ヒールは人間以外でもOK
加筆修正しました。
人恋しくて、森を出た俺は、草原を歩いていた。
さて、どうやって町を探そうか。
魔物に使うピンガーを、人に使えるか試してみるか。人にも魔力が有るから使えるかもしれない。
ピンガーを放って反応を待つ。すると、魔物とは違う反応が帰って来る方向があった。
ウィンドライドを使って、その方向にむかう。
1週間、森で魔物を狩って、魔法も大分慣れた。
今なら、暴走して止まれないなんて事は無いだろう。移動しながらピンガーを放つ。かなり近づいてきた、ウィンドライドを破棄して、走って向かう。道が見えてきた、一台の馬車が止まっている。男が1人馬の様子を見ている。
近づいて声を掛けた。
「こんにちは、ちょっと聞きたいんですけど、この辺りに街や村はありますか?」
「ああ、この道を西に行くとラック村、東に行くとプレリの街があるよ。此処からだと、プレリの街が近いな」
プレリの街か、街って言う位だから、人多そうだ。行き先が同じなら、乗せて貰えるか聞いてみよう、久しぶりに会った人間だもの。
「丁寧に教えてくれてありがとうございます。それで、あの、もしプレリの街に行くなら乗せてもらえませんか?」
「俺もプレリの街に用が有って行く途中なんだ。
けど、馬が怪我しちまって、行くか帰るか迷ってる所なんだ」
俺は馬の足を見た、球節が腫れて、蹄が割れている。かなり無理させたな、でも、これくらいならローヒールで治りそうだ。
「ローヒール」馬の球節と蹄が淡く光り傷を治した。
「おおお!あんた僧侶だったのか?」
「いえいえ、俺はただの旅人です。それよりどうでしょう、馬の傷も治ったし、プレリの街まで乗せてくれませんか?」
「ああ、ぜひ乗ってくれ、馬の傷を治してくれてありがとう。俺の名はシャルゲ。ラック村で漁師をしてる」
「俺はケンジです、旅人です」
「ケンジ、すぐ馬車に乗ってくれ。荷台に今朝捕れた魚を積んでるんだ。活きが悪くなる前にプレリに着こう」
「わかりました、よろしくお願いします」
馬車に揺られながら、街の事を聞いたり、
この世界の貨幣を聞いたりした。さすがに変な顔されたけど、深く聞いてくる事はなかった。
久しぶりに会話したら、変に緊張してしまった。
街が見えてきた。