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二、神様は人間の過去を見る。

「つまり、あなたは夏希昨夜と話すところから始めたいってこと?」

「まぁ、そうなるね。でも僕に...話せるのかな...」


私は春季の背中をとんと押した。


「私がいる。安心しろ」


...本当はそんな力なんて無い。

後ずさる人間の背中を押すしかできない。


「ありがとう」


...微笑ましいものだな。短時間でこれほど成長できるとは。


「よし、じゃあ私も明日は学校にいこうか」

「変な人が来たって勘違いされるよ」

「変な人って...私はあんたにしか見えないの。だからいいの!」


...やくになんてたてないけどね。


「そろそろ寝ようか」


春季はベッドに潜り込む。


「じゃあ私はここで寝るわ」


床をばしばしと叩き、そこに寝転がる。


「いや、隣に空き部屋があるからそこのベッドを使ってよ」

「分かった。おやすみ」

「おやすみ」



朝日が昇るとともに私はまぶたを開く。


「朝ね」


昨日の部屋へいくと春季はもう起きていた。しかも学校へいく仕度をしている。

...朝早いな。


私は学校へいくまで少しこの家を観察することにした。

そういえばこの家は春季しかいないのだろうか。それなら...


「あ...」


そこには小さな春季と両親の姿がうつしだされた写真が飾られてあった。


「それは小さい頃の写真だよ。両親は事故でもう亡くなっていてここは一人暮らしだよ」

「...そっか。寂しくないのか」

「うん、今はね。あと、学校へ行くよ」

「ああ」


...こいつのことは分からない。

だが悲しいのは確かだと思った。


「なぁ」

「え?」

「それ、本当か?」

「うん。そうだよ」

「そうか」


...馬鹿。


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