今の仲間
ガヤガヤとした雰囲気で目が覚めた。まだ、日の出には早い時間であるが朝早くから仕事をする人達が起き始めたらしい。
「・・・・・・」
隣を見ると、あの色っぽいお姉さんはいなくなっていて香りの強い香水の匂いがほんの少し残っていた。
「・・・いい人だったのかな?・・・・・うん、いい人だった」
お金もなくて、装備も古臭い物だったからかも知れないけど、一応身ぐるみを全部取られる覚悟をしていたけどどうやらあのお姉さんはいい人だったらしい。
「ただまぁ・・・いい加減何か食べないとな・・」
師匠の家に帰れば大丈夫だと思っていたから我慢できたが、何か色々な事があってまたあそこに行く勇気が足りない。
もう少し、落ち着く時間が欲しかった。
「ギルドに行って何か依頼を探そう・・・」
冒険者のギルドは、依頼を達成するとその報酬でお金が貰える。
ギルドのランクで依頼が分けられているけど、すぐにお金が欲しかったので近くの草原に出る、魔兎を五匹狩る事にした。
魔兎は、兎が魔物化したやつで、兎に角凶暴であるが、兎に角弱い。そして、兎に角数が多くて、兎に角美味い魔物だ。
良く食堂とかで出る肉の大半がこの魔兎の肉であると言われている。
「きゅ~」
「・・・・何で凶暴なのに、倒れ方はこんなに可愛いのだろうか?・・・・魔兎を狩ると何か心が削られる気がする・・・」
依頼通りに五匹魔兎を狩って、報酬を貰い、冒険者達向けに出している出店で串焼きを買って食べることにした。
「・・・・・殆どが、魔兎の肉なんだよね・・」
さっき狩ったばかりの魔物の肉をお金を払って食べる・・・・なんかなぁ~
「ッ!とすみません」
「気をつけてくれ」
「!!」
串焼きを食べながら、微妙な気持ちになっていたら人とぶつかってしまった。
慌てて謝るが、その人の顔をみて驚いてしまった。
「?・・何か?」
「・・いえ、少し知り合いに似ていたので・・」
「そうか・・・私は少し急いでいるので失礼する」
「いえ、すみませんでした。」
急ぎ足で自分が先程出て来たギルドに入って行く金髪イケメン。
そう、リースと笑顔で話していたあの人だったのだ。
「・・・・・・・」
なんとも言えない気持ちになって、それではダメだと立ち直ろうとしたら
「あ!やっと見つけたっす!」
この一年間ぐらいで聴き慣れた声が聞こえてきた。
と同時に
「ぐぅっ!」
お腹に物凄い何かが突撃してきて、手に持っていた串焼きが誰かに取られてしまった。
「うめぇ!兄ちゃん!コレうめぇな!・・・これはあれだな!弱い兎だ!」
「あっ!ちょっとヴォルそれ食べないで!僕の三日ぶりのまともの食事だから!」
「・・・出店の一番安い串焼きがまともの食事って・・・何してたんすか・・」
「取り敢えず、ひたすらこの街を目指して歩いていたけど・・・ナナシさんすみませんけどミンクちゃんを離してくれません?今の僕にはキツイです」
「ほぅ、確かにガッチリと抱きつかれているっすね!・・・何かミシミシ言ってるっすけど・・」
「兄ちゃんおかわり!」
「ないよ!・・・あ、ちょっと本当にやばい・・・ミンクちゃん離して・・・どこにも行かないから・・・」
「あ~これはダメっすね・・・」
「ナナシさん諦めないで!・・・・・・あ」
「あ」
「ん?」
何か身体の中から聞こえてはいけない風な音が聞こえて、驚いた表情をしているナナシさんともぐもぐと串焼きを頬張っているヴォルを見ながら意識を手放してしまった。
二年間の旅の中で、ずっと一人だったかと言えばそうではない。
育った大陸の中心の街までは一人でやりくりしていたが、そこで色々な事件に巻き込まれて、色々な事があって、何故かナナシさんが最初の仲間になった。
正直に言えば、何故ナナシさんが仲間になってくれたのかは今でも分からないし教えてくれない。
