散歩
加筆修正しました。
あ〜気持ちの良い朝だ、やはりベッドは、良いな。森で野宿してる時は、夜中に何度も目が覚めて、良く寝れなかった。宿の裏庭に出て、井戸の水で、顔を洗う。そのまま食堂に入った。
カウンターで、皿を用意しているシェリーに、声を掛ける。「おはよう、シェリー」
「おはよう、ケンジ。食事出来てるから、食べる?」「うん、頂くよ」
テーブル席に着くと、すぐにシェリーが、料理を運んでくる。メニューは干し肉と野菜を煮たスープと黒いパンだ。少し硬いパンを、スープに浸けて食べる。「美味い!」やはり口に出てしまう。
う、シェリーが俺を見て笑ってる、恥ずかしい。
「今日は何処か出かけるの?」
「昨日、プレリの街に着いたばかりだから、街を見て回ろうと思って」
シェリーと話してると、フォートとアミが、食堂にやって来た。
「おはよう、フォート、アミ」
「おはよう、兄ちゃん」「おはようです」
「じゃあ、俺は行くよ」3人に声を掛けて宿を出た。さぁ、どこ行こうか。
定番の武器屋と道具屋、鍛冶屋を見て回り、俺は溜め息をついた。創造神様から頂いた装備が、ハイスペック過ぎて、物足りない。帰ろうと思い、宿に足を向ける、帰る途中、シェリーが前を歩いている。走って声を掛けた。
「シェリー買い物か?」
シェリーは立ち止まって振り返り、少しびっくりして、それから笑顔になって応えた。「ええ、夕食の材料が足りなくて、買いに出たの」
買い物袋を見ると、野菜が入っていた、俺は、黙って買い物袋を持った。
「ありがとう」笑顔で俺を見るシェリーを見て、街を見て回った甲斐があったと思った。
読んで頂き有り難うございます。
週末に1〜2回の投稿になりますが、
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