家族と相談
加筆修正しました。
森でのレベル上げを初めてから、1週間が経ち、シェリー達は火魔法の他に、風と水の魔法を覚えてた。
今日は朝から魔物を狩っている。
「ウィンド・カッター」シェリーの放つ魔法がオークを切り裂くが、止めを刺す所迄は至らない。
「僕がやる、ファイア・ボール」
フォートの魔法が着弾して、オークに止めを刺した。
「みんな上出来だ、アミも見張りごくろうさま。」アミは駆け寄って来て親指を立てて合図した。アミ、それどこで覚えた?
順番に役割を変えながら、魔物を狩る。ピンガーを放てば、見張りはいらないが、俺が居ない事を想定して魔物を狩る。見張りは魔法を使わない分、魔力が回復して、パーティーの継戦能力が上がる。
「そろそろお昼にしようか?」
シェリーと子供達に聞いて、草原まで戻る。草原に魔物はほとんどいないし、いてもはぐれゴブリン位だ。
俺が草原の草を踏みならし、シェリーがマットを引く、みんなが座り、昼食だ。いつも思うけど、シェリーのサンドイッチは絶品だ。肉や野菜がバランス良く挟んである、食べる人の事を考えた食事だ、スープは温かくしてあり、飲むとほっとする。
「おかあさん、サンドイッチおいしいよ、スープもおいしい。」
「ありがとう、シェリー、沢山持ってきたから、いっぱい食べてね。」
シェリーの言葉に反応して。
「「おかわり」」フォートと声が揃ったのが可笑しかったのか、シェリーとアミは笑い合っている。
これが家族団らんか、日本にいた時には、考えられなかったな。暖かさが心に染みてくる。来て良かった異世界、なんて思ってると、側にアミが来ていた。
「おとうさん、なんで泣いてるの?かなしいの?」アミに言われて気づいた、俺は泣いていた。シェリーとフォートも側に来た。
「ケ…おとうさんは悲しくて泣いたんじゃないの、嬉しくて泣いたのよ、そうよねケンジ。」
叶わないな、シェリーには。
「おかあさんの言うとおりだ、幸せだなぁと思ってたら、泣いちゃった。もう大丈夫だから、シェリー、フォート、アミ、ありがとうね。」
三人を抱き寄せた。
午後も順調に魔物を狩り、シェリー達のレベルも良い感じになった。
シェリー
職業魔法使い
Lv.16
HP270
MP420
魔法ファイア・ボール
ウォーター・カッター
アース・ワンプ
フォート
職業戦士
Lv.13
HP220
MP160
魔法ファイア・ボール
アミ
Lv.10
HP140
MP280
魔法ファイア・ボール
ウォーター・ボール
Lv.10になった所で、シェリー達のステータスに、職業が足された。
シェリーとアミは、魔法使い。
フォートは戦士だ。Lv.10にならない限り職業はつかないから、一般の街に住んでる人達は、一生自分本来の職業に気が付かないかもしれない。
少し早いが今日は切り上げよう。
シェリー達に伝えて森を出ようとした時、ピンガーに反応があった。
多分、人間が一人と、魔物は反応の大きさから言ってオークだ。
「みんな聞いてくれ、索敵に人が魔物に襲われてる反応があった、魔物はオーク、10体ほどが一人を取り囲んでいる。俺が助けに行けば、助かるかもしれない。けど、ここにみんなを残して行く事なんて出来ない。シェリー、フォート、アミ、みんなの意見を聞きたい。」
「わたしはたすけに行きたいのです。」アミは即答だった。
「僕も助けに行くよ、助けたい。」
フォートは落ち着いた表情だ。
「ケンジ、私達が行かないと助からないなら、行きましょう。」
シェリーは少し青ざめた顔をしていたが、気丈にも笑顔で握りこぶしを作った。
「俺は、誰一人として傷つかせやしない、安心してついてきてくれ。」
俺はみんなにウィンドライドを掛けて、森の奥に進んで行った。




