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メシエ天体45番地
少し傾いた太陽と
顔をのぞかせた非常識
タイヤのついた望遠鏡
目当ての場所まで走らせる
夜の街の隅っこに
綺麗な七人の娘さん
空に出かける星々と
追いかけて行く僕の目と
車で黄道を進んで行け
光と闇のパレード
メシエの街の
綺麗な娘さん
素敵な街のプレアデス
ピントを合わせたら
エンジンがかかって
三脚をぐるりと回したら
星空の地図と
淡い色の時針とを
見比べて今宵も走らせる
青い光に包まれた星々と
追いかけて行く僕の目と
今日も頼りになる北極星
雲のパレードでも
その壁の向こう
いつまでも待ち続けられる
西の空のプレアデス
いつから見ただろう
何度惚れ直しただろう
届かない遠くの光
寂しい空でも
雲流れれば
いつだって見えるプレアデス
昴ってなんで題材にされやすいんでしょう。