くすんだ茶色い髪を短く切りそろえて、いつも笑顔で笑っているお姉さん。本人曰く、平凡な顔、平凡な体と平均より少し痩せている美少女らしい。
そんなお姉さんが隣の大陸まで着いて行くと言われた時はびっくりしたのを覚えている。
そして、二人で旅をすることになって、ナナシさんの明るい雰囲気に助けられる事が多かった。
師匠からの急な試練、知り合いは誰もおらず、我武者羅に頑張っていたけどやはり心に負担が掛かっていたみたいだった。
それに何故か、行く先先で起こる問題事が自分が知らない内に解決している事が多くなった。
「もう無理っす・・・・あの人が歩けば厄介事が向かってくるっす・・・私の体だけではもたないっす」
というのを、身体を壊して寝込んでしまったナナシさんがうわ言のように言っていたのが今でも気にはなっている。
ナナシさんと二人で旅をして、古代の転移魔法で飛ばされてしまったのが人狼族の縄張りの中だった。
そこで知り合ったのが、外の世界をみたい好奇心旺盛の子供のヴォルだった。
ヴォルは外から来た僕達に興味を抱いて、付いて廻るようになった。
人狼族の村の近くに大型の魔物が現れて、ヴォルがその魔物に襲われ、それを退治して村の人達に受け入れて貰えて、何日か滞在して村を出て近くの街で休んでいたら匂いを辿って付いて来てしまったのだ。帰すにも人狼族の村は特殊な魔法で存在を隠されていて、その村を出てしまった僕達には帰すすべがなかったのだ。
「兄ちゃん!アレなんだ!」
何でも興味を持って、飛び込んでいくヴォルに手を焼くことが多かったけどその純粋さがとても心地よかった。
そんなヴォルは人狼族の子供の頃に起こる満月の夜に子狼となってしまう特性があり
「おぉ!このモフモフは堪らないっす!」
ナナシさんが絶賛したお陰で、ヴォルは子狼状態の時はナナシさんに近づかなくなり
「ナナシの姉ちゃんは何か怖い」
と言って、僕の布団に潜り込む事が多くなった。ナイスモフモフです。
ヴォルを加えて三人で旅をすることになり、休憩の為に寄った村でひとり寂しく佇んでいたのがミンクだった。
ミンクは産まれた時から力が強かった。
変化を嫌う村人達から離れた所で住んでいたが、両親が魔物に殺され、ミンクは幼いながらも大人以上の怪力で魔物を殺し何とか生き延びる事ができた。
しかし、村人達はミンクを受け入れる事ができなかった。見捨てるのには心が痛む。でも、人以上の力に恐怖したのだ。
その事に、ナナシさんが激怒して村人の反対を押し切ってミンクと過ごす事になった。
最初は、怪力で扉を粉砕したり、ヴォルの尻尾を握り締めたりとお互いに大変な思いをした。
それでも、ナナシさんは諦めないでミンクのそばにいた。
僕も、一人になって奴隷になったことがあるから、ミンクの心細さは理解できたのでナナシさんと一緒にミンクのそばにいることにした。
ヴォルもそんな僕達に習って、ミンクの傍にいて尻尾を撫でさせていた。
「始めは痛かったけど、ミンク姉ちゃんに撫でられると気持ちがいいんだ!」
ミンクが笑うようになり、怪力の力の制御が上手くできるまで長く掛かった。
それができてから、ミンクを連れて村を出た。
僕達もミンクをあの村に置いて行く事は考えていなかったが、村人達もミンクが村を出て行く事に関して何も言わなかった。
ミンクは寂しそうな顔をしながら
「大丈夫・・・新しい家族が出来たから」
と言ったもんだから
「よしっ!ちょっと今からあの村へ戻ってみるっす!少し忘れ物があっただけっすから先に行ってて下さいっす。すぐ追いつくっすから!」
とナナシさんが張り切り、笑顔で帰って来た時からあのあと何をしたのかを今だに聞けていない。
まぁ、心優しいミンクにした仕打ちを考えれば少しなら天罰が落ちても良いかなとは思う。・・・・死んでないよね?
