表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
83/84

創造神の眷族VS元眷族

久しぶりに更新しました。

短いです。スミマセン。


 ラック湖の北側は、元々強い魔物が生息している。ゴブリンの様な弱い魔物も居るが、ゴブリンキングやオークキング等も生息している。

 ケンジは教会を出て直接ラック湖まで ウィンドライドを使い移動した。湖の北側に移動したケンジは探索魔法 《ピンガー》 を放つかどうか迷った。と言うのも、大量の瘴気が森の奥から流れている。大量の障気を誰が垂れ流しているかは想像がつく。ケンジは障気に逆らう様に歩き出す。瘴気はケンジを避ける様に後方に流れる。ただ、魔物等は瘴気に当てられて凶暴化しそうだ。

 そう思った矢先に、魔物達の咆哮が聞こえた。数は? 種類は? 前方の黒い瘴気から姿は見えないが、沢山の光る目が俺を見つめている。


 攻撃的な目だ。光る目を持つ魔物達はゆっくりと歩を進めて来た。黒い瘴気から出て来た魔物達は、ゴブリンロードにオークロード、ビッグファングにミノタウロス。瘴気の影響なのか、キジ鳥や牙イノシンまで魔物化していた。


「百匹位か、堕天使アグノラと戦っている時に参戦されたら面倒くさいな……今片付けよう!!」

【重力百倍】

 創造魔法を受けた魔物達は、地に叩きつけられ、重力に潰された。だが、その中に幾つかの魔物が片膝をついて耐えている。

「驚いたな、重力百倍の中で生きてるとは、以前倒したブルードラゴンに匹敵するな」

 やはり、この辺りに漂う瘴気は、魔物や動物を数十倍強くするのだろう。でなければ、キジ鳥や牙イノシンが魔物化する事は無い筈だ。ケンジはもう一つ創造魔法を使った。

【光の刃】

 聖魔力を圧縮した刃。ケンジから発したその刃は、重力で動けない魔物達の命を次々と刈り取った。



 ケンジは更に森の奥深くに分け入る。三十分程歩いただろうか。

 広範囲に木が刈り取られた場所に、堕天使アグノラはいた。

 黒い髪に胸の部分がV字に開いた黒いボディースーツ。背中には天使とは真逆の黒い翼、どこか扇情的で不気味でもある。まあ、不気味さは体から噴き出している瘴気が原因なのだが。俺を見たアグノラは、敵意を剥き出しにして微笑んだ。



「自己紹介しましょう、私はアグノラ。 貴方は創造神の眷族ですね?」

「解るのか?」

「ええ、創造神と同じ聖魔力を感じますわ」

 アグノラは口の端を歪めて笑う。

「そうだ、俺は創造神様の眷族だ。 創造神様の命により君を討たなければならない。 だがもし、 君が改心してこの世界に害を出さないと誓うなら、 創造神様に助命を申し出てもいい」

 元は同じ神様の眷族同士、話せば解る。その様にケンジは思っていた。



「あはははっ、無駄ですわ。 私、 天界にも地上にも何の未練もありませんの」

 堕天使アグノラの口角がつり上がる。

「私は地上を消して、 私自身も綺麗さっぱり消えますわ」


 ケンジの中に今まで体験した事が無い程の殺意が生まれた。アグノラは今、地上に生きる者達を全て殺すと言ったのだ。それはケンジが自身の命よりも大切にしているシェリーや

 フォート、アミを殺すと宣言したも同義。



「殺す。 地上に塵一つ残さない」

「やってご覧なさい、出来るならね」

 

 創造神の眷族と元眷族の戦いが始まる。


読んくださりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