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運のいい悲劇  作者: 結城 真
1/10

プロローグ

1 プロローグ


「加賀 幸助は運が良い」

ずっとそう言われ続けてきた。赤ん坊の時から社会人になってもずっと。

福沢諭吉は言った。「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」と。

僕はこの言葉を微塵も信じてはいない。だって僕が上に立つ者だから、何も努力せずとも全て運で手に入れてきた。神の導きとやらによって最善の道を歩いてきた。勝ち組そのものであるから。

周りの人々は負け惜しみのように「お前はいつか運が尽きる」と吐く。

そんなわけないじゃないか。

僕の中には謎の自信があった。産まれた時から当たり前のように隣にあったそのものがなくなるなんて想像もつかないのだ。


現に僕は最後の時まで運が良かった。強運であった。


最後の時…


そう僕はもうこの世にはいない。


事故?と言えばまあ事故だ。

それなら運が悪いんじゃないか?いやそれは違う。


覚えておいてほしい。

「強運と幸運は違う」って。


これは強運がゆえの悲劇の物語。

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