そんな三人がナナシさんが借りた宿のベッドで目を覚ました僕の目の前にいた。
「もう、復旧作業終わったの?」
この三人は、僕がこの街に向かう時に川が氾濫して困っていた村の復旧作業を手伝う為に残った筈なのだ。
僕の有り金を全て渡して、近くを通った商人に物資を頼んでと段取りの手伝いをしたから分かるけど、すぐに済む状況ではなかった。
しかも、一日遅れでここに辿り着いたと言う事は、本当にすぐに僕を追いかけた事になる。
「いや~それがビックリっす。何か胡散臭い人がやって来て、パッと手を翳したらフッっと瓦礫がなくなって、どぉんって土手が出来たっす」
「凄かった!」
「・・・何か笑いながらしてたよ?」
「・・・・・・・」
そういう人に心当たりがありすぎる。
考えてみればそうだ。
あの人が近くにいて、何もしない訳がないじゃないか
「・・・・師匠だ」
「あぁ~やっぱりっすか?アルトが話をしていたお師匠さん像と完全に一致したっすもん」
「そう言えば、兄ちゃんの左手に付いてる物と同じ匂いがしたような?」
「村の人達からお兄ちゃんの話を聞いてから上機嫌になったよ?」
「っ!」
ヴォルが二年前に師匠から貰ったミサンガの匂いを嗅いでいる頭を撫でながら、ミンクの言葉に胸を詰まらせる。
僕の存在を門番さんに教えていなかった師匠達。その門番さんの話では、師匠の弟子はあの金髪イケメンだけ。
ミンクが嘘をついている訳がないので、僕の話を聞いて師匠が上機嫌になったのは間違いないのだろう
「・・・どっちが本当ですか・・・師匠」
「・・何か訳ありそうっすね」
「うん・・・まぁね・・」
「・・・お兄ちゃん寂しそう」
「兄ちゃん、ご飯食べよう!食べたら元気になるぞ!」
「そうっすね・・・非常食すら置いて行くとか考えられないっすよ・・・お腹いっぱいに食べてから色々考えてみればいいっす」
「・・その前にお兄ちゃんお風呂・・」
「はい!ちょっと待つっす!まずはご飯が先っす!ご飯!」
ミンクのお風呂という話題に、僕は自分の匂いを嗅いでみる。
「クンクン・・・ヴォル臭うか?」
確かに、昨日のお姉さんの香水の匂いが少し残っていて、その上に魔兎の血を少し浴びたので臭っているのかもしれない
「臭くないぞ!ナナシ姉ちゃんが何か振りかけて、兄ちゃんの匂いすら分からないぞ!」
だからさっきからヴォルが鼻を体に押し付けてきていたのか
「・・・ナナシさん?」
「あれっすよ・・・追いつこうと急いで来たら、知らない女の匂いをプンプンさせているって考えられないっす!ちょっとジェラシーっす!ね、ミンクちゃん?」
「・・・・・・・」
「あれ?痛いっすよ?ミンクちゃん、照れてるからって私に八つ当たりしないで欲しいっす・・・痛い!痛いっすよ!」
「と、ところで・・・ここの宿のお金は・・・というより皆荷物置いているけど、皆一緒の部屋?」
ポコポコと可愛い音を立てながら、ナナシさんを叩いているミンクの意識を逸らせようと部屋の中を見渡すと、皆の荷物が隅に置いてあるのを見つけた。
ミンクの怪力は可愛らしい音がするのに、実際はかなり強い力なのだ。笑いながら脂汗を流しているナナシさんの状況で分かって欲しい。
「イタタタっす・・・・流石に大きな街っすからね。二部屋借りるお金がないっす。・・・大丈夫っすよ、ちゃんと誤魔化して借りたっすから」
当たり前だが、旅の途中で宿を借りるときは、男女で分かれて借りていた。ヴォルもミンクもまだ成人になってないからだ。
