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第84話 あれがそうなのかな?

今日で投稿を始めて三年。

投稿を始めた頃に比べると評価人数が大幅に増えていったので驚いています。

 公都の近くを通り抜けたが、特に何も言われる事は無くちょっかいを掛けられる心配も無く進めた。

 これからの航路の確認の為にブリッジに向かった。

 僕がブリッジに着くとリッシュモンドと姉上とプリアが居た。

「リウイ様。何か有りましたか?」

「いや、航路について聞こうと思って」

「そうですか。では、地図を見ながら説明します」

 リッシュモンドはテーブルに地図を広げてくれた。

「現在、我々は公都近くの空を進んでいます。場所で言うとここら辺です」

 リッシュモンドは指差しながら教えてくれた。

「後はこのまま北上したら『廃都』に着きます」

「どれくらい掛かる?」

「この船が今の速度を維持したままでしたら、早くて五日後。遅くとも七日後には着くでしょう」

「そうか。なら良いんだ」

 航路的には問題は無いようだ、後はプリアの件か。

 確か『廃都』近くにはアイゼンブルート族が暮らしているそうだ。

 人伝なので、実際のどんな形なのかは分からないが獣の姿をしているそうだ。

 どんな姿なのか楽しみだ。

 〇イドみたいな感じなのか。それとも〇ランス〇ォーマーみたいなのか。

「…………」

 プリアが近付き僕の手を握る。

 正直、何を言っているのか分からない。だが、何かを伝えたいのは分かった。

「大丈夫ですよ。貴方の同族はきっと見つかりますよ」

 何故か姉上はプリアが言っている事が分かっていた。

「……」

「そうですね。数にもよりますね」

「…………」

「う~ん。『門』の魔法を使えば何とか出来ると思います」

 姉上とプリアが会話をしていた。

 傍から見たら、姉上が話しかけている様にしか見えないが、何故か会話が成り立っていた。

 聞きたい事は聞けたので、僕はブリッジを後にした。


 三日後。


 航路は順調に進み、後二日ほどしたら『廃都』で着く所まで来た。

 このまま進めば『廃都』か。恐らくと言うか、まず間違いなく『廃都』は今は亡きヴァベリア王国の王都だろうな。

 千年前はあんなに栄えていたというのに、今では『廃都』と言われる位に荒れ果てるとは。

 諸行無常とは言え悲しいな。

 暇なので僕は自室を出てブリッジへと向かった。

 ブリッジには姉上が居た。

「姉上。何事ですか?」

「ああ、リウイ。偵察に出した使い魔からの妙なモノを見つけたとかでその映像を見ていたのです」

 姉上が指で示した先には外の様子を映す画面に映像が映っていた。

 画質が悪いのでよく分からないが、どうやら獣を映している様だ。

 その獣は何処か機械的みたいな感じであった。

「映像が悪すぎるな。これじゃあ、どんな姿なのか分からないな」

「わたし達は居る所から、五千キロは離れているのだから。これぐらいは仕方がないでしょうね。問題はこれをどうするかですね」

「今すぐにこの映像が映っている所に行ってどんな存在なのか確認するか。それとも、こちらの用事を終わらせてから行くかってところ?」

「そうです。流石はリウイですね。正解の御褒美にハグしてあげます♥」

 姉上はギューっと抱き締めて来た。

 姉上の豊満なの胸に顔を押し付けられつつも、どうするか考えようか。

 いい加減抱き付かれ慣れて来た。暴れないで姉上の好きにさせたら拘束が早く解かれると分かったので何もしない事にした。

 けして、姉上の胸の感触を味わっている訳ではない。けしてっ。

 重要なので二度言います。

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