10歳のころにハマったもの
ジュニア文庫の作品の書き方指南的な記事で、『10歳のころにハマったモノ』が、自分のコアになるというのを読みました。
娘がちょうど、10歳でしてね。そうか、娘は今、コアを作っている時なんだ、などと思ったのですが。
かえりみて、自分が10歳のころ何を好きだったのか、遠い過去を掘りこそうと思いまして。いや、なかなか思い出せず……。再放送枠も昔、多かったですしね。アニメを旬で見ているとは限らないから、年表見るだけではなんとも。
たぶん。アニメだと、機動戦士ガンダム、銀河鉄道999、うる星やつらとかかな? ひょっとしたら、ルパン三世もあったかもしれない。えんまくんとかも好きだった。
はじめて買った漫画は、『タッチ』だったなあ。
椋鳩十にハマっていたのは、確か小学生の頃だった気もする。
あと、天文学の本もあのころに一番読んだと思う。小学生で、中学生くらいの本は読んでいて、それで物足りなくなって、もっと難しい本を読んだら、数式がいっぱい並んでいて、意味が分からなくて、興味がしぼんでいった記憶があります(苦笑)
理科って算数なんだーって、算数嫌いだったので。あの時、もう一歩踏み出せる人間だったら、人生変わっていたなあって思う。遅いけど。
確かに、考えてみるに、ロボットアニメが大好きだったし、サンデー大好き小学生でした。
あとね。
うち、父が浪曲が好きで、そのころすごく『森の石松』の浪曲を聞きました。
だから、清水の次郎長の話、静岡県民でもないのに、すごく知ってる(笑)
時代劇もすごく見たなあ。当時は、時代劇はものすごく人気だった。
今のひとは、『大河ドラマ』的な歴史ものしか触れないだろうけど、『銭形平次』とかみたいな捕り物もすごく多くてね。一話完結推理ものみたいな、楽しさもありました。
もともと、捕り物というのは、戦争中、西洋的な『推理もの』を禁止されてしまって発展したという流れがありまして、チャンバラというよりは「推理」を楽しむというタイプのお話なんですよね。
(小説の銭形は、本当にそんな感じ)
そんな風に考えると、今の作風のコアは、小学生のころにできてしまっているのかもしれません。
どっちの方向見ても超物騒や。
普通の日常って、あだち充先生くらいだ……。
10歳のころというのは、『骨格』を楽しむ時代なのだそうです。
物語の複雑さより、骨格を感じる。だからこそ、同じものを何度も読んでから、本を買ったりする。
お金が自由にならないということもありますけれど。
娘もコロナ休みの電子図書の読み放題で読んだ本の中から、好きなやつを欲しいと言いました。
まあ、こうして振り返ってみると。
ほのぼのなんて、書けるわけないじゃん! って改めて、思ったり。
昭和の古い『コア』で出来ている自分が、どこまで現代に受け入れられるものが書けるのか、今の少年少女向けて書けるのか、そんなことをちょっと思ったりしたのでした。