「とにかく、このソフトの製造に関与してる片鱗だからこそコアにコミット出来たのかもしれないってこと」
「それじゃ、改ざんじゃなくて修正したって事じゃないのか?」
「いいえ、コアの部分は変更不可が原則だよ」
キュアとこうして話している間も異様な生き物の鳴き声がどこからか聞こえてくる。
「(びくっ)自分で作った物を何で改ざんなんてするんだ、意味が解らん」
「製造元って言っても片鱗はみんな下っ端だから殆ど関わっていないよ、自分で作ったというのは違うかな」
「なにがしたかったんだ」
「本人の聞くしかないだろうね」
「聞くって言ったって」
「この世界にいるらしいよ」
「なんだって!!」
「コアを改ざんしたんだから無事で済むはずないよ、ソフトの保護機能によって飛ばされたみたい、記録が残っているわ」
前任者がこの世界にいるのか、これからどうすれば…見つけて聞き出すか…
「聞き出すとしても探し出すのは厄介だね、この世界なのは確かだけどどこにいるかは不明、この惑星イースに限らず創造宇宙全体だから」
「う、宇宙全体――無理」
「やみくもにって訳にもいかないからどこまで使えるか未知数だけど探索システムを構築しなくっちゃ、うまくいけば1000年近くショートカットできるかも」
「ほんと無理だろ…ショートカットで1000年なんて、全部で何年かかるんだ?」
「大丈夫だよ、お兄ちゃんは創造主特権で不老不死だし参加型を選択して降臨したから全知全能とはいかないけど、っぱないチート能力でほとんど無双なんだから」
「転生したら気の遠くなるような探求の旅か…しかも何があるかわからない混沌の世界、でも俺はこの世界の創造に関わった以上責任あるしな」
「お兄ちゃん、チート使おうよチート!そんなおちこまないで無双しよう、きっ~と楽しいよ」
「俺はこれでも平和を愛する博愛主義者なんだ、冒険とバトルは見てるだけならいいが自分でやりたくない」
「大丈夫すぐ慣れるって」
「不老不死って言ったけどすぐ死にそう」
「心配性だなあ、お兄ちゃんには万能の再生能力があるから首を落とされたって死なないし」
「そこまで行ったらいっそ死なせてほしいわ、地獄だそれ…」
「とりあえず魔法使おうよ、重力魔法なんかおすすめ、なんでもペッチャンコだよ」
「魔法使えんのかこの世界」
「うん、世界構成元素に魔素があったしね、あれっこれも改ざんされてたのかな」
「あ、ちょうど向こうからグレイトボアが来るよ」
2階建てのビルほどのイノシシが走ってこっちに向かってきている。
「うわぁぁ~、これってまるでリアル○○主さま~生きろって言われても死ぬ~~」
「お兄ちゃん重力魔法!」
「じゅう…重力魔法!グラビティ―キル!潰れろ――!」
『ふぎゃぁぁ~』
(ドシャッ)と一瞬で圧し潰されるグレイトボア。それを見て思わず俺は吐き気を催し口を手で押さえる。
それから俺とキュアは次々に魔物や魔獣に襲われ、逃げたり、撃退したりで鬱蒼とした森を抜け、高台の崖にある奥行きのあまり深くない洞窟を見つけそこでやっと身を休めることが出来た。
「ふ~っ、これで何とか一息付けそうだ」
「お兄ちゃんお疲れさま」
「お前もな、正直お前がいなかったらどうなっていたか…助かったよ」
「なんのなんの~」
キュアはご機嫌でその無い胸を張った。
『最重要プログラムって言ってる割りにチョロい奴だな』
キュアは空間に腕を突っ込みガラガラと光る様々な石を取り出す。
「なんだそれは?」
「来る途中に倒してきた魔物や魔獣の魔石と魔結晶だよ」
「えっ、いつの間に…ってそんな石どこで…?」
「対象を転移魔法でセットしとけば、この亜空間ボックスに自動的に転移できるのさ」
「はあ~?」
「てかお兄ちゃんのチート魔法だよ、使い方を説明する余裕が無かったから僕が代わりに発動しておいたの、魔石は、魔物の体内から魔結晶は魔獣から、因みに魔物は比較的身体が人より小さいかほぼ同等なもの魔獣は2倍以上だね、この世界ではこんな感じで大まかな分類しているみたい」
「ほう、でこれどうすんだ?」
「この世界の街か都市に行ってお金に変えるの、僕たち今は一文無しだからね」
「俺たちって金なかったのか」
「そりゃそうでしょ、この世界に来たばっかりなんだし、魔法で貨幣を作ることは可能だけど、そしたらあっという間にハイパーインフレ起こして貨幣経済は崩壊しちゃうよ」
「で、出来るのか金を…ま、作るつもりはないけど…確かにそうだな、それはまずい」
「魔石は高く売れるらしい、魔結晶はそれ以上何しろこの世界の文明は電気や石油なんかのエネルギーが無いからその代わりになっているらしいね」
「石油ってないのか?」
「だってさっき創った世界だし、太古の昔の生物や有機物が化石化しようがないじゃない、電気を使う知識も技術も発展する時間はこの世界にはないもの、そういうところはノーマルのままね」
でも、さっきまでの有り得ないアブノーマルな面と俺のいた世界の法則と入り混じってるって言うのは益々まずい世界になってるんじゃないだろうか。
「一応、文明世界にはそこそこバーチャルで歴史は設定されてるの、過去はだれも見てないからアバウトでも構わないしね、個々の知的生命体は事実を認識できないわ」
「う、うん、ギリギリ理解できたよ、しかし電気に石油か確かに高く売れそうだな」
「これだけあればアラブのプチ石油王って感じかな」
≪ピコピコ、ピコピコ、ピコピコピコピコ≫
WBC面白かったですね、大谷選手!!凄かったですね~
他の選手ももちろん大活躍!
う~ん!おなかいっぱいです。
決勝戦、最後の大谷vsトラウトほんとマンガだ。
はて…?
大谷選手?
なんか気付いてしまったかも、大谷選手って…
私の妄想は深まるばかり、ちょっと考察をエッセーで書いてみようかな
でも、書いたら世界中からボコられそう…
もし書いても誤解しないでね、大谷選手は世界のヒーロー大好きです!
でもダークヒーロー…かも?