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鉱山を攻略

 鉱山の入り口には建物があり、鉱夫以外は入場料を取るシステム。全員分で金貨6枚と坑道の地図金貨1枚を支払い、俺を先頭に入って行く。坑道は壁にランプが掛けてあるが、十分な明るさとは言えない。俺は創造魔法のキャッツアイを皆に掛けた。この魔法は暗闇でも、昼間のように見える魔法だ、鉱山採掘の依頼を受けて作った内の1つ。更に移動結界魔法、サンクタスサークルムーヴを掛ける。俺の動きに合わせて移動する結界、この鉱山に出る魔物では、破れないだろう。因みに、結界の内側からは攻撃が通る。シェリーと子供達を連れているから、この位の安全マージンは必要だ。


 地図を見ながら奥に進む。

 メリアのお目当ては銀鉱石とミスリル鉱石、ミスリル鉱石は希少で、有ったら儲け者位の気持ちで、期待はしてないそうだ。


 坑道を歩く事5分、ゴレムが2体坑道を塞いでる。

「シェリー、フォート、アミ、ディエス、俺がアース・ワンプを掛ける、その後に攻撃してくれ。」

 (あらかじ)め、使う魔法は決めてある。

「ミドルアース・ワンプ」俺が魔法を唱えると、ゴレムの足が泥に沈み込み体の自由を奪う。

「「「「ファイア・ラプチャアヴァレット」」」」

 四人の魔法は次々とゴレムに着弾し破裂、魔石を残して霧散した。

「みんな見事だ、この調子で行こう」(ねぎら)いの言葉を掛け進み出す。この後何回かの戦闘を経て。


「ケンジさん、この辺りを調べてみましょう。」メリアの言葉にウェストポーチからツルハシを出して、メリアとディエスに渡す、勿論俺も掘る。だがその前に鑑定魔法アプレイズを壁に放つ。


「メリア、この辺りは鉄と銀と鉛が少々、採れるぞ。」

「解りました、まずは掘ってみましょう。」三人で壁をツルハシで掘る。シェリーとフォートとアミは、回りを警戒してくれている。

 崩れて落ちた鉱石からウェストポーチに入れていく。ある程度採った所で休憩にした。


 みんな銘々に腰を下ろし休んでいる。フォートとアミも大分疲れているな。俺は、家族とディエスとメリアに疲れを取る魔法、クリーンファティーグを唱えた。

 みんなの体が虹色に光、疲れを取り除く。シェリーと子供達が俺に抱き付く。


「ケンジ、今の魔法凄いわ!疲れが一気に取れたわ。」

「おとうさん、ありがとう。」

「おとうさん、すごいのです。」

 シェリーとフォートとアミは、(こぞ)って誉める。俺はウェストポーチから飴を取り出し、家族の口に放り込む。


「ここまで、少しハードだったから疲れちゃったね。甘い物で気持ちを切り替えて頑張ろう。」

 三人を抱き締めて勇気付ける。

「おとうさん、飴おいしいのです。」アミの片方の頬が膨らんで愛らしい。

「ケンジ、味見してみて。」

 シェリーがキスをして舌で飴を押し出し、俺の口に飴を入れる。

「ふむ、美味しいね。でも、俺ばかり舐めてると無くなっちゃうから返すよ。」そう言ってキスをし、舌を使って飴を返す、その時シェリーの舌を突っついたり舐めたりした。

 シェリーは恥ずかしいのか、顔を赤くして俺を睨む。その表情にそそられて、シェリーを子供達から離れた所に座らせた。


「シェリー、もう一回味見したいから、キスしよう。」

「良いけど、変な事しないでよね。」そんな事を言ってキスしてきた。俺から言わせれば、子供達から離れた時点で、変な事する気満々である。シェリーから飴を受け取り、そのまま舌を吸う、飴を舐めるより、シェリーの舌を舐めてる方がずっと美味しい。すぐに飴を返し、すぐ返してもらう。俺とシェリーの口を飴が行ったり来たり。飴が無くなり舌だけを(むさぼ)った。唇を離すとシェリーは力無く俺にもたれた。瞳は潤んで俺から目を離さない。


 やり過ぎてしまった。この後の戦闘にシェリーは使えないだろう。

 俺はシェリーを抱き締めながら、この危機をどう乗り越えるか考えていた。











読んで下さりありがとうございました。

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