痛みを貴方に
昔、とある川の中に不思議なお店がありました。
お店の名前はAvenger
自分に酷いことをした人に仕返しを代わりに
してくれるお店でした。
川の水がやっと暖かくなってきた時、
1匹のメダカの人魚がAvengerに
入りました。
店内は不思議なものがいっぱいでした。
綺麗な地上の絵、丸くてくるくるまわり不思議な
模様が描かれている置物…
見たことのないものが沢山ありました。
様々なものを眺めながら人魚は店の奥に
進んで行きました。
店の奥には髪が青く、毛先に行くにつれて
赤くなっている。とても綺麗なベタの人魚が
居ました。その人魚は此方に気づくと
「いらっしゃい。Avengerへ」
と言いました。
メダカの人魚、ローラは
『こんにちは、依頼をしに来ました』
「そうかい。じゃ、此方に来な」
と近くへローラを来させました。
「私の名はエリー。此処の店主さ。
さて…依頼はどんな奴かい?」
とペンと紙を持ち、ローラに聞きました。
『…私の元友人、イライザに呪いをかけて
ほしいんです』
「ほぅ…呪いかい?」
とエリーは聞く。
『はい。私が味わった苦しみと同じくらいの
苦しみを味あわせてやりたいんです』
ローラの目は真剣でした。
ローラはイライザとは少し前から仲良しで
よく一緒に遊んでいました。
然し、イライザは何故かローラを裏切り、
いじめっ子として有名なニーナと一緒に
ローラに嫌がらせ…いえ、虐めをしていました。
暗い洞窟の中を一人で行かせたり、
大事な本を盗まれたり等…
様々なことをされました。
ニーナは前から嫌いでしたが、
自分を裏切ったイライザは如何しても
許せませんでした。
「…それだけ相手を憎んでいるんだね」
『…はい』
エリーは書き終わった紙とペンを
ローラの前へ出しました。
「本気ならこの契約書にサインして」
ローラはエリーから契約書を受け取り、
サインをしました。
「…契約完了」
そう言い、エリーはサインした契約書を受け取り、
契約書の控えをローラに渡しました。
『…では、宜しくお願いします』
ローラは店を出、帰路に着きました。
翌日、外に出るとローラはイライザを見かけました。
…イライザの様子が可笑しい。
よく見てみるとイライザはスカーレットという
仲良しの人魚に思い切り突き放されていました。
イライザの顔は今にも泣き出しそうに
なっていました。
それからイライザは他のいじめっ子に虐められて
いくようになり、
『因果応報…ざまあみろ』
と小さく呟きました。
あの店の店主はしっかり仕返しをやってくれたんだ。
そう思い、明日にでもお礼を言いに行こうと
思いました。
朝起き、外に行ってくると両親に言いに行こうと
思い、丁度居た母に伝えようと思い、近づいたら
母が何故か泣いていました。
如何したのと聞いてみると、
父が大きな借金を作り、蒸発し、借金が
大きいので家を売らなければならない。
という事でした。
ローラは家を売った後、母が借金返済の為に
朝から晩まで働くようになり、ご飯もあまり
満足に食べれなくなってしまいました。
ローラは家のことに疲れ果てた時、パサリと
1枚の紙が落ちました。
拾い上げるとあの時、Avenger
で書いた契約書の控えでした。
久しぶりに読み返して見ると、
最後の方に小さく
当店で契約した後、不幸にあった場合、
一切の責任は負いかねます。
そう書かれていました。
―――――やぁ、久しぶりだね。
今回はとある人魚の話だ。
君は〈人を呪わば穴二つ〉って知ってるかい?
〈人を呪えば身を呪う〉とも言うね。
彼女はまさに其れだよ。
幾ら憎くても呪ってはいけないんだよ。
ま、天罰下るように願うのはアリだけどね
〈ケラケラと笑う〉
……彼女も元友人に裏切られたよ。
二度と消えない心の傷とトラウマを植え付けられた。
今はある程度平気になったようだけど…
おっと、そろそろお別れだね。
では、また会おう。
約二ヶ月ぶりに書きました!
初めて童話を書きました。
また新作書くつもりなので次作も楽しみに
していてください。




