浮かれてました
加筆修正しました。
「う……う……あ……れ?」俺は大の字で草原に寝ていた。どうやら、気を失ってたらしい。
そうだ、ゴブリンに頭突きかましたんだ。
辺りを見回すと魔石が落ちていた。魔物が死ぬと肉体は消えるのか。
はぁ…まさかゴブリンを頭突きで倒すとは、賢者で後衛職なのに…異世界に来たって事で、浮かれてた。少し慎重になろう、いのちだいじに。
俺は、魔法のウエストポーチから、ミスリルのショートソードを出し装備した。
森は目の前、太陽を見るとちょうど真上の位置。
「それじゃ行きますか」俺はショートソードを抜いて森に入った。
森は高い木に覆われ、昼間でも薄暗い。
木に隠れた魔物が目の前に出てきたら、腰を抜かす自信はある。
ピンガーを放って索敵する。幾つか反応があり、グループと単体で居る魔物がいた。
とりあえず単体だな。目標にした魔物に近づいて確認する、オークだ!デカいな!周囲に他の魔物は居ない。よし、やるぞ!
「ミドルウィンド・カッター」
風の刃がオークの胴体を切り離し、奥にあった木を切り倒した。
ウ…ウィンド・カッターすげー!
関係無いのを切り倒しちゃったけどね!
この調子で油断せず魔物を狩ろう。
オークの魔石を拾い
再度ピンガーを放って森の奥に入った。