Never give up!
「ママ!またリカルドがウザイの!」
ひ、酷っ……。
「はいはい、リカルドが付きまとってるのはいつものことでしょ? いい加減諦めたら?」
そりゃないぜMom! 今のは結構効いたぜ!
「私はリカルドと違って忙しいの!毎日来られたら迷惑よ。…まぁ、たまになら相手してあげてもいいけどね」
やっぱりハニーは優しいぜ! そして照れてるところも可愛いマイハニー!
「やっぱウザイ」
「そりゃないぜハニー! 待ってくれよ!」
「私、宿題あるから。じゃーねー」
階段から振り向いて面倒くさそうに手を振る優梨。
「ま、待ってくれよハニー!」
「リカルド、優梨のお勉強の邪魔しないでね」
Momに笑顔で言われちゃ逆らえないぜ!
ああ…
今日も俺は振られるのか…
Momの料理は美味かったぜ!
でもよ、愛しのハニーは一言も口を利いてくれないぜ!
「リカルド、優梨はテスト前なんだよ。集中力がないから話しかけられるとすぐに忘れてしまうんだよ」
Mr.曽我部は笑って言うけれどやっぱりハニーに無視されるのは辛いぜ!
「リカルドは優梨を気に入ってくれたみたいだね。あんな気の強い娘じゃ嫁の貰い手が無いと思ってたが…」
「何を言ってるんですか! 優梨ほど魅力的な女性はいない!」
Oh! マイハニー優梨! キミはなんて罪深い女性なんだ!
俺はキミにメロメロさ!
キミ以上に魅力的なLadyなんてこの世界の何処にもいないさ!
「なかなか個性的な趣味をしてるね。リカルドは。日本では女性は従順で淑やかなのが美徳とされているんだよ」
「俺は優梨の勝ち気なところも愛してる!」
優梨! I love you!
たとえMr.曽我部が何と言おうと愛してるぜマイハニー!
今日はテストの最終日!
マイハニー! 迎えに来たぜ!
「あ、優梨!お兄さん来てるよ」
「はぁ? 私一人っ子だよ?」
「え? だって髪の色とか顔立ちとかなんとなく似てるような…」
「そんなはず無いって真妃子」
おっ! ようやくこっちを見てくれたぜ!
「マイハニー! I Love you!」
そう叫ぶとハニーはこっちへ向かって全速力で駆けてくる。やっぱり俺の想いは伝わってたぜ…
なんて感動してると……。
「Oh!」
「リカルド! 学校に来るな! うざったい! この変態ストーカー!」
そりゃないぜハニー!今の飛び膝蹴りはかなり効いたぜ…
「俺はそんなところも愛してるぜ…ハニー…」
だけどやっぱり痛いです。少しは優しくしてくれよBaby!
それでも愛してるぜハニー!
君が振り向いてくれるまで、俺は諦めないぜ!!
~Fin~
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
このお話は、当時中学三年生の時に受験勉強が嫌になってやけくそで書いた記憶があります。
リカルド(仮)の話す単語には特に深い意味が無いので読み飛ばしてくださって構いません。
80年代少女マンガ風になっていたらいいなとか、アホなことも考えて書いています。
リカルドの正体が実は外国に憧れまくった変な日本人とかだったら面白いなとか。
まだまだいっぱい思いつくような、もう書けないようなそんな話です。
多分若いエネルギーが無いと書けないので、もう私にはギャグが書けないと思います。
人生最初で最後のギャグストーリーでした。
ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました。