家族で森にハイキング (レベル上げ)
午前中は宿の手伝いをし、昼に子供達が教会から帰って来て家族で昼食、短い時間だが、レベル上げをしに街の外に出た。草原は、魔物が少なく、短時間のレベル上げには向かない。森まで行けば、短い時間でも、レベルアップするはずだ。
「みんな、夕方まで時間があまり無いから、森まで行くよ。そうすれば、短い時間でレベルアップするから。」俺の言葉に、シェリーが驚いて目を丸くした。
「でも、森に行くだけで夜になっちゃうよ」シェリーの言う事ももっともだ、でもそれは、歩いた場合だ。
「今から使う魔法は、誰にも話さないで欲しい。フォートとアミも、お友達に話さないでね」
「わかった、誰にも話さないよ。」
フォートが返事をして、アミは頷いた。
「それじゃ、フォートとアミは、俺の前に来てしがみ付いて、シェリーは、俺の背中にしがみ付いてくれ。」俺は、フォートとアミを、両手で抱き上げ、シェリーを背中に抱きつかせた。
「オーバーロール・ウィンドライド」新しく作った、創造魔法。パーティー全体に掛ける魔法。今回は初めて使うし、シェリーと子供は体が浮く体験なんてした事無いから、不安にさせないように、抱きつかせた。案の定。
「えっ、ケンジ、きゃああ!」
「うわっ、う、浮いてるよ!」
「おとうさん、すごいのです!」
三人の中で一番落ち着いてるのは、アミでした。
「みんな、落ち着いて、落ちたりしないから、慣れるまで、ゆっくり進むからね。シェリー、俺の首絞めないでね。」みんなが慣れるまでスピードを出さずに進む。暫く進むと、みんな慣れて来たのか、回りを見る余裕が出てきた。
「ケンジ、風が気持ち良いわ、飛んでるみたい。」一番はしゃいでるのはシェリーだ、森に着くまでに疲れなければ良いが。
「おとうさん、あっちに牙イノシンがいるよ。」フォートは、牙イノシンを狩りたいのか、見つけるたびに、目で訴えてくる。また今度なと言って諦めさせた。
アミは……寝ている。アミは将来大物になるな。森が見えた。
「みんな、森までもうすぐだ、アミ、起きてくれ。」
さぁ、着いたらレベル上げだ。
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