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第43話 久しぶりに樹海に来たけど

 やってみたい事が出来たので喜びながら、樹海へと向かう僕達。

 ボンネットに乗るは一回やったので、その後は乗ってない。

 肩で風切る感覚は気持ちいけど、凸凹した道に出たら舌を噛むからだ。

 でも、帰り道はもう一度しようと思う。だって、格好いいから。

 途中、十二氏族の居留地の近くを通ったが特に話す事もないし、帰りにでもよって挨拶する事にしようと思い、そのままスルーするつもりであったが、

「リウイ君が話をするだけだから、わたしはそっちでお土産を物色して来るね~」

 と言って村松さんが自分が乗っているパンツアーゼーリエと共に十二氏族の居留地へと向かった。

「自由だね」

「全く、あの子は」

 村松さんの背を見送りながら、何も問題は無いだろうと思い僕達は樹海へ向かう。

 そして、樹海の入り口近くに来たのだが。

 ハッチから出て外を見た。

「・・・・・・何か、随分と変わったな」

 久しぶりに樹海に来たけど。こんなに変わっているとは。

 前は海の様に木々が生えていたというのに、今では適度に伐採されて前に比べると明るくなった。

 更には道も出来ていた。

 アーエルフから降りて、その道に触ってみた。

 この感じはコンクリートの様だ。

 そう言えば、国を出る前にコンクリートの作り方を教えたな。

 それを使って道を作ったんだろう。

 道を作るのは良いが、この森には魔物が居る筈だ。

 それらはどうしているのだろうか?

 まぁ、進めば良いか。

 僕はアーエルフにボンネットに乗る。

「進んで良いよ」

「ヤー」 

 アーエルフが進むと、他のパンツアーゼーリエ達はアーエルフの後に一列になって続いた。

 ハッチから顔を出して、今進んでいる道を見る。

 この道は凄いな。パンツアーゼーリエが進んでもひび割れる様子はない。

 そして、この道の端には何か小さい電波塔みたいな物が等間隔で置かれていた。

 この塔の形、昔北海道で見たテレビ塔に似ているな。

 樹海の木に会わせて迷彩色になっていた。

 恐らく、この道を守る装置の様だが、何の為に立っているのやら。

 ケニギンに会ったら訊ねてみるか。

 そう思いながら、外の風景を見ていた。

 う~ん。前に来た時に比べると明るくなったな。前は鬱蒼として暑苦しいと感じていた。

 今は適度に明るくそれでいて、気持ち良い風が通り抜けていく。

 伐採されたのは分かるが、良く出来たな。

 前は何処の木からどの木までは何々の部族の領地だから、部族の者以外は伐採をするなとか、明らかに部族の領地にあるのに、この木は部族に取って斬ってはならない木だから伐採を禁ずるとか色々な事を言っていたんだがな。

 お蔭で樹海の木を伐採する時は、樹海に住んでいる全ての部族の話を聞かないといけないから大変だったな。

 伐採されているのを見て、少し前の苦労を思い出してしまった。

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