二日目
二日目
夏と言えば水泳!水泳といえばスク水!……らしいのだが今日は二時間目に水泳があり、皆は昨日ことを思い出さないようにしているのか、隠そうとしているのか余計にはしゃいでいた。
「しゃあああああああ!!プールだあああああ!」
はしゃぎ過ぎである。
「みんな、昨日のことを思い出さないようにしてるのかな?」
俺の隣にいた茜が話しかけてきた。
「ん?多分そうだろうな、普段あまりはしゃがない人もはしゃいでるし」
「頑張っているんだね」
「うん」
昨日、突然やって来た転校生。その転校生はその場で二人の生徒を殺し、復讐のためと語った。それを止めるには彼女を殺せばいいのだが─
「おーい!瑞貴!なにボーとしてんだよ。早く行かないと女子の着替え覗きできねーぞ!」
「きゃあああああ!佐藤くんの変態!」
「見ねぇよ!」
俺の考えていたことはは彼の言葉によって止められた。変態発言をした彼の名前は佐藤 実。とりあえず変態だ。そして叫んだのが俺の隣にいた茜だ。
「冗談だって、でも早く行かないと着替える時間がなくなってお前ら真っ裸で泳がないといけなくなるぞ!」
「なんでや!」
「変態!」
俺はツッコミ、茜は怒ってから俺らは水着の入った袋を持ち、彼と茜と共にプールまでかけて行った。
「次の人、よーい」
ピッ!
先生の合図とともに数人の生徒がプールに飛び込み手足を動かして前進していく。たまに斜めに進み、レーンを作っている紐みたいなのにぶつかって体勢を崩している人もいるが…
「ねぇ、次、京佳さんだよ」
「ほんとだ、動けるのかしらね」
「しっ、そんなこと言ったら殺されるかもよ」
俺の後ろからそんな女子の会話が聞こえる。
「「きゃぁぁこわぁぁい」」
どうして女子はこんなにうるさいのか…誰か説明してくれ………
「次の人、よーい」
ピッ!
また笛が鳴り数人の生徒が飛び込んだ。皆が注目しているのは当然京佳だろう。ん?俺は見てないのかって?勿論見ない。彼女が泳げるかどうかなんて俺には関係ないからね。
「うわっ!すご!」
「はやっ!」
生徒達のそんな声が聞こえたので俺も見てみると彼女だけほかの生徒よりも断然速く泳いでいる。隣の列の奴らがまだ真ん中を過ぎたところなのに彼女は既にゴールしている。
「あの子…昨日みたいなことしなかったらクラスの人気者なのにねー」
「ねー」
全くだ。
「誰だあいつ」
「あ、昨日来た転校生ですよ」
「ああ、なるほど。凄いな」
「ええ、凄いですよね」
先生と近くにいた生徒が彼女について話している。
「水泳部に入ってくれたら助かるんだがなぁ」
「え?先生水泳部の顧問でしたっけ?」
「んにゃ、陸上部顧問だが」
「ですよね、じゃあなんでですか?」
「………はい次ー!」
ピッ!
「先生!」
「ほら、君も飛び込まないと。次の人を待たせる気かい?」
「………」
バシャン
なぜ先生は理由を言わなかったのかな。後で聞いてみようかな。
「そういや先生去年水泳部の顧問だったよねー」
「そういやそうだったねー」
なるほど、まさかの後ろの女子から答えが来るとは。女子の会話もバカにできんな。
「はい次ー」
おっともう俺の番だ。さて、ひと泳ぎしますかね。
バシャン
俺はプールの水に飛び込んだ。