「え?誤魔化したの?」
「そうっす!ヴォル君!ミンクちゃん!」
「え~またすんの?・・・に・・じゃなかった・・・父ちゃん!大丈夫か!」
「・・・・お父さんしっかり・・」
「すみません。うちの人が急に倒れてしまって・・・・いえ、いえ、大丈夫です。ただの疲れだと思いますから・・・・あ、はい。家族用があれば・・・・はい、すみません。お世話になります。・・・・・・・って感じっす!」
「・・・・・ナナシさんが別人過ぎて、何に突っ込めば良いのか分かりませんでした・・・」
「そこは鋭く突っ込んで欲しかったっす・・・・じゃなくて、流石に部屋を二つ借りる余裕がなくて、でも大部屋ではゆっくりできなくてっというより、私が嫌っす。それで、家族用の部屋しかなくて、でも家族じゃなくちゃ借りれなくて・・・そんな感じっす」
「・・・・そうっすか」
「そうっす」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「取り敢えず兄ちゃんご飯!兄ちゃんずっと寝ていたからもう夜なんだぞ!」
「え?あ、ほんとだ!」
「・・・お腹すいた・・」
「あぁ~ごめんっす!じゃぁ下が食堂になっているみたいっすから食べに行くっす!そんで、お二人さん!」
「ん?」
「??」
「ここでは、アルトの事はお父さん!」
「は~い」
「何か止めて!ヴォルとミンクちゃんぐらいの歳の父親って・・・皆からすごい目で見られそうだよ!」
因みに、ヴォルは8歳、ミンクは10歳だ。ナナシさんは秘密。僕が今年で17歳だから・・・
「大丈夫っす!もう手遅れっす!」
「全然大丈夫じゃない!」
その後、宿屋の娘さんがビクビクとしながら注文を取りにきたり、何か微妙な視線を向けられたりしたもんだから、ナナシさんに仕返しをしようと滅茶苦茶注文していっぱい食べたら、やんちゃな旦那を優しく見守る姉さん女房みたいな雰囲気になって、何かもぞもぞした気持ちになってしまった。
その後は、お風呂に入ってスッキリした後にナナシさんが入れたお茶を飲んだら、半日以上寝ていたのにも関わらず、眠たくなりそのまま寝てしまった。
おまけ
「今帰ったぞ~」
「お父様!今までどこに行っていたのですか!」
「お~リース聞いて驚け実は・・・」
「アルトがココに来たのです!」
「そうそう、アルトの奴がココに・・・ってココに来たのか!」
「そうです!なのに、門番さん達にはアルトの事は伝えていませんでしたし、お父様は仕事でいらっしゃらないしでどうすれば良いのか」
「いやぁ・・完全に裏目に出たな・・・聞いた話では、一日ぐらいの差だったから追いつけるかなっと思って歩いて来たからなぁ・・・通りで合わない訳だ」
「何呑気な事を言っているのですか!」
「っと言っても、この街にいるのは間違いないんだろ?あいつん家の娘っ子供の鼻ならすぐに見つけ出せるだろ?」
「それが・・・・・」
「うぉ!なんだこのダークな雰囲気は・・・」
「お~誠帰ってきたか・・・おせぇぞ」
「なんだ、望も来てたのか・・・んで、お前の娘っ子供は何でダークな雰囲気に?」
「いや、まぁ簡単に言えば・・・」
「言えば?」
「昨日の晩に、その門番に話を聞いて姿からアルト坊だと言うことが分かってな?他の人の匂いと混じらない内にと朝早くから街に探しに行ったんだよ・・」
「それで?」
「匂い見つけた→喜んだ→匂いを辿る→強い香水の匂いと混じる←コレは女性な・・」
