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第50話 やっぱり質が悪い人だった

 悩み悩んだ結果。

 その飛空艇を見に行く事にした。

 前世でよく遊んだ雄大なる青の物語みたいな飛空艇を見たいし、どういう構造なのか知っておいても損はない。

 その内、クリストフに頼んで造らせても良いな。その為にはまずはその飛空艇を見に行かないとな。

 その為にする事は。


「ハノヴァンザ王国の飛空艇を見たい?」

「はい。そうなんです」

 御祖母さん達が屋敷に入っていたので、僕はセクシャーナトさんの下に行き話をした。

「他国の物とは言え見るぐらいは別に構わないと思うけど、そんなに気になるのかしら?」

「はい。それはもう」

 動力はどんな内燃機関なのか、どんな材質を使っているのか分かるだけで後学になる

 そして、いずれは飛空艇を作れるつもりだ。

「ふ~ん。それは別に構わないけど、行けるとしたら数日後になるわね。ハノヴァンザ王国との交渉はあまり上手くいってないようだから、それぐらいの日なら居ると思うわ」

「? どうして数日後になるんですか?」

 そんな長い間行くつもりはないので、数人連れて行けばいいと思うだけど。

 護衛と後誰か。身分の証明の為にセクシャーナトさんが居れば十分では?

「アイライ達が帰って来たのよ。ちゃんと祖母孝行をしなさいな」

 ああ、そういう事か。

 そうだよな。アイライ御祖母さんが帰って来て直ぐに僕が何処かに行ったら面倒な事になるな。

 何か『そんなにお祖母ちゃんの事が嫌いなのね? ね?』とか言いながら泣く姿が目に浮ぶ。

 先程会ったばかりだけど、何となく面倒そうな感じなんだよな。

 どちらかと言うとロゼティ―タ姉様と同じ属性な気がする。

 ああいう属性の人は拗ねさせると根に持って何時までもいじいじするからな。

 仕方がない。出発は数日延ばすか。

 話す事を終えたので、僕は部屋を出ようとしたら。

『失礼します。アイライ様が参りました』

 部屋の外にいる侍従が扉越しに御祖母さんが来た事を告げた。

 御祖母さんの話をしていたから本人が来たようだ。

「通しなさい」

 セクシャーナトさんが入室を許可すると、扉が開いた。

「ああ、やっぱり此処に居たのね。リウイちゃん」

 笑顔を浮かべるアイライ御祖母さん。そして、セクシャーナトさんに顔を向ける」

「お久しぶりです。セクシャー様」

「貴女もね。元気そうで何よりよ。アイラちゃん」

 親しそうに話す二人。

 まぁ、お祖父さんの奥さんだから接点があっても不思議ではないか。

「ところで、セクシャー様。リウイちゃんと何の話をしていたんですか?」

「ああ、それはね」

 セクシャーナトさんは言葉を続けようとしたら、ニンマリと笑い出した。

 ……嫌な予感がする。

「リウイちゃんがアイラちゃんが帰って来たというのに、出掛けたいと言うからちょっと窘めていたの」

「まぁっ」

 アイライ御祖母さんは目を細めて僕を見る。

「どういう事かしら?」

「え、えっと、それは……」

 セクシャーナトさんめええええっっ⁉

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