ローテーションハイテンション
加筆修正しました、よろしく
ベッドに横になって、うとうとしてると、ドアがノックされ、扉越しに男の子の声で、夕食の用意が出来たと伝えてきた。すぐに行くと伝えて部屋を出る。
食堂に入ると何人かはもう、酒なり食事を楽しんでいる。テーブル席に座ると、シェリーがやって来た、シェリーの後ろには、男の子と女の子が、付いて来ていた。
「ケンジ、紹介するね、フォートとアミ、私の子供よ」「俺フォート、兄ちゃんよろしく」
「わたしはアミ、よろしくです」
「おっ、お、俺はケンジ、フォート君とアミちゃん」
「呼び捨てで良いよ」人懐っこそうに、フォートが笑う、アミもニコニコして、俺を見ている。
俺は胸に槍が刺さったような、痛みに耐えていた。異世界に来て、早々に失恋なのか?
痛みに顔を歪めながら、シェリーさんに、注文した。 「酒下さい」シェリーさんが、料理と白ワインを持って来て、テーブルに並べた。
今夜は飲んで忘れよう、そう思い、グラスに手を伸ばした時、シェリーさんが、俺の目を視ながら、恥ずかしそうに言った。
「わ、私の事もフォートやアミと同じで、呼び捨てで良いよ、私もケンジって呼ぶから」
あれっ、どういう事?俺、失恋してないの?
してないんだよね?呼び捨てで良いなんて、普通言わないよね?
「ああ、シェリーよろしくね」
シェリーは、俺の居るテーブルを離れ、仕事に戻った。が、仕事の合間に、テーブルに来て、子供の事や街の話しを、してくれた。
旦那さんが、5年前に亡くなった事、実家の宿に戻り、母親の仕事を手伝いながら、二人の子供を育ててる事、時に悲しく、時には笑いながら、
話してくれた。そんなシェリーを、ますます好きなる自分がいた。シェリーが仕事に戻り、そろそろ部屋に戻ろうとした時、厨房から、30代位の、シェリーに良く似た女性が俺の前に来た。
「良い子でしょ、私の娘よ」
なんと!シェリーのお母さんでしたか。
さすが親子、シェリーの胸は、お母さん譲りだった。お母さんの名前は、マリー。
草原の止まり木の女将、シェリーと二人で、宿を切り盛りしてるらしい。女将さんと少し話して、
部屋に戻った。
シェリーは、二人の子供のお母さんだけど、そんな事は、小さい事のように思う。
俺は、シェリーと二人の子供の事を思いながら、
眠りについた。