「・・・・場所は?」
「・・・・路地裏」
「あちゃァ~」
「その後も微かな匂いを辿って行くと、街の外まで行って、門番に聞くと出て行ったと」
「・・・・出て行った?」
「俺もさっきその話を聞いてな、もう一度確認しに行ったらギルドの仕事で一旦出ただけだったらしい」
「・・・それで?」
「戻って来た筈のアルト坊の匂いが完全に消えたらしい」
「・・・・・・」
「意図的に消したのか・・・・消されたのか・・・」
「そこで、不安になったサヤ達にノゾム伯父さんが「若しくは、アル坊の匂いが消える程強い匂いがある場所に行ったからかもな!昨日の強い香水の人の所とか」って」
「マリルも来ていたのか・・・・それは望が悪いわ」
「くっ!これでも和ますつもりだったのに・・」
「和みません!」
「あぁ・・・はいはい分かった、分かった。取り敢えずは、もう今日は遅いから皆帰れ。っていうよりも同じ敷地内だろうが」
「また、アルト君が来た時にと思って中々帰れなくて・・・」
「同じ敷地内に住んでいて、門は一箇所なんだからどこにいても一緒だろうが。ほらほら帰れ、帰れ。望も娘っ子供を連れて帰れ」
「・・・・良いのか?」
「ま、これは俺の役目だろ」
「・・・・そうか」
「お父様、そんな言い方!」
「はいはい、リースお前も早く寝なさい。明日もアルトの奴を探すんだろ?でも、ちゃんと学校には行ってからだからな」
「・・・・・お父様なんか知りません!」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・そろそろ出てきたらどうだ?この部屋には俺しかいないぞ?」
「・・・・・・・・・・・」
「・・こう・・なんだ。喋らなくてもココにいると分かるような物音とかしてくれないと、俺傍から見たら独り言言っている変な奴だと思われるじゃないか」
「・・・・・・・・なぜ」
「おう、ここは定番な美少女?いや美少年の声か?声を変えることはお手の物ってか」
「・・・・なぜ!」
「おぉ怖!・・・・なぜか・・・なぜなんだろうな?あいつの気持ち、俺や周りの気持ち、国の意向、英雄としての立場。色んなもんが色々あって俺も、どうしてこうなったか分からないのが正直な気持さ」
「・・・・・・・・・・」
「見ただろ?あいつの事をあれだけの娘達が心配して探している。・・・じゃぁ逆に聞こう。なぜ、あいつの匂いを、痕跡を消した。英雄の子として、それに怠けず鍛錬を続けて来たあの子達を一日中かわし続けた実力は認めない訳ではない。でも、何故だ。なぜ隠す。」
「・・・・・・・・・」
「・・・・良いだろ。俺は結構ゲームっていうのが好きなんだ。だから、これもゲームだ。ルールは簡単だ。あいつらはあいつを探す。そっちはあいつらに見つからないように隠し続ける。・・・・期限は三日だ。」
「・・・・・・範囲は」
「どこでも?この大陸ならどこでもいいさ。別の街に行こうが勝手にしろ」
「・・・・・・・・・」
「良く考えれば良い。何があいつにとって良い事なのか・・・」
「・・・・・・・・・・」
「そうそう、帰る前に一つ言わせてくれ」
「・・・・・・・・・・」
「あの村からあいつの痕跡を誤魔化したのもお前だな?お陰で全く違う村にたどり着いてだろうが!コンチクショウ!」
「・・・・・・・・・・」
「・・・帰ったか・・・・なぁどうしてこうなったんだろうな・・・」