"Riddle story for you"
初投稿です。重くならないテンポ感と重いストーリーの両立を目指しています。一話で気になった方は続きが上がったときもぜひ読んでみてください。
※スペースが空きすぎて寂しいのでテキトーなことでも書いときます、(ここから先は、読み飛ばして本編行ってもらって大丈夫です)
最近の悩みは夜寒くて暖房をつけると朝寝汗が冷えてめちゃ寒いことです。電気代節約のため、朝まで点けっぱなしには出来ないので、寝ている間に切れるようにすると朝凍えそうになります……
後、最近は自炊を頑張っています。モヤシと豚肉をテキトーな調味料で炒めたら安上がりで美味しいという真理にたどり着きました。
あとパックのご飯に抱いていた、
「これって手抜きなんじゃないか」という罪悪感は、一週間程度で「まあうまいしそのまま食べれば洗い物も無くて時間節約」という欲に轢き殺されました。
後、「資料取り寄せで〇〇プレゼント」につられて個人情報を晒しまくったら、鬼のように資料が定期的に来て、普通ゴミと違って古紙回収はたまにしかないので、部屋がどんどん脅かされています。皆さんは僕と同じ轍を踏まず、個人情報には気をつけましょう。
ここまで読んで、「もしかしてこれも物語の伏線なんじゃないか」と思った方は本当に申し訳ありません。
では本編に参ります。
え?よく聞こえなかったんですか?
では、もう一度はっきりと。私は所謂、天使なんです。て・ん・し。天津飯の天に、使用の使で天使。
何か、反応が今ひとつですね。耳が遠いのなら、医療機関で診てもらったほうがいいですよ。
だって、普通こういう謎めいた人物がカミングアウトした時って、
「こいつ、気違いなんじゃねーの(笑)」
「へぇ〜、なら奇跡でも起こして見せてよ(笑)」
みたいな否定的なコメントをするか、
「こんな日が来るのを待ち望んでしました、神よ」
「やっぱりな。俺は初めからそうだと睨んでた。ただの人間にしてはオーラがありすぎるからな(ニヤリ)」
って感じで「いかにも」って感じの台詞を吐くか、大抵そのどちらかなんですよ?
なのに"あなた"は、私が自分の正体を明かしても、無言で、無表情のまま。多分これ、普通の人はかなり驚くシチュエーションだと思うんですよ。突然話しかけられて、「私は天使」なんて言われたら。
(暫し沈黙)
あ、もしかして、感情が表に出てないけど、内心すっごくテンパったりしちゃってるんですか?、え? そういう訳でもない?
ならどうして、そんなに無反応なんですか?こういう時、話してる方はすっごくやりづらいんですよ。
"愛の反対は憎しみではなく、無関心"という警句を思いついた人は多分、似たような経験をしたんだと思います。きっかけがないと、物事って展開して行かないんですよ。
だから私の話も中々進まない。だって私が、どこから来たのか、何しに来たのか、"あなた"に何をもたらすのか、なんてことを、相手の反応も気にせず私から滔々と話す訳にもいきませんし。
"相手との会話はキャッチボール"。これが人に何かを伝える大原則です。この原則が出来ない、つまり、相手にお構いなしに話し続ける、もしくは逆の立場でいうと話に対して殆どレスポンスを返さない、なんてのはコミュニケーションが成り立ちません。
その点あなたは、何も喋らないながらも、こちらの問いかけに首を動かしたり、私が話しているときには顔を向けたりと、コミュニケーションを取ろうとしてくれるので、それが救いです。
人によっては一見聴いてる風にいていながら、全部話し終えた後になって、
「ごめん、よく分からなかった、もう一回説明して」
なんて言う人まで居るんですよ。
信じられないですよね、人として。まあ私は天使なのでもう一度同じ説明をして差し上げますが。
閑話休題。
え? この言葉の意味が分からない?そこには引っかからなくてもいいので、
私がここに来た理由、それは
(一呼吸置かれて)
「奇跡が起こった」から。
あれ?何だかピンと来てないようですけど、天使って、奇跡の象徴なんですよ?
有名な話で言えば、遥か昔、いい年した大人が、ガタガタ震えながら自分の妻に「俺の首を天使が締めてきた」と泣きついた話、知ってますか?彼は後に、後世まで名を残すことになったんですけど。
つまり、あなたは歴史に名を残せるくらい、ひじょ〜〜に、ラッキーってことなんです。
お、何だかホッとした様子ですね。もしかして、私のことを、天国へのお迎えとでも思ってたんですか?いやいや、考えても見て下さい。天使は"奇跡"の象徴なんですよ。
生き物の死みたいなありふれた事象に毎回降臨してたら、それはただの"当たり前"です。普段起こり得ないようなことが起きる、いわば「神の気まぐれ」__ それこそが"奇跡"。
まあ、別に奇跡を起こすのは神じゃなくてもいいんですけどね、
例えば、ほら。
(暫し沈黙)
(足元がスッと軽くなり、あなたの足が動かしやすくなる)
どうです?これで足の痛みが無くなってきましたね。ここ何日か続いていた激しい痛みも和らぎ、動かしやすいでしょう?あなたは、私がこの行動を取ることを予測していなかったこと、予期していないことが起こった。
つまり、これも「奇跡」なんです。
う〜ん、どうもあなたはまだ、私を信じておられない様子ですね。
というか、この展開に戸惑っていらっしゃるようです。当然の心理ですが。
「奇跡」なんて体のいい言葉で、適当にはぐらかされているような気分なのかもしれません。ではこうしましょう。
(パチンッと手を叩く音)
私が過去にあった"奇跡"について、"天使しか語り得ぬような話"をする。あなたは疑問点があれば質問し、私が答える。これで何とか私のことを信じていただけるようにしましょう。その中で、私が説明しそびれた、私の目的なんかもお話出来ると思いますし。
(フッと漏れる笑いが微かに聴こえて、)
信じなければ、すべてのことは始まりません。ここまでして、万が一まだ、信じていただけない場合は、私も諦めてあなたの前には永久に姿を見せません。。どうです?まあ、あなたも他にすることも無いでしょうし、話だけでも聴いてください。
続きも一月以内(2/25以内)に上げます。ここまで読んでいただきありがとうございました。
P.S 最近私が読んだ本は、
星野源「蘇る変態」
藤原無雨「水と礫」 です。
あとトラックに轢かれて異世界転生して何か能力が授かるなら
「イケメン+平井堅そっくりのセクシーな声の男性」が希望です。