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第94話 会議を行います

「さて、主要の者達が集まった以上、会議を始めるようか」

 司会役はカリショウ御祖父さんがなってくれた。

 この中では無難なチョイスだなと思いながら話に耳を傾けた。

「伝令からの報告によると、我々は王都攻略の為にこの地に集結した。では、この後はどうするのか聞きたいのだが」

 御祖父さん達には王都を落す為に集結する様にとしか伝えなかったから、当然と言えば当然の反応だな。この場合は僕が話した方が良いな。

「では、作戦に関しては僕が説明を」

 椅子から立ち上がろうとしたら何故か姉上も一緒に立ち上がった。

「何かするの?」

「いえ、リウイのお手伝いでもしようかと」

 別に要らないと思うのだがそう言うと後で拗ねて面倒くさそうだ。

 仕方が無いので手伝いをしてもらうか。

 で、僕達は地図の所まで来た。

「え~、現在僕達が居る所が此処・・・です。・・・・・・ううっ」

 現在僕達が居る所を指差そうとしたが、悲しい事に身長が届かなかった。

 爪先立ちしても届かない。どうしたものかと思っていると。

「はいはい。抱っこしてあげますね」

 姉上が抱っこして僕の指が届く様にしてくれた。

「コホン。現在僕達が居る所が此処です。此処から南に数日行った所に王都があります」

 現在地を指差して、王都を指差した。

「で、リウイよ。我らはこのまま南下して王都を包囲するのか?」

「いえ、違います。で、情報によるとスティードン一世達が居る所が此処」

 王都から西に行った山の所を指差す。『鳳凰商会』からの情報によると山を使った城塞で堅牢と言っても良い作りだそうだ。

「其処に問題があるのかしら?」

「恐らく、王都攻略中に邪魔される可能性があると考えているのかだろう」

「成程ね。だとしたら、そうならないように一軍をその城塞に向かわせた方が良いわね」

「いえ、此処は軍を分けます」

「軍を分ける?」

「はい。魔人族軍の半分をを城塞包囲。魔人族軍の残り半分と鬼人族軍を王都攻略に当てるという事で」

「リウイ殿」

「ディアーネ殿。何か?」

「軍を分ける理由をお聞きしたい」

「第一に今回の戦は魔人族軍と鬼人族軍は連携をとれるかどうか分からないから。第二に王都攻略するには両部族の軍は多すぎます」

「多すぎる?」

「はい。多すぎる兵は遊兵になりますから」

「成程な。遊兵は作らずだったな」

「その通りです。それと、王都攻略の時に邪魔されない為でもあります」

「ふむ。理解した。そちらは問題無いのか?」

「問題とは?」

「王都攻略したいとか言わないのかと聞いているのだが」

「それはないと思います」

 暴れられたら問題ない人達だからな。

「なら、結構」

 ユエはそう言って口を閉ざした。

 その後はどの部隊が城塞と王都を包囲するか話し合った。

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