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Oh! My Honey!  作者: 高里奏
4/5

男は情熱で勝負だろ!?


 映画も終わってカフェで一息。

「アピルンメンマかっこよかった~」

「ハニー、アピルンジャーのどこがcoolなんだ?」

 俺にはさっぱり理解できないぜ!

「その『ハニー』ってのやめてよ! 今時そんな人いるのに驚いてるよ。アピルンジャーは秘密戦隊なのにアピールするのがカッコイイんだよ」

「秘密じゃないぜ」

「そこがいいの!」

 初めてハニーについてけないと思ったぜ……。

 でも愛の力で乗り越えるぜ!

「でも、なんでリカルドがアピルンジャー知ってたの?」

「外国語講師をしているschoolでもらったんだ。まさか優梨が夢中になってるなんて思わなかったぜ!」

 流石特撮大国だぜ!

「学校で流行ってるよ。でも、誰もアピルンメンマの魅力を理解してくれないの…」

 そんな悲しそうな顔をしないでくれ!

「そりゃみんなの見る目が無いだけさ! 俺もメンマが一番だと思うぜ!」

「本当?」

 途端に嬉しそうな顔になる優梨……。

 泣きたいのは俺の方だぜ……。


 その後もハニーはひたすらメンマの魅力について語る。ハニーと話せるのは嬉しいけど、この内容は悲しすぎるぜ……。


「じゃあ、学校では、アピルンホルモンが一番人気なのか?」

「うん。冷静沈着でカッコイイんだって。でもメンマの方が寡黙で素敵だと思わない?」

「ああ、ハニーの言う通りだぜ」

 なんで愛しのハニーの前で他の男を褒めてるんだ? マイハニー! 俺には全く魅力を感じてくれないのか?


 本当に羨ましいぜ! アピルンメンマ!




「あ、そうだ、パパが今日の夕食にリカルドも誘ってって言ってたよ」

 Mr.曽我部が?

「Wow! Momの料理が楽しみだ!」

「言っとくけど、ママは私のママでリカルドのママじゃないからね!」

「OK! 分かってるぜbaby!」

 少し怒ったような顔も可愛いぜ!

「大体なんでリカルドが我が家に溶け込んでるのよ! あの時声を掛けたことをどれだけ後悔したらいいか分からないわ…」

「そりゃないぜハニー! Mr.曽我部には留学で来た時からの付き合いだぜ!」

 俺の家族とも仲良しだ。

「…リカルドが留学……想像出来ない…」

「俺だって苦労して日本語覚えたんだぜ!」

 なんてアピールしても、愛しいハニーは……。

「また無視かよ! そりゃないぜハニー!」

「リカルド、五月蠅い。男は寡黙なのが美徳なのよ?早く国に帰ったら?」

 ひ、酷過ぎるぜ……。

 今のは流石の俺のheartはズタズタさ……。

「それでもキミだけを愛してるぜBaby!」

 推して推して推しまくるぜ!

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