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7時限目 繋ぐ者

転送者能力発動【扉を開く者】

「到着しましたよ。皆さん」

「ありがとう遥斗くん。君の能力は便利で助かるね。」

「いえいえ。」遥斗は微笑した。

概念操作士能力発動【突き動かす者】アストレアさんの肉体は宙へと浮き始めた。


「出た!アストレアさんのチート磁力操作!!カッコイイ」

「俺も相当厨二だけど雄也も大概だわな」太陽が言った。

「笑ってられないぞ。今回のはイレギュラー複数体…視認できるだけでも3体か」

軍神能力発動【全てを悟る眼】

「いや、離れた場所に2体で計5体だよ。それに…感じたことの無いタイプの鬼がいる」

「じゃあ、頼みます詩音さん!!」

傭兵能力発動【一夜の出来事】

ズッダァァァン

「ええこれでも1体しか倒せないの?」

『君たちにこの2体をお願いしたいのだが大丈夫そうか?私は残り2匹を片付けて来る。』

「御意。それじゃあ本気で挑むぞ」

剣聖能力発動【英雄の一撃】

この感触だ。空気がビリビリと痺れる…大気が彼の元へと集中していく…

予測線が鬼の喉元を捉えていた。鬼はそれを防ごうとするが、そこへ

「ボルトアロー!!」弓聖能力発動【貫通する弓矢】太陽が鬼の腕を落とした。

「現在7本が最大です。お手柔らかに。」


~~~

概念操作士能力発動【絶対空間】

「だいぶと重力を上げているのだが、それでも対抗してくるか。ならば磁力も上乗せだ。」

概念操作士能力発動【突き動かす者】

「磁力操作といっても陳腐なもので引き寄せるのと弾くのを強弱で何段階かに分けて操れるだけのものだ。それはご存知なんだろう?3人目の君」


「まぁね。あんたらは俺の事を無能だと思ってるだろうけど…そうはいかないよ。」

一瞬…アストレアの視界が闇に包まれた。

気がつくと体に刃が突き刺さっていた。

「やはり君だったのか…副会長。どうしてなんだ…」

「アンタは…俺の親を殺した。」

「身寄りの無い俺を育ててくれた心優しい鬼だ。"あの人"は人間を殺してなんかいなかったのに!!あんたらが!!アンタが!!殺したんだろう!!」

「間違ってるんだよ!!わかってないよあんたら人間は!!」

「"無能"の怒りを思い知れ…」


~~~

【扉を開く者】

「こっちは片付きましたよ。会ちょ…ッ!?」

僕らは凄惨な光景を目の当たりにした。

血溜まりの中にアストレアさんが倒れていた。

「一体誰が…!?」

「俺だよ。お前ら遅かったな。」

悠太が副会長の喉元に剣を突き立てた。

「人の大切な物を奪ったんだ。奪われて当然の事だろう?一体何がおかしいと言うのだ人間ども。」

「奇妙な気配の正体は貴方だったのね。恐らく…半鬼。」

「失った物は戻らない。あんたらがどんだけ喚こうとアストレアは戻らない。」

「それは違うよ。現に副会長の親は生きている。」

「何だと…?」

「転生能力、繋ぐ者。俺が生きてきた証。」

繋ぐ者能力発動【死者の使者】

???「酷い起こし方ですね。それはそうと何をやってるんですか貴方は…」

「…父さん?」

転生、俺の中に眠る人格の1つ 能力を発動した際にのみ実態となり姿を表す。

「死ぬ間際、あの人に救われたんだ。」

「感動の再会は終わりだ。急がなくちゃならない。」

アストレアの能力の時間操作は時を戻せるとかそんな壊れ能力じゃない 極狭い範囲の時間の流れを遅らせる程度。それでも十分だった。

彼女の周りは時が止まるのに限りなく近いスピードで遅くなっていた。厳密には刃の周辺だろうか 刃が刺さるその瞬間に左胸に発動した能力は刃が到達するのを遅らせ、肉が裂けるのを遅らせ、血が溢れるのを遅らせた。

大賢者能力発動【強制治癒】

アストレアの能力とは対照的に細胞を活性化させて強制的に治す能力だ。あくまでも治癒能力は対象の生命力に左右される。

その間30秒

アストレアは蘇生された。

「間に合ったんですね。先輩。」

「能力者序列元第7位の力は伊達じゃないね。」

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