王都観光
「……ねぇ……ダー……リン?」
「ハニー、そこは疑問系じゃなくて、 『ダーリン』 だ。
「うん、解った、ダーリン」
「よしよし、ういやつじゃ」
肩を抱いて引き寄せる。が、シェリーは少しばかりの抵抗を見せる。
「ちょっとケンジ、見られてるから」
そう言ってシェリーは前を向く。
俺も釣られて前を向く。その先には、オールを持った船頭が、生温かい目で俺達を見ている。船頭なら、後ろを見ずに前だけ見ていろと言いたい所だ。もしかして、俺達の熱々な雰囲気に、エッチが始まるんじゃね?
何て思っているのだろうか。
俺はそこまで節操なしの恥知らずではない!
俺は右手でシェリーの肩を抱きながら、ワンピースから覗く太ももに左手を置いた。
「ハニー俺達は新婚旅行に来ているんだ、細かい事は気にしないで、観光を楽しもう」
「……でも、ダ……ダーリンは、ずっと私の太ももを見ていて、観光を楽しんでないわよ」
シェリーの言う事は最もなのだが……
シェリーが着ている、白くて腰の辺りに赤いリボンが結んであるワンピースは、俺がリクエストして着て貰った。その膝丈のワンピースだが、ゴンドラに設置されている二人掛けのソファーに座ったら、生地が引っ張られるのか、太ももが露に。俺はゴンドラに乗って観光する目的を忘れ、シェリーの太ももをガン見している状態だ。
「もし……ダーリンが……我慢出来ないなら……宿に戻って……する?」
うおおおお! なんじゃこの破壊力! 恥じらいながら、そんな事を言われたら、宿にたどり着く前に暴発してしまう。俺は何とか心の平静を保とうとして、目を瞑りゆっくりと呼吸をする。その間、シェリーは俺の腕に胸を押し付けて、次の言葉を待っている。俺は瞑想して何とか煩悩を抑えようとした。が、瞑想して感覚が鋭くなり、腕に感じるシェリーの胸の感触も倍増した。瞑想使えねーな。
俺は震える手でシェリーを離した。
「俺達は結婚してから、二人で出掛けた事もなかった、せっかく新婚旅行も兼ねて王都に来たんだ。そういう事を抜きにして、旅行を楽しもう」
これは俺の本心だ。シェリーと結婚してから、毎日致すだけで、彼女を遊びに連れて行く事はなかった。
此では、致す為だけに結婚した様な物だ。
「ケンジ、ありがとう」
シェリーは抱きついてキスをした。
「どういたしまして」
俺からもキスをした、然り気無くお尻を撫で回し、感触を楽しんだ後ゴンドラを降りた。
シェリーの腰を抱いて街を観光する。教会や魔法図書館を見学したが、それほど興味が涌く様な物はなかった。大通りを歩いていると、大きな洋服店が気になって中に入った。見ただけで解る高級な洋服店。
俺はシェリーに洋服を買って上げようと、店内を見て回る。そこで発見した。
「……ガーターベルト……ガーターストッキング……色は黒……赤……白……ベージュ……全部頂こう!」
大声を出した事で、シェリーがビックリして、尻餅をついた。手を差しのべ起こしていると、店員が駆け寄って来た。
「何事でしょうか?」
「いやーすみません。つい興奮して、声が大きくなりました。ここに有るガーターベルトとガーターストッキング、全色下さい」
店員に言うと、ホクホク顔で他の物も薦められた。そしてまた発見。
有ったのは、ミニスカートのメイド服。
これが有れば、秋葉のメイドさんを再現出来る。いや、シェリーが着ればそれ以上だ。シェリーのメイド姿を想像して身を震わせていると。
「ケンジ、私も買い物がしたい」
そう言って、俺に手を差し出した。
そうだな!好みの服も買いたいよな!俺の好みで選んだ物は、エロ方面の服ばかりだ。少し反省して、シェリーに金貨十枚を手渡す。
「このお金で、何でも好きな物買って良いから」
「ありがとう、ちょっと見てくるね」
シェリーは店内を歩いて選び始めた。俺は買い物に満足して店のカウンターで待つ。シェリーは選んだ服を、俺に隠して買い、見せてはくれなかった。
俺はシェリーと手を繋いで、狩人が希少な獲物を持ち帰った時の様に、ウキウキして、
こそこそと宿に帰った。
夕食を済ませ、お湯で体を拭いた後、シェリーに着替えて貰い、絨毯に座った。
「……ごしゅ……人様……お茶が入りました」
頭にフリルの付いたヘッドドレス、黒いメイド服に、白いガーターストッキングを履いたシェリーが、ミニスカートの裾を気にしながら、カップをテーブルに置いた。
「ふむ、ご苦労様」
「……あの、何故ご主人様は、絨毯に座っているのですか?」
シェリー恥ずかしそうに言った。
そんな解りきった事を聞いて、どうすると言うのだ。
メイドのスカート、横から見るか、下から覗くか……下から覗くに決まっているだろ!
「ご主人に質問するなんて、いけないメイドだな、これはお仕置きが必要だ」
俺は立ち上がり、最高に悪い顔して、シェリーの腕を掴んだ。
「あまり……痛くしないでね」
目に涙を溜めて言うシェリーに、この辺りが潮時と思い、優しくお姫様抱っこをしてベッドに運び、優しく致した。満足した俺は、寝ようとしたが、シェリーに服を渡され着替える羽目になり、そして……
「お嬢様、お茶が入りました」
執事服に身を包んだ俺は、テーブルにお茶の入ったカップを置いた。
「ご苦労様……んっ……温いわね、この私に冷めたお茶なんか出して、只で済むと思っているの?」
「お嬢様、申し訳ございません」
やけにノリノリだから、付き合って上げているうちに、シェリーはエスカレートしてきた。
「ズボンを脱いで、床に寝なさい、これはお仕置きよ」
「お嬢様! 私は、お嬢様をその様な事をする人に育てた覚えはございません」
俺は必死に抵抗した。
「何訳の解らない事を言っているの、さっさと脱がないとパンツまで脱がすわよ」
くっ、最早これまで、俺はベッドのすぐ脇にズボンを脱いで仰向けに寝た。シェリーはベッドに座り、俺のデリケートな所を足の裏で刺激する。俺は刺激に耐えながらシェリーに言った。
「お嬢様、あまり……痛くしないでね」
「解っているわ、安心なさい」
シェリーが俺の顔の真似をして、悪い顔をした。俺は決心した。よし!
シェリーがその気なら、俺のターンになったら覚えてろ、凄い事してやるからな!
だが、何時まで待っても俺のターンは来ず、朝までシェリーのターンが続いた。全てを搾り取られた俺は、
力が入らず、俺に被さって寝ているシェリーを、退かす事も出来ない。
辛うじて動く右手で、シェリーのお尻を揉んだり撫でたりして反撃した。時既に遅いのだが。
それと、シェリーが今回の執事ごっこで、Sに目覚めてしまうか心配だ。俺もMに目覚めたら嫌だしな。
そんな事を考えながら、シェリーが起きるのを待つうちに、俺は寝てしまった。
読んで下さりありがとうございます。
次回の投稿ですが、
週末の投稿になると思います。
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