表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/84

ドラゴンスレイヤー?

「わーすごいのです!」

「お父さんすごいね、触ってみてもいい?」

 アミとフォートは目を輝かせて、ブルードラゴンの魔石に触る。

 ブルードラゴンの討伐から帰った俺は、裏庭に家族を呼び、魔石とドロップ品を出した。鱗は沢山有りすぎて、全部出すと鱗の山が出来上がるから、一部だけ出した。


「本当に凄いわね、大きな魔石に牙と爪と、鱗まで有るなんて」

 シェリーは俺の腕を抱いて言った。

「ああ、鱗はドロップ品ではなくて、戦った時に剥がれた鱗が、ブルードラゴンが死んだ後も霧散しなかったんだ。鱗はオマケみたいな物かな」

 シェリーはふ〜ん、と言って俺の腕を更に抱き締める。

「でも、ケンジが、無事に帰って来てくれて良かった、凄く心配したんだからね」

 シェリーの少し悲しそうな上目遣いに、申し訳なくなり、抱き締めて謝る。実際、一度死んだしな。

「心配掛けてごめんね、もう無茶はしないから」

 髪を撫でながらキスをする。シェリーの体から、力が抜けていくのが解る。

「本当に良く帰って来てくれました。お帰りなさい、あなた」

 くはっ! 名前で呼ばれるよりも、 『あなた』 と呼ばれるとダメージが大きい!何のダメージかと言うと、俺の理性へのダメージだ。

「改めて、ただいま、シェリー」

 そう言って、キスをして舌を入れる。

 シェリーも応えてくれて、シェリーの舌を十分に堪能(たんのう)する。子供達はドロップ品で遊んでいるらしく、俺達の事は気にも留めないだろう。舌を吸ったり吸われたり

 して段々夢中になっていった。


「お父さん、見るのです!」

 アミの声に慌てて唇を離した。シェリーの瞳は潤んで、瞳孔が広がっているのが解る。またもや、やり過ぎたようだ。力が抜けきったシェリーを、抱えるようにしてアミを見た。

 驚愕した。


「ちょっ、それダメ!」

 あろう事かアミとフォートは、鱗をフリスビーの様にして遊んでいた。フォートの投げる鱗を、アミが両手で挟みキャッチする。鱗は生きていた時と違い、軟らかくなっている。

 それでも、鱗で首を斬り飛ばされて、軽いトラウマになっている俺は

 、止めるよう注意する。

「顔に当たると危ないし、売り物だからダメ!」

 フォートとアミは、俺の注意を聞き入れて鱗を置いた。シェリーをテーブル席に座らせて、魔石とドロップ品と鱗を次々とウエストポーチにしまった。明日にでも、商業ギルドで買い取って貰おう。


 夕食を済ませ、子供達も眠りついた時間。俺とシェリーは、ベッドの上で抱き合っている。

「来て、ドラゴンスレイヤーさん」

「何か、その呼び方恥ずかしいな」

 俺の言葉に、シェリーはクスクスと笑った。

「……それじゃあ、来て、あなた」

 シェリーの言葉に理性が完全に破壊され、貪るように致した。ブルードラゴンとの戦いで、気持ちが高ぶっていたのかも知れない。何度も致して、その度にシェリーは応えてくれた。致した余韻に浸り、二人抱き合ったまま会話を楽しむ。


「シェリーは満足した?」

「……うん……満足した」

 俺の胸に顔を埋めて、恥ずかしそうに言った。

「決めた、俺はドラゴンスレイヤーじゃなく、シェリースレイヤーだ」

「……えっ、シェリースレイヤー?」

 シェリーが顔を上げて俺を見る。

「ああ、ドラゴンスレイヤーなんて称号は、俺は要らない。でも、シェリースレイヤーなら欲しい」

 シェリーは顔を赤くして、照れ笑いして頷いた。

「恥ずかしいけど、いいわよ、ケンジにシェリースレイヤーの称号を与えます」

「ありがとう、シェリー」

 軽くキスをした。

「でもね、ケンジ、恥ずかしいから、周りの人達には言わないでね」

「解った、俺はシェリーとベッドの上にいる時だけ、シェリースレイヤーと名乗ろう」

 俺の返事を聞いて、気を良くしたのか、シェリーの手がデリケートな所を刺激する。


「……うっ、……シェリー」

「ふふふ、なあにぃ」

 刺激しながら、楽しんでいるシェリーに堪らず反撃をする。シェリースレイヤーの名は伊達じゃないぜ!

 俺とシェリーは朝方まで致して、それから抱き合って寝た。













読んで下さり、ありがとうございます。

良かったら、感想など送って頂けると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