表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
662/756

第62話 帰って来て早々、これか

 戻って来た僕は店員にバックヤードを通ってオーナールームに向かう。

 其処ではリッシュモンドとソフィーが会議を行っているそうだ。

 その部屋の前まで来ると案内しくれた店員がのノックしてくれた。

『誰かしら?』

 部屋から聞こえて来たのはソフィーの声であった。

 久しぶりに訊いたなと思うとノックをしてくれた店員が。

「リウイ様が御帰りになりました」

 と言うと室内からガタッ‼という音が聞こえて来て、走る音が聞こえて来た。

 そして、ドアが開くとソフィーとリッシュモンドが居た。

「リウイ様‼」

「おお、よくぞお戻りで」

 二人は僕を見るなり驚喜してくれた。

 喜びのあまり、ソフィーは僕に抱き付いてきた。

「よくぞ、よくぞお戻りで・・・・・・」

 感極まって涙ぐむソフィー。

 顏に胸を押し付けられて少し息苦しかったが、それでもこんなに帰って来た事を喜んでくれるのは嬉しかった。

「デケえな」

「ああ、そうだな」

 竜人君と黒川君がソフィーを見て思わずつぶやいていた。

 何処がデカいのか分かる。気持ちは分かる。分かるけど、口に出さない方が良いと思うな。だってねえ。

「「・・・・・・・・・」」

 ディアナさん達が凄い冷たい目で竜人君達を見ている。

 ソフィーに目を向けているので、竜人君達はその視線に気づいていない。 

 うん? 何か裾が引っ張られているぞ?

 何でだろうと思い、ソフィーの胸から顔を抜け出して後ろを振り返ると、其処にはプリアが居た。

「・・・・・・」

 プリアは僕が振り返ると、裾を掴むのを止めてソフィーを見る。

 ああ、誰なのか知りたいのか。

「乳母のソフィーディアだよ。あっちはリッシュモンド」

「・・・・・・(ペコリ)」

 紹介されて頭を下げるプリア。

「あら、可愛い。リウイ様。何処の子ですか?」

「それについての紹介もするから、とりあえず中に入ろう」

 そう言ってソフィーから離れる。

 そう言えば、姉上が何も言わないのが珍しい。此処に来るまで一緒だったと思ったのだけど?

 そう思いキョロキョロしていると、ディアナさんが話しかけて来た。

「イザドラさんでしたら『シャロンさんを探しに行きますね」と言って捜しに行きましたよ」

「ああ、そう」

 一応こっちの大陸に来たのはシャロンさんを出迎えに来たんだよな。

「リウイ」

「ああ、姉上」

 もう戻って来たのか。早かったなと思ったけど、側にシャロンさんが居ない。

「あれ? シャロンさんは?」

「それが今日は店に来ていないと言うのです」

「えっ⁈」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